第4話 其々の思いと新しい生活
三人の関係が徐々に進んでHOTでLOVEになってきました!
翌日にカフェでトモちゃんと会う約束をした、あまり聞かれたく
ない事だしトモちゃんの事も考えチェーン店の様な有名カフェじゃなく
個人経営の静かなカフェを選び、時間も午後3時に設定した。
この平日のこの時間なら空いていると思ったのだ、僕は早めに向い
店に入って見渡すと予想通り客は少なかった。
待ち合わせの時間30前なのでまだ彼女は来ていない、彼女が来る前に
心を落ち着けたいのと呼び出したのは僕なので彼女を待たせるのは
失礼だと思ったからだ。
彼女は待ち合わせ時間の5分前に店にやってきた。
『時雄さん、お待たせしました』
『急に呼び出してごめんね、何か注文する?』
『紅茶のホットでお願いします』
僕は彼女の紅茶を注文した、この店は店主が一人で切り盛りしている。
御世辞にも繁盛しているとは言えないのだが店主は騒々しいのは好きでは
ないらしく営業が継続出来る程度の利益があれば良いと以前に聞いた事が
あった。
利益よりも拘り重視の営業方針の店であり客層もその辺を理解している
客が来ている事で落ち着いた雰囲気のカフェであり、今回の様な話をする
場所としては適していた。
『ところで話って何かな? 呼び出されたので、ちょっと怖いんだけど』
『ちょっと長くなる話なんだけど、悪い話じゃないと思うけど…………』
僕は話す事になった経緯と僕の想いをトモちゃんに話す事にした。
池山さんも僕が造成した土地に家を建て住む事を僕が望んでいる。
正式な婚姻はトモちゃんだけだが池山さんも住んでくれるのに同意
してくれたらトモちゃんと同じ立ち位置にと考えていること。
この事を池山さんに話したらトモちゃんに許しを貰う事が条件と
された事などを正直に話した。
僕にとって二人は大切な存在だ、都合の良い考えかもしれないが
二人を愛し人生を共に歩くに何の躊躇いも無い。
でも池山さんの言う事も理解している、日本の社会では複数の
配偶者を持つことは認められていない、良くて愛人扱いだろう。
一般的に正妻と愛人が同じ場所で生活する事は無い、でも僕が
やろうとしている事は共に生きる事でシェアハウスとは違う。
だから僕が考えた方法は、同じ家に住まうのではなく、分譲地に
其々が独立した家を持ち同じ場所で生活をするスタイルだ。
それに二人が此処に住むのであれば差別しないためにも何方か
と婚姻をするのも出来ないと思う。
しかし二人は社会的に婚姻による権利が保障されない立場になる
事に僕は何か誠意を示したいと思い、今現在の財産の三分の一を
二人に進呈する事にした。約現金にして3億を考えている、家が
建って住み始めたら1億を籍を入れられないお詫びとして。
残りの2億とこの分譲地の権利半分を僕の死後に渡す予定だ。
今回トモちゃんに話した事は池山さんもこの分譲地に住んで
欲しいと話した事、池山さんに対する気持ちはトモちゃんに抱く
気持ちと変わらない事。
二人の事を同じく愛し人生を共に歩む事を誓うと約束する事を話した。
自分勝手なのは十分承知している、でも僕の心からの正直な気持ち
であり、決断を出来たのは土地と十分過ぎるお金を得たからだ。
こんな非常識は余程の偶然が重ならなければ実現しないだろう
一つはお金、もう一つは提案を受け入れてくれる相手がいる事だ。
池山さんは了承してくれた、トモちゃんが了承してくれれば成立する。
どうだろうか・・・
『も〜時雄さん・・・池山さんと関係は何処まで進んでいるの?』
『まだ、友達以上恋人未満って感じだよ、肉体的に関係を持っている
のはトモちゃんだけだよ』
『でも、私が許したら池山さんとも・・・する・・・のよね?』
『池山さんが望めば・・・だけど・・・そこも含めてトモちゃんの
気持ちを聞かせて欲しい』
『う〜ん・・・彼女とはこれからも仲良しでいたいわ、今はっきりと
した答えは出せないけど彼女の貴方に対しての気持ちとか・・・
確認しないと答えられない事もあるけど、条件付き了承かな・・・
彼女が分譲地に住む事には反対しないわ』
『ありがとう勝手な事ばかり言ったけれど、これからも理解してくれる
様に努力するよ』
トモちゃんから条件付きではあったが了承された事を池山さんに
伝えた結果、来てくれる事になった。
◇◇◇そして数ヶ月◇◇◇
池山さんの家がトモちゃんの隣に完成し引っ越ししてきた。
トモちゃんの時と同じく池山邸で引っ越し祝を行った。
お酒を飲みながら三人で過ごす時間は楽しい、何時までも今の状況
が続いて欲しいと思っている。
気持ち良く酔ってしまい僕は早めに自宅にもどってしまった。
『池山さん、少し聞きたい事があるんだけどいい?』
『なに?トモちゃん』
『彼の事が好きだから、ここに来たんだよね、その・・・彼とは・・・
彼に抱かれたいと思ったりする?』
『トモちゃんは彼とは済んでいるのよね?そうゆうの・・・
私はまだ少し抵抗があるかな・・・勘違いしないでね二人共好きだからね。
抵抗ってより怖いのかな、独占したいとか嫉妬とか、そんな感情を抱く
ようになった自分を想像したらっておもったら怖くなっちゃった。
だからもう少し今のままの関係でいたいの、でも彼の事は好きよ』
『そっか〜彼に好意を持っていたのは薄々感じてたのよ、でも私も彼の
事は好き、その感情は押さえきれなくて、彼から求められた時は
嬉しくて・・・何かごめんね・・・でも許してとは言わないわ。
でも、貴方のことも好きだよ・・・だからこれからの事もお互い
理解しあいながら進んで行けたらと・・・
もし貴方が彼を受け入れると決めた時は教えて欲しいの、私も理解したい
から・・・変な言い方よね・・・』
これからも三人で話し合い問題解決する事も多いと感じているが
その事も含め僕はどこか楽しみに感じている。
一歩々々前に進んで行くしかないね。
◇◇◇三人での生活の始まり◇◇◇
三人での生活は今のところ問題なく過ごせている、二人との関係性に
変化はない、トモちゃんとはお互いが求める時に何方かの家で結ばれている。
池山さんとはまだ肉体的な関係は無く僕もトモちゃんも少し気にしている。
何かキッカケが必要なのか、それともトモちゃんへの気遣いなのか・・・
何方にしても今のままでは良くないと感じている。
僕が考える三人の理想的な関係は法律的には他人でも、ここの生活空間では
夫婦関係として振る舞いたいのだ、精神的、肉体的にも。
現代日本ではある意味異常かもしれない、一歩間違えば怪しい新興宗教の
教祖扱いになるだろう。
その辺のカモフラージュするために分譲地の一軒家にしたのだ、一つの
家に共同生活などしたら内情は違えど宗教団体になってしまう。
トモちゃんも池山さんの状況を知ってか変に気を使っている感じだ
池山さんと関係を持つ事を受け入れてくれる心境になってきたのだろうか?
でも自分からこの計画を実行しておいて・・・本当に二人には感謝の言葉
しかないよ、だから三人で幸せにならないと。
今の二人の雰囲気を考えると池山さんとの肉体的な関係を早く持った方が
三人の良好な関係を築くのには欠かせないと感じている・・・たぶん。
季節は過ぎ、春に三人で暮らして9か月が過ぎクリスマスである。
なかなか池山さんとの距離を埋められないまま時が過ぎてしまった。
トモちゃんの事もあるのでクリスマスを口実に何か出来ないだろうかと
考える。
季節的なイベントなのでトモちゃんを仲間外れにはできないし
どうしたものか・・・
そんな事を考えていると、その日の夜にトモちゃんが家にやって来た。
『こんばんは時雄さん、ちょっとお話が・・・』
『こんな時間にどうしたの?立ち話も何だから中に入って』
『実は昨晩、父が亡くなって山形の実家に帰る事になったの・・・
二週間くらい行ってきますね』
『それは大変だ、一日も早く帰ってあげなきゃ・・・トモは大丈夫?』
『私は大丈夫よ、もう子供じゃないんだから』
『ゆっくりしてくるといいよ、こっちは大丈夫だから』
翌日トモちゃんは実家へと向かった、実家には兄夫婦がいるらしく
葬儀準備はお手伝い程度だと話していた、優しいい父親だったと話す
彼女が涙ぐんでた姿が・・・不謹慎だが可愛いく感じた。
こんな時にどうかと思ったが池山さんを誘いやすい条件が整った。
トモちゃんが戻って来るのはクリスマスが過ぎてからだ。
池山さんにはトモちゃんの事情は話してあるし彼女のクリスマスの
予定は何も入っていない事も確認してある。(それとなく聞き出した)
明日はクリスマスなので今日中に明日の誘いの連絡を入れようと思う。
『池山さん、明日夜は一緒に過ごさないか?』
『そうね・・・クリスマスの予定は無いし・・・、分かったわ
何か用意するのある?』
『じゃショートケーキを買って来てくれないか?僕はお酒とオードブルを
用意するから、お酒はワインでいい?』
『ええ、任せるわ・・・』
そして彼女は家に戻った、よし!ちょっと考え込んでいたけど・・・
どうしたのかな?
もう少しゆっくり話がしたかったけどな、すぐ帰っちゃったし
何で???
『あ〜〜どうしよう・・・・』
これって誘われているのよね・・・イヤじゃないんだけど・・・
トモちゃんの留守を狙ってる感じで少し後ろめたいかも。
でもなー私が時雄さんと関係が進展しない事をトモも気にしている
みたいだしな・・・下着、新しいの明日買わなきゃ!・・・
何考えてるの私〜〜、避妊必要かな・・・あ〜〜でも以前彼は
子供を作る事に否定的じゃなかったし・・・できてもいいか・・・
じゃない!子供はトモが先じゃないと裏切りっぽい〜〜じゃない。
でも最近ちょっと欲求不満なのよね・・・めちゃめちゃ求めちゃう
かも〜〜あ、安全日だった・・・やりたい・・・キャーキャー
やろう!やりたい、正直に行こう。
きっと彼もそのつもりで誘っているに違いない!!!
新しい勝負下着買いましょう!
『1万5千600円になります』
僕は近所にある酒の専門店に来ていた、そこそこ高級なワインと
生ハムなどのオードブルを買うためだ。
ワインは一本で良いだろう、これ以上飲んだら泥酔してしまうしね
今夜の目的は彼女と性交することだし、飲む量はほどほどに。
自然な感じで誘えれば・・・え〜〜い変に考えるとかえって不自然に
なるわ、もっと自信を持て・・・俺!
彼女とは結構長い付き合いじゃないか!それに此処に来てくれたって
事は少なからず僕を好いているはずだ。
でも、出会った当時はこんな関係になるなんて考えてもいなかった
当時は僕も既婚者だったし、でも彼女と話す時間は楽しかったのを
覚えている。
きっと当時も好きだったんだろうな・・・
かなり変わっている関係だけど後悔は無いし良かったと思っている。
後は彼女たちと幸せに暮らす事だけ考えたい、その為に大切な事を
今夜するのだと考えるのは少し格好つけすぎかな・・・
トモちゃんの時は何かなし崩し的ってかお互いに求めあった結果
だったし、それが逆に意識しなくて自然だった気がする。
今回は僕は気負っている?いや緊張?違うな・・・
事前に考える時間が有るすぎるのと二人だけじゃなく三人になった
事で考える事が多くなったからじゃないかな・・・
でも悪い事じゃない!二人とのこの関係を僕は何よりも大切に
感じているし求め望んた事だ。
もっともっと幸せになるた為に最善を尽くす。
それとは別に最近欲求不満なんだよな・・・してないし・・・
何か朝まで求めそうな感じ、不順だな男って・・・
ゴメン池山さん!不順で!
『お邪魔します』
『なに遠慮してるの、さ、入って』
よし!雰囲気作って頑張るぞ!
『ケーキ買ってきたよ』
わ〜緊張してきた〜、何かドキドキしてる、やば!
あそこ少し濡れてきた・・・やっぱ欲求不満なのかな・・・
あ〜好きです!
『どうしたの?顔が赤いけど?』
え〜彼女も意識してる〜どうなるの?・・・これ
押し倒す・・・いいの・・・だめだ、まだ玄関だし
これじゃエロアニメだよ・・・もう少し待て・・・自分!
心も体も満たされて行く三人の関係、今後の展開を楽しみにして下さい!