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第2話 繰り返してしまう事

少しずつ運命が動き出します、それは幸せの前兆か試練の始まりか・・・

第2話 


繰り返してしまう事。


 何だかんだで飲み会で知り合った女性と交際が始まった。

彼女の連れ子を伴ってのデートを繰り返した、僕は前妻との子供は

いなかったせいなのか連れ子(当時3歳)の事はあまり気には

ならなかった。

人見知りする子でもなかったし、親戚の子って感覚に近かった。

一月ほど付き合った頃、彼女の両親から呼び出され、今後の事を

聞かれたのだが、流石に何も考えていません、とは言えず

結婚を前提に考えてます、と答えてしまった。

本当はもう少し時間が欲しかったのだけれども、雰囲気がそれを

許されなかった。

今、思えば前妻の時もこのパターンだったような・・・


 その後は同棲状態となり、市営住宅には母親が一人で住む事に

なった。


 同棲生活も二ヶ月過ぎたところで婚姻届けを提出し夫婦となった

お互い再婚なので結婚式はしていない。

しばらくして女の子が生まれ、家族は4人になり賑やかになった。

 長男は陸上に長女はテニスにと部活動に熱中していたが長女が学校の

クラスでトラブルを抱えてしまった、もう少しで中学校を卒業する3年生

の2月だった。

クラス担任の勘違いとヒステリーが原因で学年主任に苦情を言ったが

解決せず、教育委員会に知り合いがいたので相談の結果、残り一月なら

無理して登校するよりは休ませた方が良いとの事、精神的に不安定に

なった事で精神科の治療も受けたが、主治医の話ではストレスの原因

から遠ざけるのが一番の治療になるらしく、良く眠れるようにと

睡眠薬が処方された。


 卒業式は不参加で高校の入学式に参加した、休ませた事が気分転換に

なったのか、高校生活のスタートは順調だった。

高校では無理に部活動はしないでほしかったが(中学のトラブルの原因は

部活動が関係していたから)野球部のマネージャーになってしまった。


 毎日の部活動での疲労と遠距離通学が原因で勉強が疎かになり

成績が悪化し授業について行けなくなり不登校になってしまった。

何とか2学年まで補修を受けながら来たが、とうとう学校側から

出席日数の関係で留年になるとの話が来た、留年になれば、よけいに

登校するのは本人の気持ちの負担は大きくなるだろうとの事。

他にも同じような生徒がいたが、退学を選択したらしい。

 学校での面談を終え娘に今後どうしたいのか聞いたところ

(将来は大学に行きたいので高校は卒業したいらしい)

学校には行きたいが、今の高校では心的負担が大きいらしく別の

高校に通いたいと言われ、いろいろと調べたら私立だが編入できる所が

見つかり何とか高校生を続ける事ができた。

公立から私立、大学の学費にと貯めていた資金が高校で使う事に

なるとは・・・大学は奨学金しかないな。


 私立高校に通い、遅れた勉学を塾でカバー、大学の学費として

貯金していた資金は、ほぼ使いきった・・・

でも、そのお陰で何とか大学入試で合格できたのだ。


 大学では友人が出来、失われた高校での時間を取り戻したかの

ように交流していたが、少々遊ぶ為の資金の為、バイトが多くなり

勉学が疎かとなり単位を落としそうになったのだ。

この状況を知った私はバイトを休日だけにしたらと助言したところ

妻の所に行き泣き出してしまった。

 我が家はそれほど裕福ではないし私は授業料の支払いだけで余裕は

無く、妻は兄の奨学金の返済で給与の大半を占めていた。

娘も大学の付き合いやお洒落など妻の月、五千円では足りずバイトを

していたのだ。

 そこで娘に必要な不足分の小遣いを聞いたところ、一万五千円であり

将来の貯蓄と考えていた分の積立を小遣いに回せば賄えそうだ、何とも

綱渡りの様な私の財政状況に目の前が真っ暗になる。


 この件で妻とは言い争いになったのだが、理由は結婚時の役割分担は

購入した自宅の借金は私の給与から全力で返済し、妻は子どもたちに

掛かる費用を負担するとで決まっていたが、忘れているのか職場を変えた

事で給与が下がった事でとぼけているのか・・・


 こんな事が切っ掛けとなり言い争いになったのだ。

その後様々な事があり二人の関係は悪化していった、振り返れば僕も

妻も長年の間、不満が蓄積されていたのだろう、そして争った事で

全てが吹き出した感じだった。

こうなると修復は不可能で後は関係を清算する決断を待つばかりだった。


 数ヶ月が過ぎ二人の関係が終了したのだった。

自宅は借金が3分の2残っている事から僕が住みながら継続して返済

し、妻は子供と共に実家に戻った。

独り身での返済は楽ではないが、実家の親も死別し家も残っていない

状況では悲しいが行く所が無いのである。

暫くは倹約生活だな・・・


 独身生活が数ヶ月たったころ税金の納付書が送られてきた。

良く見たら遺産として相続した農地の税金だった。

両親が亡くなり殆ど処分したのだが、農地(田んぼ)だけは管理を

本家に任せていたので放置していたのだった。

売却も考えていたが本家も将来的に農業を辞める考えで引受けては

もらえなかった、面積は2千m2と広い方だが農地としての売値相場

は50万程度らしく金額の安さにそのままにしておいたのだ。

 将来的に農地は手に余るだろうと考え知り合いの不動産屋に相談

してみたところ現在は農振地域から外れているらしく宅地に転用可能

なのだそうだ、地目を変更し宅地としてなら400万円程度で売れる

かもと説明された。


『真庭(時雄)さん、ネットに掲載して買い手を探すんですが

 載っけますか?』


『ちょっと考えさせてください、ところで今は田んぼですが宅地として

 売る場合、盛土なんかの費用は売りてが負担するのかな?』


『そうですね、決め方ですが利用法もあるので買い手が負担する

 場合が多いですね』


 なるほど・・・土木工事が伴わないなら然程面倒ではないな

であれば急ぐ必要もないと思う、宅地としての利用価値を少し検討した

方が良いな。


『先程の説明を聞いて僕も少し考えたくなりました、気持ちが決まったら

 また御相談したいと・・・よろしいですか?』


『そうですか、では気持ちが決まりましたら連絡下さい』


 現状が農地であれば税金も高くはないし、土地活用が決まるまでは

今のままで良いと思う焦る必要はないな。


 一年が過ぎ一人の生活も慣れてきた、正直に言えば夜や休日は少し

寂しいと感じてきている。

長年続けているバドミントンのスクールだけが仕事以外で他人と

関わる場になっている、もっと積極的に飲み会などを計画した方が

異性との関わりができそうなのだが、けして若い方ではない僕と

しては少々積極性に欠けているのかもしれない。


 何だかんだでスクールには10年近く通っているしている、親しく

なった異性もいるのが長年続けてこれた理由でもある。

飲み会も何度かあり楽しい付き合いなのだが、異性は全員が既婚者

であり友人の域を出ない関係に終わっている。

出会った当時は僕自信も既婚者なので仕方が無いのだが。


 今は独身となり異性との関係を充実させたいのだが・・・

どうしたものか悩んでしまう。

スクールの中では二人、仲が良い女性がいる

社長をしている中々優秀らしく早くから親しくなった女性とスタイルが

グラマラスな会社勤めの女性である。

社長の方は名を池山友里恵、小柄で中肉中背の明るく活発な女性であり

スクールで初めに親しくなった女性なのだ。

もう一人は葉山友枝、スクールに通って5年ほど経った頃に僕のクラスに

移ってきた、小柄ではあるがグラマラスな体型で明るく魅力的な女性で

何度かエッチは妄想をしてしまった事もある。

二人とは別に今はスクールを辞めてしまったが気になる女性はいた

桐山あずさ、スクールには同じ時期に通い始めた、細身で身長は女性

としては高い方だ。この三人は共に既婚者で桐山と葉山は子供が

いなかった、葉山夫妻は子は儲ける事に興味は無く二人の生活を楽しむ

主義らしい。

桐山夫妻は子供を熱望していたが、なかなか授からない様子、そして

夫の転勤でスクールを退会した。

池山夫妻は子供が早くから独立し現在は二人暮らしをしている。


 何度か飲み会を行う事で親密度は増していると思う。

僕が独身になり自由な時間が増えたので交流を増やしたいところでは

あるが、既婚者相手では難しいだろう・・・

しばらくは現状維持と言うところか。


 一年が過ぎ、状況は変化した。

葉山さんと池山さんが離婚したのだ、立ち入った事は聞いて無いが

色々あったようだ。

葉山さんとは半年くらい前からスクールで会話する事が多くなり

話す時間も長かった。

僕は屋根がある駐車場は早く埋まるのでスクールは始まる時間より

早めに行っている、よく話す様になったのは二人で来ていた彼女が

一人で早めに来る様になってからだ。

 彼女との会話はとても楽しい、話題や興味のある事も僕と合うし

一緒にいるだけで視覚的にも心も満たされる感じだ。

あ〜葉山さんと心も体も一つになりたいよ〜〜〜今晩も彼女を妄想

しながら一人Hかな・・・


 池山さんはスクールに通い初めた頃からの知り合いで、何となく

仲良くなった。

社長と聞いた時は驚いたが気にはならなかった、よく接待をする

らしく呑める店の情報は豊富でり彼女の案内で三人で度々飲み会

をした。

彼女とはスクール以外でも交流がある、僕の仕事の関係で参加して

いる勉強会があり、参加メンバーは大学教授や社長がほとんどで

何故か自分がと・・・ま、偶然立ち上げメンバーになってしまった

事が縁で参加するようになっただけなのだ。

その話をたまたまスクールで話したら、人脈を広げたいと

勉強会に参加させて欲しいと頼まれた。

勉強会のは女性の参加者が少ない事もありすんなりと受け入れ

られた、以降は勉強会の日にも会うようになり会合終了に飲みに

行ったりする様になった。

勉強会に参加している彼女を見ていると振る舞いが「社長だな」

って感じる時がある「地位が人を作る」って意味を理解した。

二人で飲んでいる時に僕の境遇なんかをよく話したが彼女は僕の

話に共感している感じがしたし話している僕も気持ちが楽になる

ような気がしていた。


 三人の関係性は皆が独身となり既婚時よりは親密になって

いると感じていた。

葉山さんとは念願の恋愛関係となり心も体も一つになった。

彼女は僕との関係をどうしたいのだろう・・・

次に会う時に聞いた方がいいだろう。


 僕たちはスクールの帰りにラブホに入った。

一通り気持ちの良い事を済ませベットに横たわり彼女に聞いて

みた。


『ねえトモ(友枝)ちゃん、これからどうする?結婚とかする?』


『真庭(時雄)さん、あなたと居るのはとても楽しいわ、でも

 今はこのままの関係でいたいの・・・まだ少し怖くて、ダメ?』


『いや、いいんだ。トモがどうしたいのか気になっていたんだ

 気持ちは理解できるよ、トモがいいなら』


 そして再び求めあった。


 僕も今はこのままで満足だった、お互いの愛を感じていたから

無理に前に進めなくても十分に幸せだと感じていた。


そして更に関係は複雑になっていくのだった。


才能無いのに3本書いてるので投稿が遅いです頑張ります!

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