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移動手段

「そこで、すまないんだが……」とアメロはロジエールに耳打ちした。

「まぁ、そうなると思ってたよ。」とロジエールはふぅとため息した。




「……?」

(なんだろう?)





「ロジエール……帰る算段はついたのですか?」と腕に包帯を巻いているアルセーラと御者がやって来た。

「ああ、アメロがここの装置を使っていいと。」

「これは……緊急用の移動魔方陣。」

「ああ、ここにいる上級貴族出身の兵士なら魔力は足りるだろう?」

「罪人はどうするのですか?当然ここで処罰されるのですよね?」

「いや、罪人は領地に持ち帰る。」

「なっ、なぜです?そのような……。」

「尋問をおこなってなぜお嬢様を狙ったか聞き出す必要があるからだ。」

「ですが、我々は魔方陣でかえるのですよね?」

「ああ。」

「複数回の魔方陣を起動させる大量の魔力はありませんよ?」




「そこで、皆さんを一回で運びたいと思いまして。」

「アメロさん、あなた正気ですか?」

「はい、お酒も飲んでいないですし…。」とアメロは首をかしげた。

「そうではなくて、お嬢様のお命を狙ったかたと一緒になんて……。」

「ですが、移動魔方陣は近場なら数秒で転移できますし……彼らには魔導石でできた手錠をしてますし……。」

「魔導石でできた手錠…。」



前に本で読んだことがあるが、魔導石でできた手錠には相手の魔力をすいとる力があり、身分によって使われる魔導石はことなるという。




(まぁ、魔導石は人や自然の魔力をすいとるから、魔力を吸われ続けた人は魔力が大幅に減少し戦闘できるほどの魔力はなくなると聞くけど……。)



「ですが、お嬢様の身を第一に考えて行動するべきです。」

「だが現状この方法しかないのだからしょうがないではないか。」

「あなたはお嬢様のことを真剣に考えていないからそんなことが言えるのです。」

「まぁまぁ。」とフェイスが間に入って二人を押さえた。






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