表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/105

魔方陣

「こちらでございます。」


タルカの治療を見届けると私はロジエールと御者と移動魔方陣があるという、建物中央にある大きな部屋へと通された。



「すごい!」




その部屋は円形状の形の部屋で左右のステンドグラスにはバラのようなデザインが描かれていた。そして、中央には星のように6つに尖ったマークがあり、その真ん中は丸い魔方陣のようなものが描かれていた。



「あれは?」

「あれは、転移魔方陣です。」

「あれが?」



(どうみても軽自動車一台はすっぽり入りそうだけど……。)



「すごい大きい……このクラスの魔方陣だと相当な魔力が必要では?」と同行していた御者が聞いたら案内役の兵士が「ええまぁ。」と少し苦笑いをした。





「だから、緊急用なんだ。」

「アメロさん。」

「敬礼はいいよフェイス。それよりあちらを頼めないか?」とアメロは部屋の前のろうかを指差した。


(あれは……。)




部屋のそとでは縄で縛り上げられた盗賊達が、兵士によって運ばれている最中だった。

「わかりました…いってきます。」とフェイスが罪人を運ぶ手伝いをするために部屋を出ていった。




「罪人を送る用意はできているが……そちらはどうだロジエール?」

「ああ、今問い合わせたらあと、向こうの準備があと数分かかるようだ……それより……。」とロジエールは質問に答えながら、部屋のすみにおかれた配電盤のような装置に目をやった。

「…心配事は、魔力が足りるかどうかか?」

「ああ、俺の剣の残存魔力は残り少ないし……なんとかしたいんだが。」とロジエールは顎に手をあてた。



(なるほど、あの装置を動かして魔方陣を使うのね……ということはイメージ的には冷蔵庫とか洗濯機的な立ち位置なのかな?)



「いざとなれば、魔力が供給されている魔導石も

あるし…恐らくは足りると思うが……。」

「あの……あれってどうやって動かすのですか?」

「ああ、あれは……あのとがっている所からか魔力を流し入れて中央の魔方陣を起動するって感じだよ。」

「なるほど……。あの魔方陣はどれぐらいの魔力を使うのですか?」

「あれは予備用の備蓄魔力も含めて約500の魔力を使うかな?」




(500って確か…前にナティーさんに借りた本のなかで平民が使える魔力量が50だって書いてあったから……って足りないじゃん!どうするのよ~。)



「魔力足りなくなりませんか?」と心配するわたしに「まぁそこは見てて。」とアメロはウインクをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ