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お父様との連絡

「アメロすまないが少しお嬢様のことを頼めるか?」

「ロジエールどうしたの?」

「少しオルバーン様に……。」





(ああ、連絡ね。)

「でも…連絡ならここでやれば……。」といいながら、私は以前のお父様の様子を思い出した。いつも冷静なお父様たが、私が絡むと冷静な判断ができなくなり、すぐに会いにこようとする。

「いや、やっぱり私がいない方がいいわね。」

「やはりお嬢様もそう思うか……。」

「ええ。」といいながらロジエールは少し人から離れたところで連絡をとり始めた。




(気まずい……。)




ロジエールがいなくなって、私は顔見知りの男性と一緒になってしまったのだ。これが、ただの純粋な子供と格好いいお兄さんだったらまだなんとかなるかもしれない。しかし、見た目は子供心は陰キャの拗らせOLそんな私がイケメンのとなりいてどう過ごしたらいいか全人類に問いたい。



(第一この世界乙女ゲーの影響かもだけど顔面偏差値高すぎなのよ。)と私がもじもじしているとアメロはわたしの顔を覗きこんできた。



「ところでお嬢様は、ロジエールとはどこで出会われたのですか?」




(ち…ち…近すぎ!)

私はつい後ろに尻餅をついた。




「おっと。」とアメロは私を起こそうととっさに腕をつかんだ。(もう無理……ある意味死ぬ。)私の意識がこのような雰囲気に耐えきれず死にそうなときに後ろで大きな声が聞こえた。「イレーヌ大丈夫かぁ!」





私は一気に気持ちが覚めて(お父様……。)と私はため息をついき、ロジエールの方向を向いて歩きだした。





「オルバーン様……とりあえず落ち着いてください。」

「とりあえず、イレーヌに会わせてくれ。」

「オルバーン少し落ち着きなさい。」

「お前はイレーヌの母としてこの状況に落ち着いていられるのか?」

「ですが、ロジエールが大丈夫だといっているので……。」



(あのなかに突撃するのかきついな。)と思いつつ、私は困っていたロジエールの服の袖を引っ張った。

「ロジエール少し変わってくれますか?」

「しかし……。」

「その声は……イレーヌか?イレーヌがそこにいるのか?どうなんだロジエール。」

「お父様……皆無事です。」と私はコンパクトミラーに向かって話しだした。






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