理不尽な生徒会長に抗う
おーいアヤト、起きなさい。母の声が聞こえるような気がした。でも俺は、睡眠という三大欲求には勝てずそのまま眠りに落ちた。
俺は目が覚めたので、起きれるようにと耳と一ミリも離れていない目覚まし時計を持ち上げて、時間を確認した。「おっおい、嘘だと言ってくれ」目覚まし時計の針は九時を指していた。
「マジかよ、遅刻確定だ」自分が早く起きれなかったことに後悔しながら、ものすごいスピードで学校に行く支度をした。そして、家を出て坂を登り、やっとのことで学校に着いた。この時、自分の腕時計を見てみると9時45分を指していた。
体育館に入ってみると俺が体育館の扉を強く開けすぎたせいか、100デシベル位の音を出していた。
自分と同じ学校の入学者の人たちは、生徒会長のなにかの説明を真剣に聞いていた、自分の同級生になるであろう人達が、ものすごく冷たい目で俺を見た。「おっ、遅れました、すみません」俺は慌てて頭を下げた。そうすると、黒いメガネをかけた、ものすごく知的に見える生徒会長がメガネをクイッと上げながら「宜しい、ではそこの後ろの席に座れ」と言った。俺はすごく怒られるだろうと思っていたが、生徒会長が予想以上に優しかったのでそっと胸をなでおろした。俺は「ありがとうございます」とお礼を言い、そのあと席についた。
そして生徒会長のこの学校の説明が再開された。「この学校はみんなが知っている通りゲームの結果で優劣が決まります。今年のこの学校の入学者数は五万人です。そしてゲームの成績が悪いと問答無用で退学処分といたします」この衝撃の発言に五万人の背筋が凍りついたような気がした。俺の隣の席の人が「だから入学試験がなかったのか」とため息をついていた。そうである、この永修学院は入学試験がないのだ。俺はなぜこの学校を選んだかと言うと、自分は運動もできず、勉強もできず、でもゲームは好きであったため、と言うごくシンプルな理由だ。この学校に入ってしまったのは間違いだったかもしれないと悟った、、、、
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これから波乱の予感、、、、、