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第53話 幻奏曲

 冒険者ギルドに向かう道中、背後から突如出現した吟遊詩人のベオルフ。

 無視しようかとも思ったのだが何故か対決する流れになった。

 ネム達もやる気に満ちてる。いい機会なのでこのストーカー野郎を排除しよう。


 〜♪♬


 ノリと勢いで決闘を仕掛けたけど、どうやら本当に戦闘が始まったようだ。


 これはどうすればいいんだ?

 流石に鋼のショートソードで本気でベオルフを斬り付ける訳にはいかないよな?

 いや、斬っていいなら遠慮なく斬り捨てたいけど、しかし場所が悪い。


 ここは奇しくも最初にベオルフ達と出会った中央区画にある大広場だ。

 戦闘するにはもってこいの広さではあるのだが、当然周りには人も大勢居る。


 ざわざわ……


 ベオルフの軽快な演奏に反応したのか、ギャラリーも集まり出している。

 こんな大衆の面前でいきなり演奏者を切り伏せたら、間違いなく通報される。


 背後の少女もこの状況に戸惑って……て、あれ? 何か喜んでない?


「ピヨピコ、ネムが先に動けるみたいだから取り敢えず飛ぶねー」

「え、え?」


 タンッ、バサッバサッ!


 それと同時にネムがその翼を大きく広げて空に飛び上がった。

 どうやら俺よりもネムの方が素早く動けるようだ……少し悔しい。


「攻撃は次のターンからだから、様子見て仕掛けるねー」

「え? ああ、わかったネムの判断に任せる」


 と言うかネム的には相方でもあるベオルフと戦うのに抵抗とかは無いのか!?


     ◇


 何か知らんけど突然バトルが始まったんだけど、なにこの展開?


 しかも確認するとどうやら制限ターンとかもあるみたいなんだけど。

 ギャラリーも集まっているからターン経過で強制終了する感じかな?


 その場合、通報されて衛兵に拘束されて、お城に逆戻りのパターンとか?

 そんでもって牢屋に入れられて、マルクスから叱られて信望を失うのかも。


 でも長ったらしい会話イベントにも飽き飽きしてたから戦闘なら歓迎だ。


 敵は仲間のベオルフだけどレベルはかなり高かったしそこまで弱くはない筈だ。

 事前にセーブはしたし、折角だから出来る事を色々と試しながら挑んでみよう。


 桜子は困惑しつつもこの状況を楽しむ事にした。


     ◇


 ネムは腕の翼を羽ばたかせて7、8メートルの高さで旋回しながら滞空中だ。

 これなら例え狙われたとしても相手の攻撃も届かないし安全だ。


 この場所で相方のベオルフと弾き語りをしていた際にも5メートルくらいの高さまで飛んでたから、慣れている行動なのかもしれないが観客の注目を集めている。


 アルマも後方に移動してから魔法の詠唱を始めた。

 流石に人目も多いこの状況で、ファイアボールなどの危険な攻撃魔法をベオルフに放つとは思わないけど、そこはアルマの判断に任せるとしよう。


 騒ぎになるのは不味いけど、ベオルフの奴も本気みたいだし、戦う以上は倒すつもりで挑もう。今までのストーカー行為に対しての鬱憤を晴らす良い機会だ。


 ピヨヒコは次こそ自分の行動順だな、と握る剣に力を込めた。

 しかしその前に吟遊詩人のベオルフが動き、話し掛けて来た。


 〜♪♬


「さあ、お立ち合いの皆々様、今からちょっとした余興を始めたいと思います」

「余興だと?」


 ……あれ、これもしかしてこの中だと俺がいちばん行動の順番が遅い?


 ざわざわ、わー、わー


 ベオルフは周囲の観客にこれは”パフォーマンス”なのだと意識を向けた。

 人の目を懸念していたピヨヒコからしても、これはナイスな誘導だ。


 そして演奏の曲調が変化する。

 何かリズミカルでポップな印象の明るい感じの曲だ。


「勇者様、今から私の戦い方をお見せしますよ、どうぞ最後までご拝聴ください」

「む、一体何をするつもりだ!?」


 〜♫♩♪  〜♫♪♬


 するとベオルフの奏でる楽器の音色が、色をまとって周囲を飛び交う。

 吟遊詩人を名乗るだけあってその高い技量が伺える。素人の俺が聞いても上手いと分かる思わず聞き入ってしまうような綺麗なハーモニーだ。


 と言うか本当に音が色付いて飛んで見えるんだけど、何これ魔法か?


 音符がまるで”オタマジャクシ”のようにリズムに合わせてピョンと弾む。

 そして音が集まり形を成して、次第に朧気だったイメージが明確になっていく。


 ズズズズ……


「な!?」


 ポン、ポポポポ〜ン♬


 目を疑う光景なのだが、ベオルフの前に5匹の”ファーラビット”が出現した。


 ざわざわ、わー、わー


「いや、何だこれ、魔物!?」

「観客の皆様ご安心を、これは私の演奏によって創り出された只のイメージです」


「は、イメージ?」

「ええ、私の演奏スキル【幻奏曲(ファンタジア)】で曲のイメージを具現化させて、聴いている者の五感を刺激して、幻として見せているのです」


 何を言っているんだこの男は? 音楽ってそんな事も可能なのか?


 ポヨン、ポヨン、コロコロ


 しかし目の前にいるファーラビット達はどれも”実体“を持っている様にしか見えない、しかもそれぞれ毛色が異なり、カラフルな色合いだ。


「さあお集まりの皆様、只今から噂の勇者とその一向による戦闘パフォーマンスを開始致します、安全は保証するので是非最後まで楽しんでいって下さいませ」


 ベオルフは機転を効かせてこの戦闘を”娯楽”として周囲に認識させた。


 この場に居る観衆にもこのファーラビット達が見えているようで、突然始まった戦闘に戸惑いつつも、何処か楽しそうに観戦している。

 目立ってはいるが、これならこの場で戦っても通報はされないかもしれない。

 

 ファーラビット達もそんな周囲の様子を見ながら待機しているのだが、どうやら実際に行動するのは次のターンからのようだ。


 そして今度こそ俺の行動ターンだ。

 よし、さっさとファーラビットの群れを倒して親玉のベオルフを討伐しよう。


「きゃあ、可愛いー」「モコモコしてるー」

「……」


 いや、これは寧ろ不味い状況なのでは? 冒険者からしたら”ファーラビット”は肉も美味いし、あまり強くないから初心者にオススメな魔物だけど、この場に居る観客は一般の住人やそれこそ女性や子供も居るし、まん丸なボディーにつぶらな瞳の可愛らしい容姿や、その愛くるしい仕草に喜んでいる様子だ。


 それに一部の熱狂的なファンは【ファーラビットを守ろうの会】を立ち上げて、討伐するなと訴えかける抗議デモすらしているとか司書のエマさんから聞いたし。


 そのファーラビットを観衆の目の前で容赦なく斬り捨てろと?

 そんな下衆な真似をしたら勇者としての評判が更に落ちるのでは?


「おやおや、勇者様、どうしたのですかぁ、掛かってこないので?」

「……ぐぬぬ」


 コイツさてはこれを狙ってファーラビットを呼び出したな?

 ピヨヒコは吟遊詩人ベオルフの卑劣で姑息な戦法に憤慨した。


 ふっ、しかし目論見が甘かったな。こんな精神攻撃、俺には通用しない。


 何故なら……


 ピヨヒコは無警戒のまま周囲の観客に意識を向けていた1匹のファーラビットを捉えて躊躇(ためら)う事なく斬り付けた。


 ザシュッ! プキュウ!


 油断して避けることなく斬られたファーラビットはその一撃で倒された。

 そして黒い靄を出す事はなく、音が弾けてそのまま消失する。


 そう、何故なら、俺は背後の少女に”操られて”いるからだぁ!!


 画面の少女がそんな事で躊躇(ちゅうちょ)する筈もなく、当たり前だと言わんばかりに攻撃の指示が伝わって来たので、ピヨヒコもそれに従い行動した。


 抵抗したくても身体が勝手に動くからこればかりは仕方ないのだ!

 それにこのファーラビットは所詮ヤツの生み出した幻だ、遠慮など要らない。

 

「きゃー」「ひ、酷い」「うわぁ、なんて事をー」「うわぁ〜ん」


 一部の観客からは責めるような声が聞こえて来たがピヨヒコは目を背けた。

 だって幻だとしても魔物は魔物だし、ファーラビットとは言え油断は禁物だ。


「おー、いいぞー」「ほほぅ」「勇者様、頑張ってー」「ナイス斬撃!」


 それに純粋に”パフォーマンス”としてこの戦闘を楽しんでいる観客も居る様で、こちらを支持する歓声もチラホラ聞こえる。


 ムキュウ、ポヨンポヨン


 仲間を一匹失ったファーラビットは警戒を強めて、その場で弾み攻撃に備える。

 そしてこのターンの最後、詠唱を終えて待機していたアルマが魔法を放つ。


「風の刃よ、肉を断ちその身を刻め、ウィンドカッター!」


 アルマの杖から発生した風の刃が一直線にファーラビット目掛けて放たれた。

 しかもその直線上には演奏しているベオルフも居る。


 ビュゥゥ、ザシュッ! ピギィ!


 跳ねるファーラビットの1匹を見事に捉え、風の刃がその体を真っ二つにした。

 斬られたファーラビットはその一撃で敢えなく倒され消失する。


「おっと、危ない」


 その奥に居たベオルフは風の軌道を上手く読み回避に成功した。


 以前にアルマに”鎌鼬”を発生させる風魔法の事は聞いたけど、どうやら軌道上の敵をまとめて攻撃出来る範囲効果があるようだ。

 目視では風の斬撃は見えづらく、速度もあるから避けにくい印象だ。


 それにも関わらずベオルフは演奏しながらその攻撃を華麗に避けた。

 飄々とした感じで、ぱっと見そこまで強そうには見えないのだが、俺よりも歳上だし実はかなりの実力者なのかもしれない。


 だとしても常に余裕ぶっているその不遜な態度は、見ていて非常に癪に障る。

 容姿も優れていて誰の目から見ても”イケメン”なのも相まってかなりムカつく。


 ざわざわ、おー、すげー、パチパチ


 アルマの放った魔法もこの”茶番”のパフォーマンスに見えたのか、周囲から感嘆する声や拍手も聞こえて来た。

 吟遊詩人の演奏を褒め称える声もチラホラ聞こえる。


 と言うかアルマは最初に詠唱してた時から、今の風魔法をベオルフに使うつもりだったのか? てっきり氷魔法のアイスバインドで足止めしたり、エンチャント系の補助魔法とかを使って様子見すると思っていたんだけど……


 エフェクト的には今の風の刃はそこまで目立たない感じではあるけど、でもこれ直撃したら軽傷じゃ済まないよね? ファーラビットが真っ二つになってたし。


 うん、まあ相手は憎きベオルフだし問題ないか。


 アルマも俺に付き添っている以上、コイツのストーカー被害に遭っているようなものだし、内心では案外ベオルフに対して強い憤りを感じているのかもしれない。


 そして一巡して次のターン、アルマは再び詠唱を始める。


 それなら次の行動は上空で待機しているネムからか?

 そう思ったのだが、またしても先にベオルフが動き発言した。


「おや、せっかく演奏で呼び出したのに、攻撃する間もなく二匹も倒されるとは、お二人とも中々やりますね、その気概に感服いたします、いや実に素晴らしい」

「所詮は幻の産物だろ、ファーラビットを倒したら次はお前の番だ、覚悟しろ!」


「おお、それは怖いですね、ならばこちらも少し抵抗させてもらいますよ」


 そう言うとベオルフは奏でていた演奏の曲調をテンポアップする。

 その曲に合わせて残った三匹のファーラビットの動きが機敏になる。

 どうやらベオルフの演奏によって素早さにバフを掛けられたようだ。


「さあ、これならどうですかね、さっきよりも素早いですよ」

「いや、何でもありなのかよお前の演奏は!?」


 俺も今までの戦闘中に何度か吟遊詩人の演奏による恩恵を受けた気はするけど、さっきよりも明らかにファーラビットの動きが良くなっている。

 こうして客観的に観察すると、演奏によるバフの効果が確かに見て取れるな。


 もし先日の魔女の森での戦闘でもベオルフの演奏でバフ効果を受けていたなら、コソコソ隠れている事に対して不満はあるが、実は戦闘に貢献してたって事か……


 ポヨン、ポヨン、ポヨヨン!


 ゴムボールのように弾むファーラビットを見ているとその姿に何処か癒される。

 ベオルフが演奏で創り出した幻らしいのだが、本物と大差ない見事な再現度だ。


 いや、でも相手の五感を刺激するとか言ってたし、俺自身が抱いてるイメージが具現化した感じなのか?

 だとしたらここに居る観客の全員が同じものを見てるとは限らないのかも?


「っと、あれ?」


 そんな事を考えていたら身体が勝手に剣を構えて動き出した。


 スカッ


 しかし余計な事を考えていたせいで集中してなかった為、機敏なファーラビットの動きを捉えきれずに斬撃はそのまま空を斬る。


 と言うか次はネムの行動ターンじゃないのか?


 ファーラビットの反撃に警戒しつつ状況を確認すると、ネムはまだそのまま上空で旋回しながら様子を見ている。


「むー、ピョンピョン跳ねてて狙いずらいー」

「ふっふっふ、この素早いファーラビットに果たして攻撃を当てられますかね?」


 行動順がイマイチ分からないのだが、そんな二人のやり取りが聞こえてきたので今度こそネムが攻撃を仕掛けるようだ。

 ネムはポーチから取り出したクナイのような形状の投げナイフを、飛びながらも器用に狙いを定めて投擲した。ターゲットは跳ねていたファーラビット……


 ではなく演奏に集中していたベオルフだ。流石はネム、ナイス判断!


 ビュン!! サクッ!


「うおっと、危ないっ」


 しかしベオルフは寸前のところでそれを躱す。

 投げナイフはそのまま石造りの地面に突き刺さった。


 ネムの攻撃に用心していたようだが、高所から放たれた投げナイフをタイミングを見極めて演奏しながら回避するとは、この男はやはり手強い。

 しかしベオルフも狙われて焦っていたのか、体制を崩して演奏が少し乱れる。


 ブブ……


「む?」

「危ないじゃないですかネム、当たったらどうするんですか!」


「むー、避けるなベオルフー!」

「無茶を言いますね、せっかく手頃な対戦相手を呼び出したんですから、そちらと戦って下さいよ」


「だって弾んで当てずらいんだもん」

「これも修行の一環ですよ、ファイトです」


「むー」

「いや、ネムはそのまま次のターンもベオルフを狙っていいぞ、相手の弱点を的確に突くのは戦闘の基本だし、ナイスな判断だ!」


「ん、わかったー」

「勇者様まで、手厳しいですねぇ」


「いや、だってこのファーラビットを”音”で創り出したなら、演奏者であるお前を叩けばまとめて倒せるんだろ? 今のネムの攻撃で演奏が乱れたらファーラビット達も同調するように形が少し乱れたし」


「中々の鋭い洞察力ですね、流石は勇者様です」

「ちょっと考えたら普通に分かりそうだけどな」


 とは言えベオルフは後衛で演奏しているので、俺がそのままベオルフに向かって攻撃を仕掛けてもおそらく途中でファーラビット達に阻まれる。

 俺にもアルマやネムのように、後衛にも届く攻撃手段があればいいのだが。

 

 上空を見てみるとネムはそのまま翼を羽ばたかせて次の順番に備えている。

 どうやら一度飛べば1ターン以上は滞空していられるようだ。


 それに最初にネムが行動したのはもしかしたらスキルとかの効果なのかも?

 行動順を整理すると、アルマが詠唱を始めてから、次に憎きベオルフ、その後に俺が動いて更にネムが続く感じか、となると次は……


「!!」


 ポヨンポヨンと跳ね回っていたファーラビットが一斉に動き出す。

 詠唱を終えたアルマは後衛で構えて、ネムは飛んでいるのでターゲットは俺だ。


 ボヨン、ガキンッ! 


 ピヨヒコはファーラビットの攻撃を、身構えた軽鉄のバックラーで受けた。

 バフの効果で普段よりも素早いので回避ではなく盾で受ける事にした。

 魔王の重い一撃で破損はしたけど、それでも衝撃をある程度は抑えられる。


 多少のダメージはあるが所詮はファーラビットだ、これくらいは問題ない。

 続けて残り二匹の攻撃もよく見て、同じように小盾で対処する。

 王国からゴルドを貰った事だし、新品に買い換えるのもありかもしれない。


 そして背後で様子を伺っていたアルマが再び魔法を放つ。


「雷よ、大地を這い敵を喰らい尽くせ、サンダーウィップ!」


 杖から放たれた電撃が蛇のようにウネリながらファーラビットを捉える。

 アルマは杖でその雷を操り、残りの二体もそのまま雷撃で追撃した。


 バチバチバチッ、フギャ、ムギュ、キュウ


 どうやらこの雷の魔法にも範囲効果があり複数の敵を一度に巻き込めるようだ。

 以前見たサンダーボルトと比べると威力はかなり落ちている印象だけど、感電によるスタンも狙えるし、集団戦では牽制するのにも便利そうな魔法だ。


「おっと、流石にそれは喰らいませんよ!」


 アルマはそのまま後方のベオルフも狙ったが、残念ながら背後に回避された。


 ファーラビットの体力に個体差があるのか、それとも雷撃の威力に差があるのか分からないが、3匹の内の2匹が今の雷魔法で倒されて1匹だけ残った。


 プキュウ……ヨロヨロ


 最後に残った一匹もスタンは免れたが既に瀕死の状態のようだ。

 そして次の行動ターン、今度はアルマの詠唱よりも先にベオルフが行動する。

 もしかして演奏によるバフの効果をベオルフ自身も受けている感じなのか?


「ふーむ、流石にファーラビットでは手も足も出ませんね、お見事です」

「可愛さに訴えかけたつもりなんだろうがそんな姑息な手段は俺に通用しないぞ」


「そうですか、再現度には自信があったのですが残念です」

「いくら弱い魔物でも油断して手を抜いたらこちらが痛い目に遭うからな」


 正直ファーラビットを斬る事に俺は少し抵抗感とかもあるが、アルマはその辺は魔物だと割り切っているようだし、ネムも性格的にあまり気にはしなそうだな。


「ふぅむ、流石にこれではこちらの分が悪いですね、ならばこうしましょう」

「!」


 ベオルフが演奏を止めると残っていたファーラビットも同時に消失する。

 奏でていた曲もまるでタイミングを見計らった様に一曲目がちょうど終了した。


 わー、パチパチパチ


 演奏を聴き入っていた観衆からは拍手や歓声も聞こえて来る。

 どうやらベオルフの思惑通り”見せ物”としてこの戦闘を認識しているようだ。


 演奏が止まり観客の拍手を聞き、ネムは俺の近くまで降下して来た。

 フワリと翼を羽ばたかせて器用に滞空しながら飛んでいるので感心する。


「むー? もう終わり?」

「いや、奴はまだ何かするつもりらしい」


 個人的にはこれで終幕で良いのだが、ベオルフには次の一手があるようだ。


「さあ、デモンストレーションはこれで終わりです、次の演目はこちら」


 ジャラン、シャンシャンシャン♪


 先程までのリズミカルな曲とは打って変わり、クラシックのようなメロディーが流れてくる、それに何故か鈴の音色のような音まで聞こえる。

 

 〜♪♬♩  〜♪♫♩


 昨日も感じだが、これは本当にこの吟遊詩人が一人で演奏してるのか?

 どう考えても不可能だと思うんだけど……何か幾つもの音が重なってるし。

 演奏スキルらしいが吟遊詩人に転職して練習したら出来るようになるのか?


 再び音符が色をまとい、形を成してそのイメージを聞いている者に伝える。

 先程のファーラビットの音符は主に赤とか橙色とかの暖色だったが、奏でている音符は青とか白とかの寒色系だ。何となく寒そうなイメージがある。


 天気は快晴で気候も良いのに、何故か冷気のような肌寒さを感じる。


 ビュオォォ……グルるルルゥ


 そしてベオルフの前に出現したのは冷気を纏った二匹の白い狼だった。


「なんだこの魔物は、ウォーキングウルフの亜種か?」


 体格は今まで戦った魔狼よりも二回りくらい大きいし、かなり強そうだ。


「オ、ピヨヒコ、俺様コイツの事は知ってるゾ」

「そうなのか?」


 ネムの腰のバインダーに収まっていたブックルが話しかけて来た。

 ブックルは過去に先代の勇者と共に戦った魔物の知識を”図鑑”として記録しているのでこの白い狼の事も知っているようだ。


「コイツの名前は……」

「おおー」「スゴい」「ホワイトファング?」「ホワイトファングだ!」


「ウガ?」

「む、ホワイトファング?」


 俺は記憶喪失の影響もあって知らないが、どうやら有名な魔物のようだ。

 観客から驚きと歓喜の声が上がっている。


「アレ、違うゾ、俺様の図鑑によるとあの狼はダ……」

「勇者様、あの魔物はダイヤウルフ、通称”ホワイトファング”とも呼ばれ、北方の寒い地域に生息している魔狼です」


「ウガ!?」

「雪原地帯の深い森を縄張りとしているらしく目撃情報は少ないのですが、有名な童話などでも出てくる狼なので、一般の人にも馴染みはある感じですね」


「そ、そうか、教えてくれてありがとうアルマ」

「ウォーキングウルフよりも強く、氷を操るとも言われるので注意が必要です」


「わかった、注意する、アルマも気を付けてくれ」

「獣系なので火が弱点ですが、私も状況に合わせて魔法で対応しますね」


「あ、ああ、わかった」

「グヌヌ……」


 あちゃぁ、名前に別称、生息地、特性や弱点まで全部言っちゃったよ……


 ブックルの活躍の場を横から掻っ攫ったアルマは得意げにその知識を披露した。

 別にアルマに悪気はなかったとは思うけど、観客にも阻まれたからブックルからしたら追撃を受けた感じだな、流石にブックルも少し不満そうだ。


「む? 取り敢えずネムはまだ飛べるから空から狙ってみるね」

「分かった、2人とも無理しなくてもいいが、頼りにしてるぞ」


「おー♪」

「はい、頑張ります!」

「……ッ」


 しまった、フォローのつもりで”ネムとブックル”に頼りにしてると伝えたつもりだったけどアルマまでその言葉に反応してしまった。

 これは俺のミスだな、3人とも無理するな、と言えば良かった。


 これじゃ俺までブックルを蔑ろにした感じじゃないか。ズズーン……


「? ……あっ(察し)」


 微妙な空気になったのをアルマも感じたのか自分がした事に気が付いたようだ。

 しかしブックルは既にネムに共に空中に飛び上がっていた。


「……っ!」

「アルマ、気にしなくても良いから今は戦闘に集中しよう」


「! は、はい、すみません」


 少し気まずい空気だが、アルマは後方に下がりつつ魔法の詠唱を開始した。

 そして次の行動順は、どうやら俺のようだ。


 このダイヤウルフもファーラビットと同じく、出現したこのターンは待機状態になるようで、こちらを警戒してはいるが攻撃してくる気配はない。

 ……これならもしかして、素通りして後衛に居るベオルフを狙えるのでは?


 そう考えてピヨヒコは取り敢えず前進してみたのだが、二匹の白狼がそれを阻むような動きをして演奏者のベオルフに向かう通りを妨げた。

 まるで主人の危機を察して身を呈して守る勇敢なボディーガードのようだ。


 このまま直接ベオルフを狙うのは無理そうなのでピヨヒコは一旦後退した。

 しかしその動きに反応して、ダイヤウルフの一匹が釣られて前方に動き出す。


 まだ俺のターンなので攻撃はして来ないが、どうやら威嚇のつもりらしい。

 そして画面の少女の攻撃指示が伝わってきたので、それを実行に移した。


「よし、アルマもネムも新しい魔法や特技を披露してくれたし次は俺の番だ!」


 ピヨヒコは目の前のダイヤウルフに対して剣の技スキル”狙い斬り”を使った。

 横に飛んで避けようとした白狼の後ろ足を、狙いを定めて斬り付ける。


 ザシュッ、ギャイン


【狙い斬り】は敵の部位を狙って攻撃する事で相手の動きを阻害する効果がある。


 手元を狙えば相手の筋力や器用さを奪い攻撃の威力を下げられるし、足元を狙えば相手の俊敏性を奪い回避率を下げられる感じだ。

 それにどちらを狙っても攻撃の精度は落ちるので命中率も多少下げられる。


 通常攻撃よりも避けられるリスクは高いが、隙を突いたので上手く当てられた。


 グルルルゥ……


 ダメージを負ったダイヤウルフは、距離を取り斬られた足を舐める仕草をした。

 どうやら部位攻撃の効果はちゃんとあるようだ。

 もう一匹の白狼も警戒を強めてこちらの様子を見据えている。


 剣の基本の技スキルではあるが熟練度によってはかなり使えそうな性能だ。

 もし的確に急所を狙う事が出来ればクリティカル判定で威力も上がりそうだ。


「流石は勇者様です、臆する事なく魔狼に立ち向かうその勇姿、立派ですねぇ」

「……それは褒めたつもりか? 嫌味にしか聞こえないぞ」


 ベオルフが煽って来たのでそれに反応する。

 演奏しながら話し掛けてくるとか本当に器用な奴だな、鬱陶しい。


 チラッ、しかしこれはチャンスかもしれない。

 このまま会話してベオルフの意識をこちらに惹きつけよう。


「しかしお前のその演奏のスキルも大したものだな、技量もそうだが、思わず聴き入ってしまう耳触りの良い曲で感動したぞー」

「……何か語尾が怪しいですね、何か企んでいるんですか?」


「いや、俺は本当に素晴らしい演奏だと思ったからそう伝えただけだ……チラッ」

「ふっ、それは嬉しいですねぇ、ありがとうございます、でも流石にそんな露骨な手は私には通用しませんよ、詰めが甘いですね、ササッ!」

 

 ビュン!! サクッ!


「むー、また避けられたぁ!」

「くっ、上手く視線をこちらに誘導したつもりだったが避けられたか」


「何を言ってるんですか、勇者様はさっきから上の方をチラチラ見ていましたよ、寧ろそれで気が付いたくらいです」

「な、何だってぇ、マジか!?」


「むー、ピヨピコに邪魔されたー」


 俺の攻撃の後はネムが控えていたので、そのまま会話して意識をこちらに向けたつもりだったが、ベオルフの奴はそれを見事に読み、ネムの投げナイフを躱した。


 やはりこの男は手強い、奴の演奏を止める事が出来れば、呼び出した魔物とかも関係なくこちらの勝ちだとは思うが、一筋縄じゃいかないようだ。


 しかし、まだ手はある、第二の矢は既に用意してある!


「今だ、アルマ!!」

「その身を業火で焼き尽くせ、ファイアーボール!」


「!!」


 既に詠唱を終えていたアルマの放った火球が、後方のベオルフに迫る。


 示し合わせていた訳では無いが、アルマもベオルフを討ち取ればこちらの勝ちだと理解しているので、俺はアルマの魔法をベオルフに意識させないように、ネムの攻撃を敢えて”囮”にして視線をわざと上に向けて誘導したのだ。


 だ、だから決して無意識で視線をネムの方に向けていた訳ではないのだ。


 ピヨヒコは自身の失態を作戦の一部にする事にした。とは言えベオルフも油断していたようだし、今度こそ攻撃が当たるのでは? と言うか火魔法を使ったの!?


 タタタタッ、ビュォォ……ガァア、ジュワァァ!


 しかし火球がベオルフに当たる直前、後脚を怪我していない方のダイヤウルフがその攻撃を身を呈して庇った。

 しかもその身に纏っていた冷気で防ぎ、ダメージもそこまでない様子だ。


 アルマの放ったファイアボールは延焼する事なく相殺されてそのまま消えた。

 火の粉が舞い散り、まるで儚くも咲き誇る”花火”のような演出になった。

 獣系の魔物が炎に弱いとは言え、観客も居るこの状況だと危ないと思うのだが。


「うぉー」「スゲー」「火魔法か?」「狼さん可愛そう」「いいぞ、頑張れー」


 しかしギャラリーは今の魔法に興奮した様子だ、この国の住人はノリが良いな。


 今の魔狼の庇う”行為”が行動ターンに含まれるのかは分からないが、自分の行動順じゃなくても身構えたり、ある程度なら自由に移動する事も可能なので、それで火球を敢えて自分で受ける動きをしてベオルフを守ったのかもしれない。


 もしくは盾士の様に、味方を守る防壁スキルでも常時発動してる感じなのかも?


 もう1匹のダイヤウルフも少し遅れて心配する様に仲間の元に駆け寄る。

 ベオルフの演奏で存在していると、この狼達も本能で理解しているのかもしれないが、なんにせよこの二匹のダイヤウルフは主人に忠実なとても優秀な狼だ。


 何か童話とかで有名みたいだけど、人気があるなら良い魔物として描かれて語られているのかもしれないし、機会があれば俺もいつか読んでみたいな。


 それに本能に従って動く感じか……ネムの飛行など行動順がよく分からずに混乱してたけど、何となく感覚で自分の順番は分かるから、あまり悩まずに少女の判断を信じて従った方が案外いい動きが出来るのかもしれないな。


 つまり俺は画面の少女に従える忠実な犬か? うん、やっぱり不服だ。


 背後の画面を見てみると少女はいつものように何処か楽しげな様子だった。

 しかし目が合うと途端に怪訝な顔をされた。いや、何なんだよその態度は。


     ◇


 ネムはパーピアの種族特性の固有スキル【飛行(フライト)】を使用する事で、3ターンの間、風を掴み上空を旋回しながら滞空する事が出来る。


 飛び上がるのに1ターン使う為、攻撃などは残りの2ターンで行う。

 1ターン無駄にはなるが、素早さを活かし敵よりも早く空に待機すれば、狙われても攻撃が届かず安全だし、低い体力や防御力を補える感じだ。


 それにネムは【先制行動】のパッシブスキルも所持しているので、敏捷の数値的にはピヨヒコの方が上なのだが、スキルの効果でバトル開始時に行動が可能だ。


【パッシブスキル】は2枠あるセットスキルに設置する事で、常時発動するタイプのスキルで、ピヨヒコの”暗視”とかもこれにカテゴリーされる。


 暗視は日中だとデメリットも発生するようなので、スキルによっては状況を見て付け替える必要性もあるのだが……


 他にも最初に目指してた盗賊の”二刀の心得”や、アルマが覚えられる”高速詠唱”などの便利なスキルもパッシブスキルに該当する。

 まあまだ職業ポイントが足りないからアンロック出来ないし、スキル”ツリー”なので欲しいスキルを解放するには他にも必要な手順を踏まなくてはいけない。


 ネムの”先制行動”ももっと便利なパッシブスキルを覚えたら、付け替えるかもしれないけど、飛行のスキルとの相性はかなり良さそうだ。


 2ターン目以降の行動は素早さの順になるのでピヨヒコからにはなるけど、武器が投げナイフだから上空から一方的に攻撃する事が出来る。


 まあベオルフには二回とも避けられたけど、それに着地後は注意が必要だ。


 特殊なスキルや上位の魔法や技は使用後に【リキャストタイム】が発生する。

 ゲームによっては”クールタイム”とも呼ばれるが、再詠唱にかかる時間の事だ。


 その為ネムの”飛行”も3ターン目の行動後に着地した後は、1ターンの充填時間が必要で次のターンに続けて飛行する事は出来ない仕様になっているようだ。


 アルマが使うファイアボールやサンダーボルトなどは下位魔法になるので、充填時間は発生しないが、今後覚える中位や上位の魔法は、性能によってはリキャストタイムが発生するので、いずれはその辺も考慮して行動選択しなくてはいけない。


 まあアルマに関しては操作するよりAIの判断に任せた方が活躍しそうだけど。


 混乱しそうだが、戦闘画面には敵のアイコンも含めて画面上部に順番がレールのように表示されていて、各々の順番が来たら行動を選択する事が出来る。


 今回の場合は、ネム(先制行動)←アルマ(詠唱)←ベオルフ←ピヨ←アルマ(発動)といった感じで1ターンの行動レールが表示されて、実行するとスライドしていく。

 まあベオルフの演奏によるバフ効果など、行動順が変動する事も度々あるけど。


 魔法に関しては詠唱時間とかもあるから少し特殊なのだが、取り敢えず現状だとアルマの魔法の発動は、そのターンの最後になる感じだ。


 まだギルドで講習を受けていないから、戦闘システムの追加要素とかもあるかもしれないけど、出来る事が増えれば割と奥が深そうな戦闘システムだ。

 スタンとかの要素もあるし、上手く回せば敵の行動を制圧する事も出来そうだ。


 それで普段は主人公のピヨヒコ以外は、作戦を決めてオートの設定にしてたんだけど、今回はボス戦のようなので全員操作して戦ってみた。


 と言うか、まさかこのタイミングで戦闘が発生するとは思わなかったんだけど。

 しかも相手は一応パーティーにも加入している自称仲間のベオルフだし。


 ゲーム内の時間では城を訪れて1日しか経ってないけど、リアル換算だと城下町を歩くのも久し振りだったので、ワープポットを使わずにそのままフィールドを見廻りながら冒険者ギルドに向かっていたんだけど、その途中で当然の様にまた会話イベントが発生して、こんな訳の分からない変な展開になった。


 これやっぱりピヨヒコの思考した会話とかで、不確定要素のあるイベントが突発的に発生してる感じだよね……

 実際この戦闘も予め設定されていたイベントの括りを度外視している気がする。


 そもそも私の気分次第でワープポットで移動していた場合、”信仰”の説明やこの戦闘自体が起きなかった可能性もあるし。

 今までのイベントでも変だとは感じてたけど、分岐するイベントをこれだけ用意するとかゲームの容量的にも流石に無理でしょ。しかもフルボイスなんだし。


 やっぱり不思議だ、まあ結局は謎のゲームって結論にはなりそうだけど……


《じとー……》


 と言うか戦闘中にも関わらず会話やイベント演出を挟みすぎなんだけど、それに何故かピヨヒコが何か言いたげな不満げな表情で唐突にこっちを見てきたし。


 まだ戦闘中なんだから、余所見なんかしてないでそっちに集中しなさいよ!


     ◇


「ピヨピコ、なんで邪魔したし」

「ふぁ!?」


 画面の少女と睨み合っていたら傍に居るネムに声を掛けられた。

 見逃していたけど、いつの間にか地上に降りていたようだ。


 どうやら飛べるのは3ターンで、さっきの攻撃の後に着地していたみたいだ。

 それに少し疲労が見えるので、次のターンは直ぐには飛べなそうな感じだな。


「すまん、ネムの飛んでいる姿に見惚れていた……事にしてくれ」

「むー、なんだその言い訳はー!」


 〜♪♬


「おやおや、仲がよろしいですねぇ」

「!」


 その様子を見ていたベオルフがこちらに話し掛けて来た。

 ダイヤウルフに守ってもらったのに、余裕の表情なのが何かムカつく。


 しかし行動順は再びこの男からだ。

 これで3ターン経過か? 何かやたらと長く感じるな。


「いやぁ、今の連携は流石の私も肝を冷やしましたよ」

「そこは素直に当たれよ、いつまで続くんだよこの茶番は?」


「勇者様にとっても戦闘は久し振りでしょ? この魔狼は私の演奏で創られた幻、安全は保証されてますし、実践に挑むにも良い対戦相手ではないですか」

「そう言われると確かにそうだが……もしかしてこの魔狼に攻撃されてもこちらにダメージはない感じなのか?」


 いや、そもそも久し振りじゃねぇよ、一昨日の連戦で死にかけたわ。


「気になるなら攻撃を受けてみたらいいのではないですかね」

「いや、ファーラビットに体当たりされた時は小盾で受けたけど、ダメージは確かにあった気がするし、イメージでそう思い込んでいる可能性もあるけど遠慮する」


「そうですか、しかし参りましたね、せっかく程よいレベルの対戦相手を私の演奏スキルで呼び出しているのに、このままだとずっとネムとアルマさんに狙われそうですし、私は少し”隠れる”としますかね」

「!!」


 スゥ……

 

 吟遊詩人のベオルフはそう言うとその姿を隠した。

 同時に存在感が朧げになるが、演奏は続いているのでこの場に居るのは明確だ。


 〜♬♪♩


 いや、と言うか固有スキルと併用できるのか!? 


 これではベオルフを狙えない、そしてベオルフの行動が終わったので次は……

 それと同時に待機していた2匹のダイヤウルフが行動を開始する。


 しかもターゲットは、地上に降りて油断していたネムだ!!


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