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第二話

「最後?」

 レッド・パスターが聞き咎め、次いで問うた。

「ちょっと待って下さいよ隊長。四人揃うのはこれが最後? そりゃいったいどういう意味ですか」

「どういう意味って、そのまんまだけど……」

 隊長は困惑の表情を隠さない。お前こそ何を言ってるんだとでも言わんばかりに続けた。

「さっきから言ってるとおり、コロッスーゾ・ファミリーは撲滅されたのであって……」

「そりゃ分かってますよ。俺たちがこの手でぶっ潰したんだから。それとこれと何の関係が……」

「だから宇宙特捜戦隊は解散だよ。倒すべき相手を本当に倒しちゃったんだから、まあ当然そうなるわな。組織存続のためにいろいろ掛け合ってみたんだけど、ダメだったね。予算がどうとかで。秘密基地に巨大ロボ。お金、掛かってたからねえ」

「だからって解散だなんて」

 絶句するレッド・パスター。色をなして隊長を問い詰める。

「明日から俺たち、どうやって生活していけば良いんだよ。俺たちの収入はどうなるんだよ」

「職場がなくなるんだから、当然みんな明日から無職無収入だよ。誰もプー太郎に給料なんか支払っちゃくれないよ」

「コロッスーゾ・ファミリーだけじゃないだろ。他になんかないのかよ、そういう悪の組織みたいなの」

 諦めきれないのか、食い下がるブルー・パスターに隊長はこうこたえた。

「きみねえ、この広い宇宙に、地球まで来て悪事働くようなことが出来る知的生命体がどれだけいると思ってんの。そんなのそうそういるわけないじゃないよ。特撮番組でもあるまいし。どうしてコロッスーゾ・ファミリー潰しちゃったの。恰好のお得意さんだったのに」

 かくいう隊長もこれまでコロッスーゾ・ファミリー撲滅のためにさんざん隊員達を叱咤してきたのである。その掌を返したような物言いに、ブルー・パスターが怒りを爆発させた。

「貴様! なんだその他人事みたいな言い方は!」

 そう喚きながら隊長の胸倉に掴みかかると、レッド・パスターが乱闘を止めようと両者の間に割って入る。グラスや小皿がひっくり返って酒席は大変な騒ぎだ。それとともにピンク・パスターの

「みんなやめて!」

 という悲鳴が響く。

 ピンク・パスターは続けた。

「隊長、どうして言ってくれなかったのよ! コロッスーゾ・ファミリーを潰してしまったら解散だって。だから是々非々でやっていこうって。そう聞いてたら私たち、ちょっとは考えたわ」

「だってコロッスーゾ・ファミリーを壊滅させたら結婚しようなんて言って勝手に盛り上がってたのはきみたちの方なんだぜ? 逆の立場だったらそういうのに水差せますかって話ですよ」

「そんな……私たちのせいだって言うの? 私たち、明日からどうなっちゃうのよ!」


 隊長は、ブルー・パスターに引っ掴まれて乱れた襟元を正しながらこともなげにこたえた。

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