与奇望と坂月翼と夏目蒼史と
幼稚園のころ、僕は幽霊としかしゃべっていなかった。
みんなからは気持ち悪がられ友達も一人しかいなかった。それが夢だった。
彼女は唯一僕のすべてを認めてくれた。もちろん、両親は含まずに。だ。
僕の両親は陽気で、
「蒼史は幽霊が見えるのか……?? それはすごいなぁ~。幽霊はやさしい人が多いのか……?? そうかそうか。仲良くするんだぞ??」
まさかの、両親とも同じコトを言っていた。
あ、夢のご両親も僕のことを認めてくれている。
夢ももちろん知ってるが……それ以上に僕が今生きているのは彼らの存在があったからだろうか。
彼らとはマンガ界を代表する、与奇望先生と、坂月翼先生だ。
彼らは僕と同様、幽霊の類を見ることができる。
そのことがわかったのは今からかれこれ5年前のことだろうか……
その日は1月1日お正月だった。僕は父と午前零時、神社へと行った。もちろん体調は快調だった。しかし、神社に近づくにつれて少しずつ体調が悪化していった。
夜の神社は初めてだったのではじめは気がつかなかったのだが徐々に高位の幽霊を前にしたときの体調の悪さと同じだと言うことがわかってきた。
そして、境内に入った瞬間…
バタッ……
倒れてしまった。
運悪く、僕の後ろには階段があったため僕は頭から滑り落ちてそのまま気絶してしまった。
どのくらい眠っていたのだろうか。少し後頭部がいたかった。
少しずつ視界が広がっていき、周りの状況がわかってきた。
えーっと……人間、人間、幽霊、人間、妖怪、人間……あ、幽霊か……人間、幽霊、幽霊、妖怪、化け物、動物、植物……
人間は、4人か……??
「蒼史……大丈夫……??」
この声は……夢だ……
「大丈夫か、蒼史!!」
父さん……
「大丈夫か、蒼史!!」
母さん……
「蒼史君、大丈夫かい……??」
この声は……与奇先生か……!?
「えぇっ!?」
「蒼史君、君の体には大量の霊傷ができている。おそらく君は、霊位の高い神が使える神社にでもいったのだな……??」
「はい……でも、どうしてそんなに詳しいのですか……??」
「それはね、僕らも見えるんだよ。君と同じように。そこにいる幽霊みたいな人たちも見えるんだ。彼らは二人合わせて坂月翼先生。あ、僕は与奇望だ。よろしく。」
3人の先生は握手を求めてきた。
僕は胸が高鳴りが止まらなかった。
憧れの先生が僕の病室にわざわざ来てくださるなんて……!!
なんか、めっちゃ時間かかったんですけど……