裏野ドリームランド
「くじ引きで決めたとおりの順番で並んでくださ~い!!」
現在、午後の十二時を少し回ったところだ。
まだ中学生なのに、こんな時間に閉園した遊園地に、それもかの恐ろしい裏野ドリームランドにきてていいのか……??
そういった疑問を各々抱きつつ僕らはくじで決めた順番、13番目に並んだ。
ひとつ言い忘れていた。今日は、7月の13日、金曜日である。
「蒼史ィ~怖いよぉ~……」
夢が、いつもと同じように腕に絡みついてきた。
それを無理やり引き剥がしていると、周りの男子となぜか雨音未来が野次を飛ばしてくる。
「オイ、夏目!! 全員いる前で牧田といちゃついてんじゃねえよ!!」
「そうだそうだ!! イチャコラするなら、観覧車に乗ってからにしろー!!」
「って言うか、牧田から離れやがれー!!」
「夏目君、公共の場で彼女とじゃれあうのはやめてください。非常に不愉快です。」
それからも僕らは野次を飛ばされ続け、夢はしぶしぶあきらめたのであった。
引っ越してきたのになぜ、幼馴染の彼女と一緒なのか。
それは、父の会社の部長が
「確か、蒼史君と夢ちゃん仲良かったよね~……?? ちょうどよかったよ、うちから二人移動しないといけないんだけど、夏目君と牧田君に行ってもらおうかなぁ~。」
と、気分で言ったからだそうだ……
牧田とは夢の姓なので……一緒に転校したのだ……
まったくたまったもんじゃないぜ。
こっちの学校の友達曰く……
「いきなり転校生が二人も来たと思ったら、まさかの美少女とジミメンが同時!? それも、二人は幼馴染だって!?」
本当にこんな感じだったそうだ。
「あぁ……なんでこうなるんだよッ!!」
園内を歩き始めて早十分。僕を中心として右に夢。左に雨音未来が歩いている。
雨音未来と僕の距離は……五メートル。一方夢と僕の間は……ゼロメートルも開いている!?
ゼロメートルだと!?
今、気づいたが……こいつ……すごい勇気があるな……それは雨音未来も引くよ……うん。
そうこうしているうちに、園内の五つのエリアの内のひとつ目が歩き終わったようだ。
僕は人より霊力が数十倍強いのでよくわかるのだが、入り口ですでに高かった霊圧が、ここにくるまでに数倍にまで跳ね上がっていた。
「さぁ……勝負はここからか……」
やっとこさ初めて気付いた自身作の『はたから見れば完全な矛盾点』をなくすことができました。
これで一安心……と、思ったらどっこい。
ここからが……僕の一番おびえる部分なんですよ!!
ひゃぁ~、怖い……
明日も投稿できたらいいなぁ~……