後日談
あれから数日たった。
特に変わったことはなかったが、ひとつだけ……
僕の隣には幼いころから夢がいた。
外の世界で唯一僕と一緒にいてくれた、大事な人だ。
と、言っても今まで付き合っていたとかそう言う関係になったことは無かった。
まあ、そう言う噂が出たことはあったもののすべて本当のことでは無かった。
だがまぁ……今回の件で……正式にと言うかなんと言うか……
まぁ、そう言うことです。
「蒼史~?? そこで何やってるの~?? 早く行くよ~??」
「おぅ……ちょっと待ってくれよぉ~……」
今までと特には変わらず僕の腕に彼女は絡み付いてきた。
今までならば引っぺがしていたのだが……もうそう言うことは出来まい。
あれはあれで好きだったんだがなぁ……
何かを手に入れるには何かを捨てなければいけない……とはこういう事なのだろう。
そう言えば、あの事件のあと一度だけ話題になったのだが、うちのクラスのやつ(誰かは誰も知らない)が、『あの幽霊遊園地の幽霊は、0の付く日にしか出てこない。』と、言う情報をつかんだそうだ。
実際そのあと、与奇先生達と確認に行ったのだが……
僕たちには、はっきりと見えた……
多分、常人には0の付く日にしか見えないのだろう。
僕は高校入学と同時にまた転校することとなった。もちろん夢と一緒に。
最後になったが、あれから幽霊が人間をさらうことは無くなり、あそこは幽霊遊園地として営業を再開したとかして無いとか……
何でもこの話しは、成人したあとの同窓会で聞いたので定かではないが……
ほとんどのやつはまだあの遊園地の周辺に住んでいるのに、誰も観覧車が回っているところを見たことが無いらしい。
『灯台下暗し』と言うやつか……??
まぁ、いいや。
そんなこんなで僕たちの肝試しは何事も無く無事に終了しました。
この遊園地にはもっといろんな噂があるのですが、それはまた別の機会で話したいと思います。
あなたも『0』の付く日に廃園となった遊園地に足を運んでみてください。
きっとそこには今までに見たことのない仲間たちがあなたのことを待っていますから……
ドロドロドロ~……
とはなりませんでしたが、無事に終わらせることが出来ました!!
どうでした?? 怖かった??
え?? 体の震えが止まらない??
それはきっと……エアコンの効きすぎですよ。
夏は28℃、冬は20℃をオススメします!!
それではまたお会いしましょう。
Good luck!!




