約束
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ありがとうございます!
その後、皆にダンジョンへの参加表明を伝え、渋々納得してもらった。
話が終わり皆が謁見の間から外へと歩いてる時にすれ違った中村から、
「この後、闘技場裏に一人でこい」
そう言われた。内心ため息をつきながら中村が通り過ぎるのを待っていた。このまま無視しても良かったが、後が怖かったので誰にも見つからずに闘技場へと向かって行った。
〜闘技場裏にて〜
「お前、いつも夏目さんに構ってもらって生意気なんだよ!」
「カハッ!」
「調子のんじゃねぇ!」
「ッ!!」
今俺は中村達から殴られたり蹴られたりしてサンドバック状態になっている。
奴らの攻撃は一撃一撃がとても重く鋭いため直撃したらひとたまりもない。それらをなんとか防いでいると大振りで顔めがけて拳を振るってきたので腕を交差することでで顔を守ったが、衝撃は腕には来ず、横腹から来た。
「ッ!!!ガハッ!」
お陰で水平に10数メートル飛び、闘技場の壁へと勢い良く激突した。
実はあの中村の大振りはフェイクで本当はそれを防ぐために空いた脇を狙ったのだ。
見事に中村の策に嵌った俺は恐らく何本か折れた肋骨からの痛みと脂汗に何とか耐えながら立ち上がろうとしたが、それも叶わず地に伏せる形となった。
「今日はこれ位にしといてやる…
行くぞ、お前ら」
そう俺に言い残して中村達は去って行った。
それから数十分の時が経ち、何とか歩けるまでになった俺は自分の足で医務室へと歩いて行った。
〜所変わって医務室〜
「また酷くやられたねぇ〜」
「いつもすいません、シェリーさん」
この人はシェリーさんだ。回復魔法を得意としている宮廷魔法師だ。
「気にすることないよ。何かあったら遠慮なく来なさい」
「ありがとうございます」
「じゃあ、いくよ。
『安らぎよ、かの者を、癒やしたまえ、ヒール!』」
そう言い終えるとシェリーさんが患部に向かって回復魔法をかけてくれた。すると、先程までの痛みが嘘のように消えていった。
「よし、これで完璧だよ」
「ありがとうございます」
俺はそう言って医務室を後にした。
〜その夜〜
俺はあの後から大事をとって自分に割り当てられた部屋で寛いでいた。
王様とあのような約束をした手前、どうやって皆に付いて行こうか考えていた。
すると、
コンコンコン
とドアをノックする音が室内に響く。
「はーい、どなたですか?」
俺は誰がこんな時間に訪れてきたんだろう、と考えながら返事をした。
「あっ、あの〜、葵です。ちょっと話がしたいんだけどいいかな?」
「!!!」
この声で分かったが、なんと部屋を訪れてきたのは夏目葵だったのだ。
予想外の尋ね人に内心驚きながら、扉を開ける。
すると、葵が寝巻き姿で廊下にいた為、少し反応が遅れてしまった。
「ど、どうぞ」
「失礼します」
そして、葵を部屋の中へと案内して、ベッドへ座らせて俺はソファーへと腰掛けた。
そのままお互い気まずいのか、沈黙がしばらく続いた。
「どうしてこんな時間に来たの?」
沈黙に耐え切れなくなり、葵へ話しかけた。
「ふぇ?…あっ、ごめんなさい
ここ最近ショウ君の元気が無いようだから」
「そうかな?いつも通りだと思うけど…」
「そんなことないよ!私には分かるもん!」
こういった言い合いが数分間続いた。
「ショウ君のステータスを見た時に絶対守ってあげないと思った。なのに何で遠征に参加するなんて言ったの?」
「それは…
強いて言えば自分の為…かな…」
「自分の…為?」
「そう、自分の為。俺が自分と皆のステータスが大きく違うのを最初に見た時は絶望したよ。俺は皆の役に立たないって考えたら」
「‥‥‥」
「でもな、それと同時に皆に追いつけるくらい強くなればそんな気持ちも無くなるのかなって」
「でも、そんなやり方だと…」
「分かってる。そんなことで皆との差が埋まらないことも。でも、ステータスだけが強さじゃないと信じてるんだ」
「そっか…
うん、分かった。でも、強くなる時は一緒になろうね」
「そうだねw」
「でも!今度の遠征では無茶はしないこと!……今度は私が守る番だから……」
「ん?何か言った?」
「ううん、何でもないよ。
それよりも!遠征では絶対に無茶はしないこと!分かった?」
「あぁ、分かったよ。約束する」
「じゃあ、ゆびきりしよ?」
「分かったよ…」
と言ってゆびきりをしたら葵は納得したのか部屋から出て行ったのだった。
詠唱を少しだけ書いてみましたww
直球過ぎてとてもおかしな感じですけど、気にしないで下さいww
感想が全然無くてとても寂しいです(T_T)
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