謁見
ぎりぎりの投稿でした。
今日は作者の誕生日だったので頑張って書き上げました!
外食だったのですがそこでサプライズがあり、とても良い思い出になりました。
確認したところブクマが30件を超えてました!ありがとうございます!
今は王女の案内によって王宮内を歩いている。見たところ内装は中世のヨーロッパを連想させるものだ。外観はまだ確認していないが凄い大きな建物なのは容易に想像できる程大きい。
「ふぁ〜、大きいなぁ〜」
隣で夏目さんがそんなことを呟いている。
だが、その意見には全く同感だ。
幅8メートルはある廊下、天井も10メートルくらいはある。更に所々に置かれてある骨董品も1つでも日本で売れば一生遊んで暮らせる金は入ってくるだろう。
すれ違う人達も私達一行に道を譲り、頭を垂れている。
それから暫く歩いていると1つの大きな扉の前に着いた。
その扉の横に何か立て札があり、日本に居た頃では絶対に読むことは出来なかったが今は『謁見の間』と書かれていることがはっきりと分かる。
皆が内心首を傾げていると
「勇者の皆様おまたせいたしました
この先にある部屋が謁見の間になります。この先で私の父から詳しくお話がございますので付いてきてください」
と、王女様からお声がかけられた。
それにより、皆の顔が緊張に染まる。
王女は皆の顔が緊張していることが分かると
「ふふっ、そんな緊張なさならくても私の父はとても気さくな方なので大丈夫ですよ」
と、とても朗らかに笑った。
それによってまたも男子生徒の頬が赤く染まる。
それを見てまた、王女はにこやかに笑った。
すると真面目な表情をして、
「お父様、勇者様方をお連れいたしました」
と、口にした。
少し経つと
「入れ」
中から威厳のある声が聞こえてきた。
その声にクラスメイトが緊張を隠せていなかった。
王女がゆっくりと扉を開けると中にはまるで講堂のように広い内装になっており、材質は大理石のようなものを惜しげもなく使われていた。
そしてこの部屋には壇上が設置されており、その上には王冠を被った金髪蒼眼のイケメンで、かつ威厳のある人が座っていた。
周りには貴族のような格好をした人達と、まるで騎士の様な服装をしている人達が大体100人程控えており生徒達は圧倒されてしまった。
生徒達がその空気に飲まれて誰も声を出せずに突っ立っていると壇上の中央に座っていた人が立ち上がり
「よくぞ来てくれた勇者諸君!
我はエルシア王国の国王を努めておるローレン=エルシアという者だ!」
と、明るい声でクラスの人達に話しかけてきたので生徒たちはとても驚いた表情をした。
それを見た翔平は
(なるほど、王女様が言ってたのはこの事だったのか)
先程の王女の発言に納得の表情をしていた。
皆の顔が元に戻ってきた頃、皆の代表として斗真が王様に質問をした。
「ありがとうございます王様
ですが、私達は何故この国に喚ばれたのかをまだ誰も理解できておりません」
「そのことも含めて今から説明する。
このエルシア王国は魔界通ずる瘴気の森に一番近い国となっておるため、魔物の脅威に晒されている。
それでもこの国が存続できておるのはこの国の国民から少しずつ魔力を分けてもらい、その魔力で結界を張っているからだ。
もちろん国民には承諾してもらっておるし、徴収している魔力も日常生活に支障をきたさない量になっている。
しかし最近その結界の力が弱まっているのが確認できた。
確認に向かわせると瘴気の森から発せられる魔力が強くなっていのだ。
このような事例は魔王復活の前兆であると過去の文献に書かれておった。
そこで我々はそれに対抗して召喚魔法を起動してそなたらを喚んだという訳だ」
王様が斗真の質問に対してそのように答える。
「事情は把握しました。しかし、私達は只の学生です。そのような危機に私達の力では何のお役にもたてないと思われます」
「過去の文献には勇者召喚で喚ばれた者は一般の者達の何倍もステータスが高いということが記されている」
「ステータス?ですか?」
普段聞きなれない単語を耳にした斗真は疑問を口にした。
「ステータスだ。その者の潜在的な力を示す数字という解釈をしてもらって構わん
ちなみに一般民達のステータスはこのようになっておるから参考にしたらいい」
すると、メイド達が入ってきて何かが書かれた紙を配っていった。
それにはこう書かれていた。
人族 Lv1
HP 500
MP 500
攻撃 100
防御 100
魔攻 100
魔防 100
敏捷 100
精神 50
スキル
1〜2個
魔法適性
0〜1個
称号
人それぞれ
と、なっていた。
「ステータスのことについては分かりました。しかし、私達のステータスを確認するにはどのようにすれば良いのですか?」
「それはステータスカードというものが必要になる。これはそのカードに、最初に血を垂らしたもののステータスを写すことができるものだ。2回目以降は魔力を流すことによって写すために他の者は絶対に起動出来ないことから個人カードとしても使うことが出来る。魔力の使い方はその内教わるだろうからまずはステータスカードを渡さなくてはいけないな」
と言って王様が指を鳴らすとメイド達が何やらカードのようなものと針をを1人1セットずつ配っていった。大きさは大体クレジットカードと同じくらいだった。
「その針で出た血をカードに垂らせばステータスを表示できるようになるはずだ」
皆はその指示に従い針を指に刺して血をカードに垂らした。
すると、暫くして何やら数字みたいなものが浮かび上がってきた。
次はようやくクラスメイトのステータスが登場します!
前作のステータスをほんの少しだけ弄っております。
明日か明後日までには頑張って投稿出来るように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!