日常と召喚
昨日に続いての投稿です
「ゲホッゲホッ…
あいつらよく人に対してこんなことやれるよな」
あれから数分間痛みで悶えていたが、ようやく引いたので愚痴を漏らしながら起き上がった。
俺は制服に付いた土を払い落として、もう少しでHRがあるので教室へ向かう。
〜教室にて〜
ガラガラ
「おはよう」
「おはよう!ショウ君!」
俺が皆に挨拶をしたら真っ先に駆け寄って来た女生徒がいた。
この女生徒こそ、学園の女神と言われている夏目葵本人であり先程中村達に殴られてた大元の存在である。
けどまぁ、本人はそんなこと微塵も考えてないみたいだが…
「ショウ、おはよう。
またギリギリの登校かな?毎日登校するのは偉いけどもう少し時間に余裕を持とうね」
「忠告どうもありがとう
以後気をつけるよ」
次に声をかけてくれたのはクラスのリーダー的存在である橘斗真だ。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群という絵に書いたようなハイスペックなイケメンだと思う。
成績は学年トップだし、性格も良い。
ほんとに羨ましい限りである。
「オッス、おはようショウ!
今度一緒にジムにでも行かないか?」
「おはよう春正」
いつものように元気よく挨拶してきた男子生徒、斎田春正。彼は脳筋であるがその明るい性格からクラスのムードメーカー的存在である。こう見えて彼は結構頭が良い。成績は学年で一桁に入るほどだ。その上見た目も良いからかなりモテている。本人はあまり自覚が無いようだが…
それももう一人…
「おはよう、秋さん」
「えぇ、おはよう翔平」
彼女は百白秋。美人でスタイルもよくとても頼りがいがあるから皆から慕われている。
とまぁ、いつもこの5人でよく一緒にいる訳だ。
皆と朝の挨拶を済ませたところでHRが始まるまではいつもの雑談をして過ごした。
夏目さんと話してる時は周りから嫉妬の視線に晒されるし(1人あからさますぎ奴つもいるが)少しこの後のことも心配になってくるが…
そんなことがありながら、授業をこなしていつもどうりの日常を過ごした。
そして昼休み…
いつものように5人で昼ご飯を教室で食べていた。
するといきなり教室の床が光りだした。
よく見ると幾何学的な模様が描かれている。
「うわっ、なんだこれ!」
「どうなってんだよ!」
光はどんどん強くなっていく…
「皆!早くこの教室から出るんだ!」
斗真がそう叫ぶものの…
「ダメだ!扉が全く動かない!」
1人の男子生徒がそう返す。
その言葉を聞いて皆が顔を絶望に染めていく。
しかし何人かは、
「これは絶対召喚魔法だ…ボソッ」
「チートが手に入る…ボソッ」
と言ってる人も居たとか居なかったとか…
それはさておき
「俺らどうなっちまうんだよ…」
「分からないわよ…」
春正と秋もどうしていいか分からないようだ。
「ショウ君…私達どうなっちゃうの?」
と、夏目さんが俺の側に寄ってきて不安なのか手を握ってきた。
(夏目さんの手ってこんなに柔らかいんだなぁ〜……っ!)
なんて思ってたら、ある方向から物凄い威圧の視線が飛んできた。方向から察するにまた中村だろう。
「夏目さん大丈夫だよ
皆一緒だから」
そう返すと、
「ショウ君…
うん!分かった!ショウ君が一緒だから大丈夫だね!」
とびきりの笑顔と共に返事が返ってきた。それはとても嬉しい限りだが……
(((((何こんな時に桃色空間造ってんだよ!)))))
という視線が皆から大量に浴びせられ、とても憂鬱になった。
閑話休題、
幾何学的模様が強く光りだしたので……
「来るぞ!」
「ッ!!!」
俺がそう言うと一際強い光を発して皆は教室から姿を消した……
召還シーンが前作では召還までがあっという間だったので今作では少し長めに書きました。
なんかグダグダな感じですが次も頑張って投稿します。
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