エルシア大迷宮②
最初にお詫び申し上げます。
すいませんでした!<(_ _)>
一昨日はこの話でプロローグに追いつくとか主人公を活躍させるとか言いながら今回はそこまで書くことができませんでした。
理由と致しましてはこのまま書くと読みづらくなると思った為に2話に分けて投稿することにしました。
次回は書き上げたいと思います!
「あいつはヤバい!
お前ら!早く逃げろ!」
「ッ!!!」
アルバートさんが大声で叫ぶ。
それに続いて俺も驚きの表情を見せていた。
あのモンスターはベヒモス。今回のフロアボスであるレッドオーガよりも格上のSランクに分類されるモンスターだ。
本来はこんな所に出現する筈のないモンスターである。
ベヒモスは壁を崩壊させた後、こちらへ向かってゆっくり歩いてきた。
「あっぁぁ……」
その威圧を直接浴びてしまったクラスメイトの1人が腰を抜かしてしまい、地面に座り込んでしまった。
「何をしている!早くここから逃げろ!
…ちくしょう!なんでこんなタイミングで…」
「アルバートさん!俺が代わりに足留めをするのでその間に皆を避難させてください!」
それを見た斗真がアルバートに向かって言い放った。
「しかし、俺が戦った方が時間を稼げる!」
「皆をどうやって避難させるんですか!」
「それは、部屋の外に帰還用の魔法陣を起動してこのダンジョンから脱出する」
「ここの全員を送る場合、護衛に来てもらった騎士の方々ではとても魔力が足りない筈です。
この中で一番強いあなたが行かなくて誰が行くって言うんですか!」
「しかし…分かった、頼む…
皆!斗真が奴を相手してる間にこの部屋から脱出してくれ!俺達が部屋の外で転移魔法陣を起動するからそれまでに頼む!」
そう言ってアルバートと他数名で部屋を出て魔法陣の起動に取り掛かった。
その間、斗真はベヒモスと一騎打ちを始めていた。
〜斗真side〜
俺はクラスメイトが腰を抜かして動けなくなっているのを見て奴の足留めを申し出た。
(なんて存在感だ…少しでも気を抜くと飲まれそうになる…)
対峙した時、そんなことを考えたが、すぐに振り払った。
(何もしてこないな…
様子を見ての警戒か下に見られてるのかは分からないけど、何もしてこないなら今がチャンスだ!)
そう考えた俺はすぐさま行動に移す。
全力で踏み込んだ人がぎりぎり目で追えるレベルで相手へと接近し、まずは突きを放つ。それで決着がつくほど相手も甘くなく、簡単に躱されてしまう。躱されたことが分かるとブレーキをかけて振り向きざまに剣を振り切る。ベヒモスはそれに対し更に踏み込みに力を入れて剣の間合いの外へと外れた。
「これで終わるとは思ってなかったけど流石にこれは苦戦しそうだな…」
俺は悪態をつくがベヒモスは素知らぬ顔で立っていたが、今度はこちらの番と言わんばかりに高速で接近して拳を振るってきたので剣に魔力を通し、強度を上げてからそれを受け止めようとしたが…
「ッ!!」
ドゴォォーーン
おおよそ剣と拳がぶつかりあった音ではあり得ない程の大きな爆発音を出して斗真が壁まで吹き飛ばされた。
「カハッ!!」
肺から全ての空気が押し出される感覚に陥り、堪らず声を漏らした。
「大丈夫か!斗真!」
「斗真くん!しっかりして!」
(今のは…春正と夏目さんか…
他の皆も見てる前でカッコ悪い姿は見せられないか)
春正と葵が斗真へと声をかけたことで飛びかけてた意識を取り戻し、再び立ち上がりアルバートへと声をかけた。
「アルバートさん!魔法陣完成まで後どの位の時間が必要ですか!?」
「斗真か!後3分もあれば魔法陣は完成する!」
「了解しました!」
(あと3分か…
限界突破を使えばぎりぎり時間を稼げる…)
そう考えた俺はすぐさま限界突破のスキルを発動させた。
すると、中から力が溢れてきて俺の放つオーラがベヒモスと同等位まで高まった。
流石にベヒモスもここまで強くなると無視出来ないレベルになっているのか警戒心を顕にした。
「行くぞ!」
ドゴォォーーーーン!
俺がそう言って同じタイミングで接近した。
先程よりも明らかに増したスピードとパワーによって爆弾が爆発したかのような音が辺り一面に響きわたった。
〜side end〜
〜3人称視点〜
ぶつかりあった両者。斗真は先程と違ってベヒモスの動きをしっかりと捉えて攻撃に対峙している。2人のあまりの速度とパワーによって擬似ソニックムーブ現象が起こっていた。
斗真の剣筋をベヒモスが避けると、後ろにあった壁に斬り込みが出来て、ベヒモスの攻撃を斗真が避けると後ろにあった壁が抉れていた。
そのあまりにも速く鋭い攻撃がしばらく続いて、2分が経過した時に両者打ち合いの末、距離を取った。
「ハァハァハァ‥‥‥」
斗真は2分間も限界突破を使用して体にもかなりの負担をかけてしまっている。
そのまま更に踏み込もうとした途端、
バタン‥‥
斗真が地に伏せた。
「斗真!しっかりしろ!」
驚いた皆に変わって直ぐに春正が駆け寄る。
「大丈夫だ!斗真は気絶してるだけだ!」
斗真の無事を伝えると皆が安堵の息を吐く。
しかし、今の状況を思い出したのか直ぐに気を引き締めた。
「魔法陣の起動まであと1分ある…
みんなの力で持たせよう!」
春正が皆に呼びかけるが、
「でも、斗真がやられたのに俺達が行っても時間稼ぎにすらならないし…」
皆はとても消極的になってしまっていたようだ。
皆が残りの時間をどうやって稼ごうか悩んでいると、
「俺が代わるよ」
と言って出てきたのは、この場面に一番向かないであろう翔平だった。
プロローグに流れを合わせるために無理やり話を作ってしまった為、内容が少しおかしくなってしまっていると思います。
タグを変更しておりますが理由は少し長くなるので活動報告にて載せております。
次回は主人公が力を得るところまで書きますのでお楽しみに!
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