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旅立ちまでの語り部  作者: めしそん
旅立ち

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7:国王 エブリ・ゼース

 

 国王の名前はエブリ・ゼース。


 ラーシュさんの遠い遠いおじのようで、コストは物凄くかかるものの、余命に達していなければ誰でも蘇らせることのできる魔法を発明した、今を生きる偉人です。


 180cmくらいの堂々とした体躯で、威厳のある雰囲気を醸し出しながら教壇に立ち、話をし始めました。


「まずはおめでとう。君たちは今日から晴れて自由だ。この国の法に背かない限り、何をしたって許される。


 旅に出たり、職に就いて働いたり、今まではこの施設の中でしか過ごせなかった分、いろいろなものを目にして体験して、充実した日々を過ごせるはずだ。


 だけどこれだけは忘れないでほしい。



  君たちはあと30年しか生きることができない。



 30年を長いと思う人もいるだろう。今まで過ごした日々の倍の時間あるではないか、と。


 確かにそうだ。実際30年は長い。私は41だが、ここに立つまで沢山の時を過ごしたと思う。


 だがあと私に残された時間はたった4年だけだ。この式で私がここに立てるのはあと3回。生誕祭を開けるのもあと3回。4回目を迎えた時にはもう亡くなっている。


 こう考えると、そんなにも私は時間が残されていないのかと焦りの気持ちが増してくる。とてつもない不安や恐怖が押し寄せてくる。

 

 蘇生魔法ですら、この壁を越えることは出来なかった。


 もう、死んでしまうのか、と思う機会が増えてきた。


 そんな臆病な私だからこそ君達に伝えたい。



  何気ない日常を大切にしてほしい。



 死は必ず訪れる。


 その時になって後悔のないよう、精一杯生きて生きて生きて、生まれてきてよかったと、そう思える人生を送ってほしい。


 私からの話は以上だ」


 そのようなことを国王はおっしゃいました。

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