4:呆れ
「ちょーーっと待ったぁ!!!」
という、大きな声と共に、私とその男の間に誰かが割って入ってきました。
その人こそがそう、ラーシュなのです。
「暴力を振るってるのを流石に見逃すことはできないね!」
と正義感あふれる声で言いました。
「なんだ!お前は」
と彼がいうと、
「私はラーシュ。ここを通りかかったら殴られてる子がいたもんで助けに来たってところさ!
なんで喧嘩なんてしいてるんだい。一旦落ち着いて話を聞かせてごらん!」
と彼女は答えました。
私は急に間に入ってきて騒ぎ出したので少し動揺しました。
しかし、なんとか落ち着きを取り戻して、
「喧嘩なんてしてません。その男が、私の頭を急に殴ってきたんです」
と冷静に答えました。
するとそいつが激昂して、
「はぁ!?お前がぶつかってきて生意気な態度とってきたんだろうがよ!このブスが!」
と言いました。
聞けばぶつかった時の私の謝り方と態度が気に食わなかった様子。
あまりにも理不尽な理由でした。
ため息が溢れ、怒りを通り越して呆れの感情が芽生えていました。
何故そのような聞いて呆れるような理由で殴るんだ、それをいったらお前ら問題児の言動を見ていつも我慢している私はいったいなんなんだ、なんで報われないでこんなことが起こるんだと、頭の中が不満で埋め尽くされていました。
そんな私の思いをラーシュは感じ取ってくれたのでしょう。
「時間とってごめん!とりあえずこの子のこと、保健室に連れてくよ!」
「お、おい!待て、ブス!」
彼女は私の手を引いて走り出し、男を置いてその場を去って行きました。




