3:ラーシュとの出会い
ラーシュとの出会い、確か私が8歳くらいの時でしたでしょうか。
その時の私は成績優秀だったこともあり、自分よりも何もかもができない人を見下していました。
何故言われたことができないんだ、何故泣くんだ、何故そんなに大声で喚いて喧嘩なんかするんだと、そのようにする人を問題児と捉えており、関わることを避けていました。
そして気がついたら誰とも関わることをしなくなって孤独の身。
でもそのような問題児との関わりを避けられるなら孤独であろうとも構わないと、その時はそう思っていました。
ある日の昼、私は課題で調べたいことがあり図書室へと向かっていました。
課題の提出期限まではかなり余裕があったのですが、答えが気になって何にも手がつかなくなってしまい、仕方なく向かいました。
その図書室までの道のりに曲がり角があるのですが、そこで偶然、走って曲がろうとしていた男の子と正面衝突してしまいました。
結構スピードをつけて走っていたこともあり、かなり痛かったことを覚えています。
いててと呟き、なんでこんなところを走ってるんだと思いながらとりあえず私は、
「あぁ、ごめんなさい」
と何事もなかったかのように軽く謝り、彼の横を通り過ぎようとしました。
すると背後から、
「お前生意気なんだよ!」
と、怒号が聞こえてきました。
その直後のことです。
私が振り返る間もなく、後頭部に鋭い痛みが走りました。
それもそのはず、私はなぜか後頭部を殴られていました。
そのまま2発3発と殴られ続け、気がついたら床に横たわってました。
私の目の前には仁王立ちで鼻息を荒くしている男がいます。
恐怖で動くことができませんでした。
「本当に舐めやがって……」
と彼が言いました。
舐めてるのはどっちだと言いたくなりましたが体が震えていうことを聞き出せん。
それからもう1発、トドメと言わんばかりの拳が振り落とされようとしました。
その時です。
「ちょーーっと待ったぁ!!!」
という、大きな声と共に、私とその男の間に誰かが割って入ってきました。
その人こそがそう、ラーシュなのです。




