コクヨウの大陸へ
でけたー
投稿ー
「で、それが貴方の前世で...私はあまり貴方については知らないけど名前がすぐ分かる程度には有名人って事は覚えてるよ」
マーネの過去語りに対し、一同は沈黙
てか、プロゲーマーだった事は覚えてるけど俺ってそこまでプロだったんだ...
「だけど一つ気になる事があるんだけど…」
「何がだ?」
「私も一応異世界人だよ?鑑定させてもらったんだけど…生年月日が合わないの」
「は?」
「だって…貴方は私よりも早く死んでるはずなのよ。なのに…なんで私より後に生まれているの?」
詳しく内容を聞くとどうやらマーネは長い間鑑定を使ったのが原因で生まれた月日の確認が行えるらしい。
そして俺の年齢を確認したら、確実に自分自身よりも後に生まれたらしい。
確かに俺よりも後に死んだのであれば俺より弱いハズだ
なのになんでほぼ同等の力を保有しているんだ?
「…まぁ理由は分からないけど、取り合えず本題を話して良いかしら?」
ユーラの一言に全員が反応し近場の食堂に移動する事になった。
それと、良い奴隷が買えないと分かったマーネとアビラトはがっくりしていた。
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同郷二人ががっくりと肩を落としてしまったので仕方なく俺が引きずって強制連行する事になった。
道すがら今回する事とやってほしい事を伝えつつ二人の緊張の糸も解いていきたいが、まぁ若干無茶か。
あと船の操縦士が敵なのは教えといたしほぼ無力だって事も。
船の操縦士こと「アギール」だがイニーシャがリヴァイアサンワンパンした途端にボソッと
「アラガ様…俺こいつら殺せる自信ないです…(超小声)」
と言ってたので多分何も出来んだろうな。
「ってか敵の船なんでしょ…継続して乗るんだ…」
「普通は離れると思うが」
「時間不足だ。腹括れ」
「いや腹括んなくてもいいでしょ」
ダメだ同郷居るだけで会話がなんかなれなれしくなってる。
まぁ気にせんが。
「てかサイチだっけ?君…名持ちじゃないんだね」
「あーそこやっぱ見られるか。あんま気にせんで欲しかったんだが」
「いやじゃなくてさ…名持ちじゃないのにその強さ何なの?私達の実力軽く超えてるんだけど」
「元プロゲーマーだからじゃね?」
「観察眼って所か…」
「なんか違う気がする」
あれぇおかしいな。
確かトルベッテのオーナーから男の方はハーレム作ろうとしてる異常野郎って聞いたハズだったはずなんだが今の所凄くまともだぞ。
「まぁそんな話は良いんだよ。今は」
「思い出話も良いけどもうすぐ船よ。乗ったらすぐ作戦会議の時間だからね」
ユーラに言いたいことを言われてしまった。
ってかこいつらいい加減自分の足で歩けや。
周りから凄い目で見られてるんだが。
まぁ周りから黒フードを着込んだ謎の男がZ級冒険者のアビラトとZ級ではないが有名なS級冒険者マーネの首根っこを掴んで引きずっている上に、目の前にZ級冒険者ユーラが居るのだから。
《町の人が何言ってるか確認してるか。アルナ》
《はい。聞いた限り大半が「あの仮面野郎何者だよ」や「ユーラがアーカルムから出たなんて何があるんだ」と言っております。あと少ないですが「美人めっちゃ多いな」と言ってる者も。殺しますか?》
《むやみに殺しまわんなボケ》
潜伏とか得意とは聞いたが今となっては時折虐殺マシーンになりかねないんだが。
まぁこの後のアギールの顔を想像しながら気分を誤魔化すか。
すんげぇしかめっ面しそうだな。
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街での出来事も特に無く船に戻る。
戻った途端、アビラトとマーネを見たアギールの「終わった」って顔があまりにも印象に残ってしまった。
そこは一旦置いとくが。
「それじゃ、軽く作戦会議するわよ」
ユーラの一言と共に今、看板に集まってる面々が頷く。
まずは今回の依頼者であるユーラ率いる冒険者パーティー「クロガタリハンターズ」
メンバーはユーラ、ヤー、アカネ、フェーメ、ゲージン、リューマの総勢六名。
そして同郷であるマーネ率いる冒険者パーティー「ブジンハンターズ」
メンバーはマーネ、ユミカナ、カラッソ、ヒトナ、ゲンボウの総勢五名。
同じく同郷であるアビラト率いる冒険者パーティー「シャナハンターズ」
メンバーはアビラト、ミカネ、アン、シュナ、ササネ、ユーカの総勢六名。
そして、ソロ冒険者である俺「サイチ」
眷属であるイニーシャ、アルナ、ウェル、ラーケと奴隷であるフォルテ、ニャーラ、フリーレの総勢八名。
合計で二十五人の人による作戦会議が始まった。
一応この場では全員対等なので奴隷であっても遠慮なく口を出してもらって良いらしい。
「まず、コクヨウ大陸に向かっている武力国家トゥーラについてよ」←ユーラ
「あーやっぱそこからだよな」←サイチ
「えぇ。ついでに言えばリューマが知り合いに頼んで色々調べてくれたわ」←ユーラ
「知り合いって誰や」←ゲンボウ
「反盗賊ギルドよ」←ユーラ
盗賊ギルドって…あれちょっと待て。
「あれ?盗賊ギルドって違法って言われてる犯罪認定されてるギルドじゃなかったっけ?」←マーネ
マーネも同様の事を考えたらしい。
「表向きはね。だけど、裏ではそれに反発するメンバーも居る。それが反盗賊ギルド。で、リューマは元反盗賊ギルドメンバーよ」←ユーラ
「表側の盗賊ギルドよりも情報集めに特化してるのは反盗賊ギルドだからな」←リューマ
「初耳すぎる…」←アビラト
あれ。同じZ級だったら知ってると思ったんだが知らなかったのか。
「ま、いいや。それで、その知り合いからはどう言われたんだ」←サイチ
「情報ではトゥーラはコクヨウ大陸の中心に位置する国「フォーゼ」に全ての兜を揃えて結界を張ってるらしい」←リューマ
「あー。勇者対策か」←ゲージン
「確か、私の覚えでは勇者が居る場所はフォーゼだったハズだぞ」←アルナ
「あぁ。知り合いの見立ても勇者の足止め又は押さえつけが目的なんじゃないかと言っていた。それとは別にコクヨウ大陸の玄関口である国「水の王国メテラーゼ」に兵が多く集まってるらしい」←リューマ
「この感じだと、多分コクヨウ大陸のほとんどの国が乗っ取られているな」←アビラト
「敵居るなら普通追い出すだろうし」←サイチ
「面倒くさそう…私サボっちゃダメー?」←ヤー
「会議に私情は挟まないようにね」←フェーメ
「私情以前にまず精神年齢メスガキっていう性格直せや」←サイチ
「「ぶふっ」」←アビラト&マーネ
二人揃って笑ってやがるこの二人。
意味が理解出来てないヤーは頭の上に?マークを浮かべている。
「取り敢えず纏めるなら俺達の目的はフォーゼ奪還...で良いんだよな」←サイチ
「いやフォーゼは途中で解放する予定。大事なのは大国で待ち構えてるトゥーラ国王を捕獲する事」←ユーラ
「トゥーラ国王?フォーゼに居るんじゃないの?」←マーネ
「えぇ。そう思ってたんだけどリューマの知り合いが更に調べたらコクヨウ大陸唯一の大国「メゼア」に滞在してる。多分、フォーゼに居る兜達は勇者を留めるためよ」←ユーラ
「なるほどな。最終目標はトゥーラの完全制圧。そして中間目標が」←アビラト
「勇者の解放か」←サイチ
「えぇ。勇者が居れば幾つかの国での支援が望めるからね。まぁ一番警戒したいのは勇者が「鑑定」を持ってないかだけど」←ユーラ
「それはもう、持ってない事を祈ろう」←サイチ
継承を使って持ってたら厄介だもんなぁ。
「取り合えず現状の再確認はこれで良いわね…次は水の大国メテラーゼについて。あそこを攻略出来ないとコクヨウ大陸へ入るのは至難の業よ」←ユーラ
「かなり守りを強くしているらしい。兜程ではないがかなりの強者が揃ってる」←リューマ
「例えばぁ~?」←ヤー
「剛剣のロップルや霞のアムラ等が揃ってたらしいな」←リューマ
「うわダル」←ヤー
「あーちょっと良いか」←サイチ
俺が手を上げた事でこの場に居る全員が俺に注目する。
「俺の案ってわけじゃないが…なんとか出来るかもだぞ。メテラーゼだけならな」
…バックに唐突に現れたリヴァイアサンにストーンバレットを当てつつ俺はそう答える。
てかまだ諦めて無かったんかよ操縦士。
アギール「なんだよもぉぉぉ!!!お前もかよぉぉぉぉ!!!」←小声
サイチ(やっぱリヴァイアサン呼んだのお前か敵陣営操縦士)
あれ?
アギールの叫びを何処かで聞いたことがある気がする...
気のせいかな?




