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転生ゲーマー我が道を行く  作者:
神話と幻の聖魔衝突戦争
71/77

出航

遂に向かいます

あの二人の元へ

そして激戦の地へ


※若干短め?


夜間の間に行われたZ級冒険者ユーラのパーティー「クロガタリ」との合同戦闘も終わり、遂にコクヨウ大陸への出発の日が迫った。

既に港まではあと数分の位置だ。


「ふぁ…」

「大丈夫かニャーラ」

「すみません。別の大陸に行くのは初めてだったので少し長めに支度をしてたら…ふぁ…」


昨日かなり遅くまで用意してたのだろう。

二度も大あくびをかましてしまって少し顔を赤らめるニャーラを視界から外して目の前に居るZ級に目を向ける。


「わりぃな。遅れた」

「大丈夫よ。そもそもで少し早めに出発する予定だったしね」


ユーラと短く挨拶を交え、俺たちはコクヨウ大陸行きの船に()()()()歩きだした。


「以前話していたことをマジでやるのか」

「えぇ。少しでも戦力は上げておきたいの」


ユーラが以前言った事。

それはトルベッテオーナーから引っ張り出した情報、他の転生者二名を連れて、コクヨウ大陸へ向かうのだ。

まず、Z級の一人にしてアルジャーナ大陸を主な活動場所としている、転生者アビラト。

トルベッテオーナー曰く「ハーレム?とやらを作ってる方です」らしい。

もう一人がアルジャーナ大陸の真上に位置するユキガナリ大陸で活動する転生者「マーネ」

トルベッテオーナー曰く「一目見て仲良くなれそうと思ったらどんな奴隷でも買う方です」らしい。

前者にはとりま鉄拳を落としたい。キモイし。


「ただ、これも出費がバカにならないのよね。なにせ個人運用を借りたし」

「本当にですよぅ…まぁその代わり、速さは保証できますよ」

「そうか。だったら早めにあいつをぶん殴れるな」

「あいつ?」

「アラガの事ね」


俺が魔物である事を忘れてるんじゃないかと思うほど和やかな空間が完成している…

ただまぁこんな和やかなのも船乗るまでだろうし別に良いか。

そして一隻の船の前でユーラが立ち止まる。


「この船よ」


ユーラは船の周りを見て、おそらく船の所有者である青年に近づいていく。


「アギール…さんであってるわよね?」

「え?はい。僕がアギールですが…」

「昨日ギルドで連絡した冒険者パーティーのクロガタリよ。今日と数日の間、よろしくお願いするわ」


こうして、長い船旅が始まった。


——————————————————————————


「ラーケはずっとこの海を漂っていたんですか…」

「うん」

「強すぎでしょぉ…」


絶賛船酔い中の面々(ラーケを除く)を視界の端に入れつつ、大海原の中を進み続ける。

やっぱり船は画期的な発明だよな。時折思う。


「貴方はあまり船酔いしないのね」

「前世じゃ乗る事もしょっちゅうあったもんでな。慣れてるっちゃ慣れてんだよ」

「そう」

「ユーラ様も船乗るの初めてじゃなかったですかぁ…なんでそんな強いんですかぁ…」


多分酔い止め飲んだんだろ。

なんかバフ掛かってるし掛かってるバフが「酔い無効」だぞ。

てかなんだその都合の良い酔い止めは。


「何か?」

「いやなんでも」


聞くとめんどい事なりそうだから聞かんが。

だがこっちは聞いとかないとな。


「さてと…そろそろ教えてくれないか。今回敵対する敵の情報を」

「…」

「何かしら調べてはいるだろう。相手を倒すんなら攻略情報は必須なんだよ」


ゲーマーとしても、事前に幾つかの情報を集めそれらを組み合わせ、分からないところはイメージで固めて勝つ。

対戦ゲームで戦う相手を調べず痛い目に会う馬鹿ってのは以外と多かったからな。

後輩とか。


「そうね。少し話しておきましょうか。まずは、兜からかしら」

「兜?」

「そう。兜。トゥーラには各属性で最も強い者を決め、その者を将軍…改め「兜」として君臨させる。兜は各属性の使い手で確認されてる兜の属性は炎、水、雷、地、毒、草、岩、氷、風、光、魔、空の12人が居るわ」

「ふと思ったが風と空は同じ使い手じゃないのか?」

「そうね。全く別物よ。風は自然の力を操るのと変わって、空魔法の使い手はトゥーラにしか生まれない上に厄介な強さを誇るわ」

「ほう…」

「…何を考えてるかは何となく分かるから、やった途端に首を刎ねに行くわよ」

「冗談だから。マジでやめろ」


てか多分空魔法俺覚えられるぞ。ほら獲得スキル欄に初級空魔法の「ウィルブレイク」ってのが見える。


「それで、各属性で武器も変わってるらしいけど…生憎、こっちは全く分からないわ。ゆういつ分かってるのは炎が大剣使いで、雷が槍使い、岩が鉄球使いってのだけよ」

「鉄球かぁ…あれ素で防御貫通あるから怠いんだが…」

「主ー」


真面目な話をしてる所にラーケの間の抜けた声が響く。


「なんだラーケ。話があるなら後にし…ろ…」


口に大きな触手加えてもごもごしながら俺の真後ろに立ってるラーケ。

を見て思考停止した俺とユーラ。


「おまっ…それなんだ!?」

「これー?オオダコウツボの触手。襲ってきたから返り討ちにして皆で食べてる。酔い止めにもなる」


嘘つけ!って思ったがしっかり酔い止めバフが付いてるから嘘じゃねぇ!


「だから主におすそ分け。はい、アーン」

「食いかけ寄こすなボケ」

「…賑やかね」

「賑やかで偶に怠いわ。てか普通に出してるけど良かったんだよな?」

「えぇ…口止め料として通常の六倍払ってるから」


金の力は偉大なり(?}


——————————————————————————


まさかここまであっさり引っかかるとは思わなかった。

俺の名前はアギール。

この船の持ち主にして…俺の敬愛する主「アラガ」様忠実なる部下だ。

この前、アラガ様から連絡があった。


『コクヨウ大陸にユーラがサイチを連れて向かってくると連絡があった。船の依頼が出されるだろうからお前がそれを受け、何処かで奴らを魔物に襲わせ殺せ』


その為に、俺はこの輸送依頼を受けた。

受けた、んだけど…


「なんで普通にオオダコウツボ狩られるんだよ!!!(超小声)」


ありえない!オオダコウツボは俺ですら大苦戦する正真正銘の怪物。

なのに、なんだあの触手女!※ラーケの事

何をしたかは分からないがあっさりとオオダコウツボを八等分してしまった。

挙句の果てに酔い止めにされた。

だが…


「まだだ…ここにはリヴァイアサンやバーサークブラッド…他にも多くの怪物が居るんだ。まだチャンスはある(超小声)」


そんな希望は三分後に出るリヴァイアサンを殴ってワンパンしたイニーシャを見て潰されると知らずに船を動かすアギールだった。


——————————————————————————


《実は丸聞こえなんだが…面白いから黙っとこう》

《主様…鬼ですね フォルテより》

《顔凄い事なってるー イニーシャより》



アギール「なんか見られてる…?」

アルナ(私も素で聞こえてるんだよなぁ)

ラーケ(小声なのに内容丸聞こえで煩い)

シンシェア姉妹(なんかボソボソ言ってる…?)

イニーシャ(笑える)

フォルテ(敵ですが…まぁ苦労察します)

サイチ「で、後の二人ってどんな奴だ」

ユーラ「会えば納得の二人よ」


なんだこの構図…

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