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転生ゲーマー我が道を行く  作者:
動き出す全て。止めてこそ‘‘英雄‘‘へと至る
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前夜戦 其の二

大戦火(?)


ストーンゴーレム。

俺がストーンバレットを覚えるきっかけとなり、粉砕殺人者(デストロイキラー)の最初の獲物。

懐かしくも、かわいそうにすら思う。

だってお前らは


「ここで吹っ飛ばすからな」


丁度「フェスティバル」でMPにバフが掛かったところだ。

薙ぎ払う。


「サンドボール、連唱!」


発動すると発動されている遠距離型魔法を七つに増やす「連唱」によりサンドボールは発射数を増加させる。


「砂の固さでぶっ壊れるのは謎だが成仏してろ!」


ストーンゴーレムにそれぞれ一発ずつ当たり、爆散する。

が、後方からはまだまだ多くのストーンゴーレムが来ている。


「魔法だけじゃ意味ねぇかあの数は…地割れ、土竜!」


スキル「地割れ×10」と「土竜×10」の地面に関係する二種の技がストーンゴーレムを襲う。

地が二等分され、そこから土で出来た竜が襲う。

地割れにより足場を奪われたストーンゴーレムは防ぐすべも無く土竜に食いつくされる。


「ストーンゴーレムはこれで全部…もう一つは」


それは戦った事は無い。

だが見た事がある。


「お前らゴブリンしか食わないんじゃなかったっけ?まぁヤル気なら良いけど」


かつてゴブリン集落であった異質のゴブリン「ゴブ」が連れてきていたゴブリンのみを食らう魔物「ファングイーター」が俺に対し大口を開け迫ってくる。

が、ゴブリンのみしか食わないのか俺の動きに付いてこれるほど早くない。


「おっそいわ。スライドムーブ」


先ほど獲得したばかりのスキルで背後に高速移動する。


《スキル:スライドムーブ》

発動と同時に相手の背後に円を描き回避を行う。


「チェックメイトだ!オンラッシュ!」


オクトブローから手に入れた格闘スキル「オンラッシュ」で3秒で100発分の拳を打ち込む。

攻撃力と俊敏によって拳の攻撃回数が増えるスキルだ。

つまり俺のステータスであればおかしな回数を打ち込める。

その結果、ファングイーターはあっさりと爆散する。


「体力タフなだけの雑魚だな…」


そんな反応を示しつつ次の標的を目で追う。


「お次は将軍か。しかも槍と盾持ちもか」


将軍ゴブリン斧、槍、盾。

各種の武器を揃え、俺に向かって突進してくる。

対応は容易い。

防衛神(キャッスルゴッズ)で防御した後に仕掛ける。


「レッドカッター」


斧持ちの将軍ゴブリンが青い血しぶきを出しながら胴体を切断される。


砕く鉄槌(ボルテッドスマッシュ)


盾持ちの将軍ゴブリンが盾と共にその身体を粉砕される。


「打ち竜巻拳」


槍持ちの将軍ゴブリンのすぐ近くに飛んでゆき、槍も纏めて攻撃の餌食となる。

あまりにもサクッと撃墜。


「弱いな。まだアラガと戦う方が刺激がある」


そんな事を思い、まだ攻めてくる魔物の多くに目を向ける。


——————————————————————————


ありえない事が目の前で起きている。


「本当におかしいわね。あの戦闘能力は」


小さく呟きユーラ()は呟いた。

さっきから見てるだけでもあまりにも多くのスキルを併用しすぎてる。

なんなら意味不明なスキルも持ってて私のメンバーは「頭おかしいでしょ!」と言ってる。

が私の場合は別の意味で驚いている。


「なんで、罪と善の二つを持てるの」


罪は「七つの大罪」

善は「七美徳」

人の中で最も悪い行いと人の中で最も良い行いの二つの力を司るスキル達。

暴食、傲慢、怠惰、憤怒、色欲、嫉妬、強欲

正義、勇気、知識、慎重、忠実、貞節、愛

本来このスキルは、片方のどれか一つを手に入れるともう片方のスキルが取れなくなる。

善を取れば、罪は取れない。

罪を取れば、善は取れない。

それは先代からも()()()()()()()()だ。

私の持つ役職(ジョブ)医療神官(ヒーラーマジェスティ)」には一つだけ特別な能力がある。

それは「受け継がれ紡がれる(タイムリピートアフタ)情報(ユニークコメント)」と呼ばれるスキル。

世代を受け継ぎ、記憶を受け継ぐスキル。

過去に「医療神官(ヒーラーマジェスティ)」を持った人物の記憶が()()()()()()()()()()()能力。

幾千年もの長き月日を受け継がれその役職(ジョブ)には数多くの記憶(情報)が残された。

ある者は魔物の種類、生息地、食べる物や討伐法を。

ある者は世界を旅し地図を。

ある者は貴重な薬草の栽培方法、育ちやすい気候、どういった生物が好むかを。

ある者はスキルや能力、称号といったステータスを。

長き月日で覚えていった。

それらが全て受け継がれるからこそ分かる。

ありえない量のスキル。

一回きりの人生でも一つ手に入るか分からない神話(ゴッズ)の複数所持。

そして、無茶な行動。


(彼らは一体何を理由にそこまで)


ユーラの頭の中には、ラファから「トルベッテ奴隷商もたしか存在を知ってたハズだぞ」の一言から発覚した他のZ級も異世界人である事。

そして、S級にも異世界人が居る事。

そんな事を思っていたからだろうか。

不意に辺りが眩しくなる。

空の遠くから明かりが漏れ出す。


「日の出…」


結界が輝きを取り戻してゆく。

戦いの終わりは近い。

そして、出航の時も。


——————————————————————————


後にこの世界の歴史に刻まれる戦いを人々はこう呼んだ

神が空から呼んだ正義の魔物

そしてそれと共に悪なる国を倒す


『神話と幻の聖魔衝突戦争』と


医療神官(ヒーラーマジェスティ)」の能力「受け継がれ紡がれる(タイムリピートアフタ)情報(ユニークコメント)」について詳しく


言わば所有者の記憶を継承していくスキル

例え↓


初代所有者「魔物の生息地について調べてみよう」

        ↓記憶継承

二代目所有者「初代と被らない様に魔物の討伐法を調べよう」

        ↓更に継承

三代目所有者「先代達とは違って種類を調べよう」

        ↓何代分か継承

七代目所有者「魔物は調べつくしてる…なら世界地図を作って次世代が行動しやすいようにしよう」

            ↓継承の繰り返しを続け…

ユーラ・ファラット「先代が頑張って集めた情報があるからスキルも世界地図も何でも知ってるよ」


このように長い月日をかけ、数多くの情報という「宝」が記憶として残る能力です。


そして次回!遂に新章に入ります!

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