人間の街に行こうとしたら立て続けに問題発生して面倒くさくなって来ました 到着の日編
完成でっす。
遂にあのバカが登場です。
「ココガニンゲンノマチカ…」
「あぁ。どうだ?来れた感想は?」
そりゃあ言わずもがな最高です。
ゾンビに転生して一夜目で大乱闘を繰り広げ…
ベキィド達に殺されかけたけど打ち解けて…
料理に毒混じって土下座して…
貴重な魔道具を無駄にして…
あれ?いやな思い出しか無くね?
まぁそれでも役一週間…ようやく人の街に着いたんだ。
「トコロデケッキョクドウヤッテオレヲアノナカニツレテクンダ?」e《13》
「あぁ。それか。今からやるよ。ビブラ!あのエセ商人の所に連れてってくれるか?」
「え?あぁ!そうゆう事か!」
エセ商人て…誰だよ。
その後二人は一度町に入ったらしい。
それから十分後、二人は戻って来た。
「まだ買ってる奴が居なくて良かったぜ。買えたぞ」
「確かに裏みたいな入り方ネ…」
「まぁ恩人ですしね。ついでに毎日美味しい料理を作ってもらいましたし」
「イヤキチョウナマドウグヲコワシテシマッタダロウ?」
「あれは助けられたし上手い料理も食わしてくれたから実質無しだ。それにあれだけじゃお礼として足りないからな」
「そうネ」
「そうだわね」
「そうじゃな」
「だな」
言葉被ってるよー。
「まぁ付けてみてくれ」
そうしてベギィドが渡したのは仮面だった。
丁度顔がすっぽり隠れるタイプ。
と言う訳で装着…したけどさぁ…
「サスガニコレデゴマカセルトハオモエナイゾ。ハズサレルダロウ」
「それも問題無しだ。外そうとしてみれば分かるぞ」
何言ってんだ全く…ってあれ?
ぐっ(仮面を外そうと手に力を入れる)
ぐっ(もう一度やる)
ぐっ!(今度はより力を入れ外そうとする)
…外れねぇ。
「ナァ。ハズレナインダガ…」
「あぁ。それ永遠の呪いが付いてるからな」
「ハ?」
「その仮面付けたら死ぬまで外れなくなるネ」
「どんな事をやっても死ぬ以外外せない代物ですからね」
…あぁー(察し)
何となくやろうとしてる事読めた。
その後俺らは門へと向かう。
やっぱりと言うか幻想の首輪と言う特定の幻を見せる魔道具と体をすっぽり覆うフード付けられたわ。
あとなんかフードとか付けたら「装飾欄」ってのが出たわ。
これ装備品って事だよね。
そしてそれらを身に着け門を潜ろうとすると…
「おや。ベギィドさん!仲間をお連れしたのですね」
「あぁ。さっきは驚かして悪かったな」
門番に話しかけられた。驚かしてって何やっての?
「いえいえ良いですよ。ところでそちらの仮面を付けた方はどちら様で?」
門番の目つきがすぐ変わる。やっぱこうゆうのは気を付けてるのかな。
だったらさっきの打ち合わせ通りに…
俺は懐(改め懐に仕込んだインベントリ)から紙とペンのような物を出す。
そしてベギィドに教えてもらった文字を…えーとこうかな?
『初めまして。俺はサイチとゆう者だ』
書いた文章を門番に見せる。
「…何故紙で会話するのですか?」
「それについては私から話ます」
ベギィドが俺と門番の間に割って入る。
そしてベギィドの作戦が始まる。
俺はただの戦うのが上手くて腕の立つ旅人だった。
その日もいつも通り旅をしてると大軍並みの魔物に襲われたのだ。
苦戦はしたものの全ての魔物は倒せた俺だが戦いの最中にとても酷い傷を負ってしまったのだ。
特に顔が酷く親しい人にも化け物と罵られたのだ。
だから顔を隠せる仮面を買ったのだがその仮面に永遠の呪いが付与されており外せなくなってしまったのだ。
それ以来ずっと一人旅を続けてたのだが旅の最中にゾンビの群れに遭遇し掃討したのだ。
そしてそれがベギィド達の依頼の敵だったのだ。
現場にたどり着いたベギィドと軽く話をしベギィド達の拠点であるこの街を目指すことにした。
そして今に至ると。
大体こんな感じだ。
「なるほど。事情は分かりました。では本当に外せないか確認しますが良いですか?」
俺は紙を取り素早くこう書いた。
『構わない。むしろしなければ通しもしない気だろうからな』
俺の書いた文章を見て門番はちょっとバツが悪そうに確認を開始した。
まぁ勿論取れませんでした。
そして町のルールを教えられ遂に人の街に入った。
の前に…
「あそうだ!サイチさん!」
『何ですか?』
「その仮面を買った商人を教えて貰えませんか?」
え。ちょまそれは…
俺がしどろもどろしてると…
「以前聞きましたがエセ商人から買ったらしいです」
とベギィドが答えた。
「エセ・バルギアですか…以前も縄に掛かって反省したと思ったら…」
え待って。エセ商人ってまさか人の名前?
って事はエセ・バルギア商人?
省略で名前くっそややこしいわ!
と頭の中で思いながら町に入りました。
「マズハボウケンシャギルドニイキタインダガ(小声)」
「あぁ。俺らもそのつもりだ。とりあえずあの貴族をとっちめる為にな」
「今回のは流石に許せないネ」
「右に同じ」
「私も今日はとても怒ってるので。普段だったら人と戦うときはバフを一切掛けませんが今日はやりますよ」
「ふぉふぉふぉ。女は怒らせると怖いのぅ。ま、かくいう儂も今日は逃がさぬがな」
顔に青筋が…そうとうブチギレてらっしゃいますな…
あそうだ。あれをいててててててて。
◇◇◇
スキルポイントを1400使っちゃったけどまぁこれで良いかな?
そんな事を思いながら町を歩いて居るとベギィド達が剣のマークが書かれた看板が付いている建物で止まった。
「着いたぞ。サイチ」
『ここがか』
「あぁ。ここが冒険者ギルドだ」
さてと。中では何が待ってるかな?
なんて思いながら冒険者ギルドに入ると…
「おやおやおやぁ?Aランク冒険者のベギィド様が帰って来たぞ!」
明らかに貴族ですと言ってるような服を着た男が大声でベギィドの帰りを告げた。
あ。これ一瞬で分かったわ。
こいつだろ。ベギィド達がブチギレテる相手。
ゾンビ《名前無し》
レベル:35 必要経験値:17/350
ステータス
HP450(+2195) MP450(+4979)
SP450(+1335) 装甲350(+3119)
俊敏175(+1520) 攻撃525(+3579)
ラック350(+2535)
スキルポイント:36200
ステータスポイント:28900
スキル
「爪攻撃×17」「毒属性付与×15」「毒耐性×15」「暴食」「獲得経験値10倍」「鑑定」「探知」「曲演歌」「ポイント強化」「インベントリ」「不死鳥×2」「単独危機」「ステータス倍加」「水耐性✕9」「打撃耐性11」「初級水魔法:レイン」「色欲×19」「忍」「脂肪×5」「リハーサル」「使い魔使役可」「ホスピタル」「初級回復魔法:リバナクション」「攻撃強化」「夜目×25」「挑発×2」「バルハラム」「範囲攻撃強化」「中級炎魔法:グレンレッカ」「火炎纏い」「初級砂魔法:スカーフレイパ」「覇激砲斬」「木剣生成」「魔力波」「韋駄天」「聴覚強化」「ハッピーフード」「初級岩魔法:ストーンバレット」「視覚強化」「声帯変化」「毒気」
加護
「調理」「念力」
役職
非一般:「料理人」
神話:「粉砕殺人者」
称号
「持久力」「戦闘狂」「爪の戦闘家」「幸せの料理人」
装飾欄
頭:漆黒フード(装甲+6)
顔:孤高の仮面「永遠」(装甲+1)
体:ボロの庶民の服(装甲+0)
腕:ボロの庶民の手袋(装甲+0)
足:ボロの庶民のズボン(装甲+0)
靴:ボロの庶民の靴(装甲+0)
アクセサリ:幻影の指輪
バカとは貴族の事でした。そして主人公の対策のヒントは主人公のステータスに隠れています。




