9話。親子丼を作る
私の名前は、ゆき。
ホノボノ村の家に帰ってきたところ。
ポメ「ただいまー!」
家の鍵を開け、玄関で靴を脱ぎ、家の中に入る
手を洗う。エプロンを着て、夕食の支度に入る
買ってきた食材を冷蔵魔法ボックスにしまう
ゆきは、買ってきた米を研ぎ、土鍋に米と水を入れ、火にかける
ポメポメは、鶏肉を細かく刻んだり、タマネギやハーブを刻んだりする
砂糖、塩、昆布や魚のだし、白ワインと水で作ったつゆに
鶏肉とタマネギを入れて、煮る
肉に火が通ってきたら
といた卵を入れて少し火を通す
炊けたご飯をお椀に盛って
具材をご飯の上に乗せて、
ハーブをのせたら完成!
親子丼!
「いただきまーす!」
ポメ「美味しいー!ふわふわ卵と鳥肉のうまみ!ハーブの香りもマッチする!」
ゆき「私のひいじいちゃんの住んでた東の国にある、ミリンとか酒とか醤油があれば、もっと美味しくなったと思うけど、白ワインと砂糖で代用してみた!美味しくできてよかった!素材がいいからだねえ」
こな「やっぱり、鳥肉は最高でちゅ〜」
ポメ「ゆきちゃんのおじいちゃんが東の国から西の国メロパまで来て、ホノボノ村を作ったんだっけ」
ゆき「そうそう。ひいじいちゃんとじいちゃんがケンカして、じいちゃんがこっちまで来たみたい。じいちゃんがホノボノ村作って、結婚して、お父さんが産まれたんだなぁ」
ゆき「私が小さい頃、村が魔物の群れに襲われて、両親が命をかけて村を守ってくれた。歴戦の拳闘士と呼ばれたじいちゃんと魔女のばあちゃん、お父さんとお母さん、他の村の大人たち
みんなが、必死に村を守った。」
ポメ「今のホノボノ村があるのも、当時のみんなが守ってくれたおかげなんだね」
ゆき「私が4歳の時。今から24年前だね。私の家族は、じいちゃんだけになったけど、じいちゃんが色々教えてくれたから今の私がいるんだな」
ゆき「じいちゃんは、『金は残すことは出来ないが、知識と筋肉はつけさせることはできる』って毎日のように言いながら、生物図鑑や魔術書、解剖学の書物、色んなものを読ませてくれた。
そして、パンチの打ち方を教えてくれたなあ」
こな「ゆきのじいちゃん、立派でちゅなあ、さすがでちゅ」
ゆき「話が長くなっちゃったね、片付けして、お風呂行こうか」
ポメ「わーいわーい」
皿洗いをして、風呂場へ向かう