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14話。生きている武器と悪魔

私の名前は、ゆき

森の中で野宿しながら、記憶をさかのぼっているところ。


18歳から旅に出て

19歳でこなちゅうとポメポメと出会い

魔力や筋力、体力や精神力を成長させながら

様々な経験をしていた


生きている武器ツッチーとの出会いは、冒険を初めてから5年が経った頃の話。



旅の道中で

巨大な戦槌が落ちていた



これまでの冒険で、戦闘は魔法で強化した自分の体と拳のみ。


ポメポメの魔法やこなちゅうの回復魔法があるけど、超巨大な敵との戦闘で使える武器も欲しいなあ

と考えてた矢先


戦槌から声が聞こえた

「おなかすいた」


ゆきは、驚いた

この武器、生きているの?

魔物の類い・・・なら、ここで仕留めておくべきか・・・



戦槌の隣から魔法陣、異空間から赤い身体に黒い角、細い体に、槍のようなしっぽを持つ、ニヤニヤした顔の悪魔が現れた


悪魔「これは、生きている武器の1つ。この世界には、いくつも生きている武器が存在する」



ゆき「何の用だ」


悪魔「強さを求めているなら、面白い提案がしたい。この武器の持ち主にならないか」


ゆき「・・・。」


悪魔「生きている武器は、魔物の血を吸い、肉を食う。それにとどまらず、硬い爪や角や骨も喰らう。鉱石や魔石、何でも喰らい、自分の身体を強靭なものにしていく」


悪魔「しかし、自分の力では、捕食する事ができない。使用者が命ずることで、捕食をすることができるようになる。そこで、お腹を空かせた、この可愛い武器ちゃんの持ち主になって欲しい」


ゆき「持ち主になるとどうなる?呪われて、戦闘狂になり見境なく戦い始めないのか?」



悪魔「そんなことはない。強い精神力を持っていれば狂うことはないのだ。強さに魅入られてしまった弱い心の持ち主は、暴走してしまうことはあったが、それではいけないのだ」


ゆき「なぜ?」


悪魔「持ち主が死ぬと、武器も死ぬ。今まで食べた物も無に帰り、また、弱い武器として生まれ変わる」


ゆき「生きている武器には、輪廻があるってことか」


悪魔「俺はただ、生きている武器がどれだけ強くなるか、その行く末が知りたい。限られた人間の中のさらに1部は、長い間、武器を生かしてくれている。お前もそのごく一部の人間だと思っている」


ゆき「私には、大事な仲間がいる、己の拳もある、呪われた武器を持つ意味があまり感じられない」


悪魔「呪われてはいない。持ち主が人間を武器で攻撃しなければ、人間にも襲いかからない。この武器はただ生きているだけ。育ててみないか?」



ポメ「いいんじゃない?私もこなちゅうもついてるし、なんとかなるよ!お腹空かせてるみたいだし、なんか食べさせてあげようよ」


こな「大丈夫でちゅ!任せるでちゅ!」



ゆき「まあ、私も冒険を通して、心身ともに強くなったし、そろそろ大きな武器も使って見たいと思ってたし、ちょうどいいかな」



悪魔「よかった。じゃあ、武器を持ってくれ。それで、この武器はお前の物になり、お前はこの武器の持ち主となる」



ゆきは、戦槌の柄を持ち、構える


ゆき「結構重いな、鍛えて、魔力を纏えば使いこなせるかな。筋トレだなぁ」


ポメ「大きいねえ〜」


こな「長さはオイラ20匹分でちゅね!」


ゆき「こいつの名前はこれから、ツッチーだ!よろしくツッチー!」


ツチ「おなかすいた」


悪魔「その武器をどう使うかは、お前次第だ。強くしてやってくれ。」


悪魔はニヤニヤしながら、消えていった。


ゆき「おなかすいたって言ってるし、魔物の素材でも食べさせてみるかあ」



収納魔法空間から、ミノタウロスの角を出す。


地面にミノタウロスの角を置いて

ツッチーの口の部分を近付ける


ゆき「ツッチー、食べていいよ」



ツッチーの口が開き、ミノタウロスの角を食べ始める。

吸い込むような感じ。


ミノタウロスの角を食べたツッチー


ツチ「ありがとう」


ゆき「どういたしまして。食べたらツノ生えた?まあ、食べさせると形か変わったりするのかな、色々試していきたいね」


ポメ「すごいねー!属性とか付いたりするのかな!楽しみだね!」


ゆきは、ツッチーを魔法収納空間へ仕舞う



ゆき「さあ、旅の続き行こうか!」



昔の思い出に浸っていたら

いつの間にか眠りについていた。



森の新鮮な空気

朝の空気が美味しい

今日は何しようかな

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