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クラスの女子と関わったことの無い俺の机の中に手紙が入っていたのですが  作者: 有原優


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第八十九話 莉奈との夜

 そして俺たちはお風呂から上がった。


「今日は少し早いですけど、もう寝ますか?」

「ああ、そうだな。今日は疲れた。それに9時は別に早すぎるっていう訳でもないしな」

「そうですね」


 そう莉奈が言って、俺は莉奈の後をついてくる。すると莉奈がついて早速棚から布団を取り出す。一枚だけの布団を。


「今日も一緒の布団か」


 それを見て、やっぱりなと感じた。


「当たり前ですよ。だって、カップルですもん。あ、今日は妥協しませんからね」

「妥協って?」

「一つしか布団を敷かないってことですよ」

「ああ、そういう事か」


 今日は俺に非がある。文句は言えないな。そして俺たちは布団にもぐる。二人で一つの布団を共有するのだ。


「えへへ、ゆうとくん」


 そう言って早速俺を抱きしめてきた。


「今日は覚悟しといてくださいよ。今日の私は優斗くんに容赦ないですから」

「……それはこっちもだ」

「え?」

「え? って何だよ」

「だって、優斗くんがそんなこと言うなんて思ってなかったから」

「お前は俺を何だと思ってるんだよ。俺だって自分の行動から生じたこととはいえ、一時期お前に嫌いなんて言われたんだぞ。ロスしてるに決まってるじゃねえか」

「そ、そうですか」

「だから……」


 と、俺は莉奈をこちらからも抱きしめた。


「俺はお前を離さない」

「えへへありがとうございます」


 そしてしばらくの間ハグをし続けていたが、流石に暑くなってきたということで、やめることにした。


 そしてしばらく寝転がっていると、


「優斗くん……」

「なんだ?」

「私日曜日が楽しみです」

「日曜日って例のサプライズのことか?」

「ええ。優斗くんに楽しませられるような所を予定しているので」

「そうか。それは楽しみだ」

「私位がもう楽しみ過ぎて、今もうサプライズの内容を話したいくらいです!!!!」

「じゃあ、話したらどうだ?」

「それは出来ませんって。サプライズなんですから。まあ、とりあえず、楽しみにしててください」

「おう」


 そして俺たちは一時間くらい会話をしていた。莉奈が先に寝落ちするまで。

 そう言えば莉奈はもともと旅行帰りだったな。そりゃあ疲れているという訳だ。そして莉奈の頭を人なでして俺も眠りについた。



 そして翌日、窓からこぼれる光で目が覚めた。

 体を起き上がらそうとしたが、体に受ける重みでそれは中断された。

 莉奈が俺に思い切り抱き着いていたのだ。

 見ると莉奈は熟睡しながら俺に抱き着いていた。

 ……寝相はひどくはなかったが、俺への愛はすごかったという訳だな。


 そしてスマホを手に取り、今の時間を確認する。すると、九時半だった。どうやら俺が目を覚ましたもはたたき起こされたわけではなさそうだ。

 まあ、とはいえ、今すぐに起きなければならないようなこともないし、このまま眠っておくことにする。


 しかし、莉奈のやつ、かなりの力で抱き着いてやがる。しんどいという訳ではないが、寝ている女が出せる力ではないな。

 今頃また俺の夢でも見ているのか?


 そして二十分程度だった頃、莉奈がようやく「ん」と言って目を開けた。


「優斗くん。おはよぅござぃます」


 そう眠たそうに莉奈が言った。


「ああ、おはよう」

「ぎゅ!!!」


 そう、莉奈が俺を抱きしめてきた。


「なんだよ」

「目覚めのぎゅです!!」


 朝だからなのだろうか、すごい上機嫌だ。


「もう、暑くないですよね。優斗くん。もっとぎゅってしましょうよ」

「ああ、それは構わないけど。莉奈、お前性格変わってないか?」

「正確変わってませんよ。私は元々こうですよ!」


 そう更にギュっとしてくる。酒でも飲んでんのかと言いたい。深夜テンションならぬ早朝テンションか?

……そこまで朝早いわけではないけど。


「まあでも、俺もお前とハグするの楽しいからな」

「両想いですね!!」


 そして布団にくるまれながら抱き合う。昨日の夜は寝る前なのであれだったが、今は暑くても構わない。そう言う思いだ。


「優斗くん、ついでに私の胸触りますか?」

「いや、今はハグしてるだけで満足だ。というか、自分の胸をもう少し大事にしろ」

「それは優斗くんだからですよ。私が大貫さんとかにそう言うこと言うと思いますか?」

「確かにそれは、な」


 無いな、確実に。


「私は純愛ですよ? 優斗くんは違うみたいですけど」

「あれは、興味本位で恋愛感情とかなかったから」


 痛いところを突かれてしまった。


「てか、そんなこと言ったら俺お前の胸結構当たってるけどな」

「まあ、そんなことは重々承知ですよ」

「そうか」


 そして俺たちは十分くらい一緒にごろごろして、下へと向かった。


「おあ雹、莉奈、優斗くん」


 そう、莉奈のお父さんが言った。


「おはようございます」

「おはようお父さん!」


 そして莉奈のお父さんが興味津々な顔で「昨日は濃密な夜を過ごせたか?」と言ってきた。


「なんでですか!?」


 そう思わず言う。ここでの濃密の夜はおそらくあれのことだろう。流石に学生の身ですることはない。


「でも優斗くん。しましたよね?」

「ハグはな」

「だから濃密な夜を過ごせたと言っても過言ではない気がしますけど」

「それは過言だろ!」


 こいつ意味分かって言っているのか?

 そして俺たちはご飯を食べた。莉奈が作った朝ごはんももちろん美味しかったが、莉奈のお母さんが作った料理もおいしい。

 そのことを莉奈のお母さんに伝えると、とてもうれしそうな顔をしていた。


 そしてご飯を食べ終わったのち、普通に家に帰る流れになるのかなと思ったら、莉奈の提案で水族館に行くことになった。しかもすごいゴリ押しで。


「ところでなんで水族館なんだ?」


 何しろ、正直言ったら悪いが、莉奈が水族館に行くイメージがない。


「だって、優斗くんと一緒に水族館デートしてみたかったんですもん。正直楽しみです」

「そんなになのか?」

「ええ。まあ正直水族館デートって憧れるじゃないですか」

「え? 水族館デートって憧れるもんなの?」

「イメージですけどね。行きましょう!」


 そして莉奈の手に引っ張られ、水族館の中に入っていく。

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