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クラスの女子と関わったことの無い俺の机の中に手紙が入っていたのですが  作者: 有原優


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第六十五話 お風呂3

 

「じゃあ歌いますよ! クリスマスには君はもういないのね、私はプレゼントを渡そうと思ってたのに、もう渡せないわ。君がいたならどんなに良かったでしょう、けれど現実は残酷ね。最後に君にあったのはいつだったの? 最後の場所はどこだったの? 今も思い出せないのはなぜでしょう?


 最後のプレゼントは何だったかしら。君が喜ぶものならそれは嬉しいけれど。だけど今もそばにいたいこと。それがたった一つの贈り物」

「前歌った曲か」

「ええ」

「やっぱりうまいな、歌手だと思ってしまうほどだ」

「ほめ殺そうとしてますか?」

「いや、そんなことはねえ」


 まあ、莉奈だったら本当に死にそうではあるけど。


「じゃあ次優斗くんコンサートをお願いします」

「おう。前歌ったやつじゃない方がいいか?」

「はい!」

「じゃあ歌うか。……きっと、君の心の中にあるのは燃えるハート。俺の中にあるのは……そう不安と恐怖。君のあって俺に無いもの。その答えはもうわかっている。勇気があればどれだけよかっただろう。あの王に立ち向かえる勇気が。ならば今生み出すしかない、そう。この世界を救うために!


 power of courage それは大事さ。俺に無くて他のみなあるものだ。power of revolution その俺の中のたぎる炎を今解き放とう。俺の力で変えて見せよう」

「流石優斗くん。上手いです」

「いや、アカペラだからあまりうまくは歌えてない気がするが……」

「いや、うまかったですよ。私が惚れ惚れする程度には」

「お前の場合その程度が低いからなあ」


 小学生レベルの歌唱力でも余裕で合格点くれそうな気がする。それくらい莉奈は俺ラブだ。だが……褒められるのはうれしいことだ。


「失礼な。私だって歌のうまさを判断できる程度の力はありますからね」

「じゃあ今の曲はカラオケだと何点くらいだ?」

「えーと、八三点くらい?」

「低いじゃねえか」


 褒めてた割にはな。


「だって、音程知りませんけど、たぶんそこそこ外れてましたし」

「まあ、そこはな」

「じゃあ次は私がお手本を見せましょうかね」

「お、莉奈また歌うのか?」

「ええ」

「楽しみだな」


「きっと、何をしても。振り向いてはくれないのね。私の恋は実らない。私が一番わかっているわ。その失恋の数、心が折れた回数、どれも記憶に鮮明に残ってる。その中で、私が分かってるのは……恋というものはギャンブルということよ。愛を感じて、失恋して、絶望して立ち直って、その繰り返し。それを感じてもまだ愛を捨てられない!

 この失恋の連続で、愛を失うことを恐れず、愛を手にすることなどできない、今こそ恐れを捨て、アタックする。それが今の私にできること。それが私にできること」



「さて、どうでしたか? 私の新曲」

「新曲ってお前が作ったのか? この曲」

「まさか、私が優斗くんの前で披露したことがないからってことですよ」

「なるほど、そういうことか……てか歌詞が威力高え」

「そうですかね」

「だって失恋の歌だろ……お前失恋したことがあったのか?」


 こんな歌を歌うっていう事は、そう言う経験をしたことがある可能性がある。


「恋愛経験ないって言ってるじゃないですか」

「そんな感じの曲歌ったたら、そんな経験あるって思うだろ」

「安心してくださいよ。私は優斗くん一筋ですから」

「その心配はしてねえよ」

「なんで? 私が浮気してしまうかもしれませんよ」

「そんな訳ねえだろ 天地がひっくり返るくらいねえわ」


 莉奈が浮気するとなったらもうなあ。考えつかねえわ。


「そんなこと言わないで……てかそろそろ暑くないですか?」

「暑い?」

「ええ、のぼせてきました」

「今日少し早くないか? 前回のお風呂結構長く入っていただろ」


 前は四十五分程度入っていたはずだ。


「今日のお風呂は前回よりも熱いですし」

「そうか? まあでも……」


 確かに少しだけ熱いな。感覚でぎりぎり分かる程度だ。おそらく一度程度上がった程度だろう。


「じゃあそろそろ上がるか?」

「いえ、もうちょっと優斗さんとのお風呂を楽しみたいです……という訳で……」


 莉奈は俺に抱き着いてきた。


「ちょっと、何するんだ」

「さっきもやったしいいじゃないですか」

「そう言う話じゃねえ。お前今裸なんだよ。で、俺も裸なんだよ。で、ここお風呂なんだよ」

「それがどうしました? いいシチュエーションじゃないですか」

「どこがだよ!」

「じゃあ……」


 と、莉奈によってお風呂の中に押し倒された。


「莉奈……お前いい加減にしろ」

「そんなこと言われても。欲望が抑えられないんですよ!」

「お前! そんな変なこと言ったらなんか変なことになるだろ」


 もうわけわかんねえ。


「とにかくもうやめろ。てか俺までお風呂のぼせてきた」

「えへへ。いいじゃないですか。もう少しこのままで」

「おい! おい!」

 莉奈は引き下がるつもりはないようだ。仕方ない。


「えい!」



 と、莉奈の体を上に押し上げ……


「優斗くん胸触りましたね。偉いです」

「……」


 俺は触ってねえ、たまたま押し上げようとしたら手が滑って胸のところに行ってしまっただけだ。


「もう……どうしたらいいんだ?」


 もうわからねえ。俺には解決方法など……


「莉奈、とりあえずそのテンションをやめてくれ」

「変なテンションなんかじゃありませんよ」

「ったく、もう」


 と、仕方ないからもう莉奈を抱きしめる。もう、こうするしか解決方法などないだろう。胸が思い切り当たってるが、そんなことは気にしない。この状況を何とかすることが、まず先だ。


「……優斗くん」

「ああ」

「大好きです」

「ああ、俺もだ」


 と、三分くらいのハグで何とか解放された。莉奈は基本的にかわいいし、好きだが、こういうところが困る。


「さて上がりましょうか。暑いですし」

「だな」


 と、ようやくお風呂から上がる。体が暑すぎる。最後の三分間でかなり体が熱された。


「莉奈、暑い」


 やばいからだがふらふらとしてきた。


 と、俺はその場で倒れた。


「仕方ないですね優斗くんは」


 と、莉奈が膝に俺の頭をのせた。


「冷えるまでここで寝ていていいですよ」

「ああ、ありがとう」


 莉奈でも優しいところはあるんだな。と、そのまま莉奈の膝枕を堪能しながら眠りへと落ちた。

投稿日(11月26日)はお風呂の日です。狙ってたわけではないんですけどね。というわけでお風呂でのイチャイチャでした。

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