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クラスの女子と関わったことの無い俺の机の中に手紙が入っていたのですが  作者: 有原優


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第六十四話 お風呂2

 とはいえ緊張する。そりゃあ仕方のないことだ、女子に体を洗われてるわけだからな。とはいえさっきよりマシだと思えばなんとか耐えられる。そんなこんなですぐに終わった。



「お風呂気持ちいいですね!」

「だな」


 もう風呂にに入ってしまえばこちらのものだ。視界にちらちらと映る、胸は気になってしまうが、それを除いたらただの会話だ……話している場所がお風呂なのを除けばな。


「ところでさあ、莉奈」

「何ですか?」

「今更だけどさ、男とお風呂入るのってどういう気持ちなんだ?」


 男として、女子とお風呂に入る気分は嫌ほど味わっているが、女子側……莉奈の気分は全く分からない。


「え? 何ですか急に」

「だって、俺とお風呂入りたいってことは俺とお風呂に入ってるのが気持ちいってことだろ」

「まあ、優斗くんの裸体が見えるっていう点でうれしいですけど」

「裸体?」

「ええ。まあ優斗くんはたいして筋肉ないでけど、そこが逆にいいですし、優斗くんの髪の毛が水にぬれてるのもいいですし、全てがいいです」

「そんなこと言われると、お風呂から出たくなるんだが」


 相変わらず変態すぎて。


「だめです!」


 と、莉奈が俺に抱きついてくる。


「お前なあ、裸だから直で感触が来るんだよな。本当やめてくれ」


 普通に胸の触感が直接来てドキドキで死にそう。


「別に女の武器を使ってもいいじゃないですか」

「俺は嫌なんだよ。なんか恥ずかしいし」

「ふふふ」

「だからやめろよ」


 と、ようやく莉奈はハグを辞めてくれた。


「さて、なんかお風呂じゃなくてもできる話にしようぜ。なんか変な話になってしまいそうだ」

「そうですか?」

「話を開始してしまった俺が悪いんだが、変な感じに話が動いている気がするから」


 お風呂に入る動機の話はマジで良くなかった。莉奈のうちなる変態を呼び起こしてしまった。


「そうですか? 逆にお風呂でしかできない話もある気がしますけど」

「どんな感じに?」

「エロい話」

「やめてくれ!」


 それを辞めて欲しいって言ってるんだよ!


「目のまえに男性が絶対みんなみたいだろう物がありますよ。ほら」

「……俺とのお風呂っていう事でテンションでも上がってんのか?」

「当たり前じゃないですか! 彼氏とのお風呂で興奮しない女なんていません!」

「……」


 それはお前だけな気がするが……


「あきれてませんか?」


 飽きれてる。思い切りあきれてる。


「まあ、とりあえず。お風呂は楽しんでくださいね」

「莉奈のくせにまともなこと言うなよ」

「莉奈のくせにって何ですか!」

「だってお前はイチャイチャに力を入れ過ぎて物事の本質を見失うタイプの人間だろ」

「流石にお風呂はゆっくり入りますよ。イチャイチャよりも」

「それならいいんだが……」


 流石にこのどの超えたイチャイチャはもう嫌だ。お風呂は疲れた体を癒すものなのに逆に疲れてしまう。


「さてと……」


 お風呂を楽しむフェーズに突入した。莉奈の存在も無視したらそこまでは気にはならない。まあ足は当たって若干そう言う気持ちにはなってしまうが。


「あの」

「ん?」

「暇です」

「早くね!?」


 まだ無言になってから五分程度しか経っていない。


「仕方ないじゃないですか。お風呂って何もすることもないじゃないですか」

「まあ、そうだけどよ。お風呂のお湯に身を任せるのもいいことだと思うぞ」

「私はそれが嫌だから、優斗くん、話をしてください」

「はいはい。まあエロい話とかじゃないなら俺は別に構わんしな」

「じゃあエロい話しましょう!」

「話聞いてたのか!?」


 と言うと莉奈は「冗談です!」と笑うが、莉奈の場合冗談には聞こえない。


「じゃあ……」


 いや、よく考えたら何を話せば良いんだろう。趣味全然被ってないしな。あ……でも一つだけあるか。


「なんであんなに太鼓の名人上手かったんだ?」



 あの時は聞いてなかったな。莉奈があのゲーム上手かった理由。まあそれらしい理由を言ってはいたがあれだけとは思えない。


「それは普通に練習したからですよ」

「なんで?」

「なんとなくです」

「なんとなくってなんだよ」

「それに、私テンポを取るのが上手いんですよ。だからだと思います」

「歌上手いしな」

「はい! なんとなくとは言いましたけど、たぶん練習した理由っておそらく……最初から上手かったから、じゃあフルコンボ狙えるんじゃないですか? って言う感じで練習した感じです」

「なるほどなあ」


 確かに整合性はある。筋が通っているな。だが、もう一つ……


「なんで歌が上手いんだ?」


 そっちも聞かなければならない。歌が上手いのにもおそらく理由があるのだろう。


「それは……練習したからですよ」

「なんで?」

「歌上手いのってそれだけでステータスじゃないですか。見せられる機会が多いですし、そもそも私歌最初から結構上手かったですし」

「なるほど、羨ましいな。俺そこまで歌は上手くないからさ」


 才能があるの羨ましいな。


「でも、優斗くんの歌は私に元気をくれますよ」

「まあ確かにファンはいるな。そんなこと言ったらお前のファンでもあるけど」

「うわ、嬉しいです!」

「まあな。……てかさ、俺高校でお前が歌ってるのカラオケ以外で聴いたことがなかったんだけど」


 歌上手くても人に聴かせることが出来なければ意味がない。俺は少なくともこの高校生活、莉奈が歌いそうな場面すらなかった。たぶんこの学校で莉奈の歌を聴いた人は俺だけだろう。


「それは……歌う機会がなかったからですよ。歌う機会があったらうたってましたよ」

「じゃあ失敗だったという事か」


 歌練習したことは……


「そうなりますね……残念ながら」

「そうか」

「あ、ところで、カラオケしませんか?」

「カラオケ?」



「はい。お風呂だと上手く聞こえるっていうじゃないですか。ならより楽しめるんじゃないでしょうか」

「確かにな」


 反響だっけ、そんな感じで声が響きやすいと聞いたことがある。確かにその理論なら楽しめるな。


「じゃあ歌いますね!」


 と、莉奈の歌が始まる。

20万字突破です!

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