表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスの女子と関わったことの無い俺の机の中に手紙が入っていたのですが  作者: 有原優


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/153

第十八話 グループワーク

 「今日の授業からグループワークをやってもらおう、さて、グループを決めるためにみんなくじを引いてくれ」


 探求の先生の大原雅先生がそう言った。


「優斗、グループワークだってよ」

「ああそうだな」


 俺は空返事をする。


「くじでいい数字が出るといいんだけどな」

「まあな、知らない人と組むのも嫌だしな」


 友達がほぼいない俺にとってもくじは大事だ。それに俺は人とあまり話すタイプでもないしな。


「お、きたぜ、優斗お前が先に引け」


 俺たちの席は窓側なのでくじを引く順番がすぐに来た。


「わかった」


 そして俺と寛人はくじを引いていく。


「くじの番号なんだった?」


 寛人に聞く。友達と一緒だったらグループワークもきっと楽しいだろう。


「せーので言おうぜ」

「ああそうだな」


「三だ」

「二だ」


 見事に違う番号だった。


「違う番号だな」

「そうか、この番号で人生がかかってるような物なのにな」

「大げさだろ寛人、まだ彰人と一緒になる可能性があるじゃねえか」


 一部同意するが、人生がかかっているとは誇張しすぎてないか? まあでも大事なものだという事には同意するけど。


「まてよ、知り合いと同じ番号になる確率ってどれぐらいだ」


 寛人がよく分からんことを言い出した。


「もう莉奈と彰人ぐらいしか残ってないだろ、十パーぐらいじゃないのか」

「そっか、そうだよな。俺だけハブられなんて止めてくれよな」

「俺だってまだ一人だけの可能性あるわ」

「でもなあ」

「みんな引いたかー、なら番号通りに別れてくれ」


 先生がそう言った。もうみんな引き終わっていたようだ。そして気がつけば莉奈が前にいた。


「優斗くん二って言ってましたよね、私二です、私二です」

「わかったから落ち着け、てかなんで聞こえてたんだよ」


 地獄耳すぎるだろ。莉奈恐ろしや。


「やりましたよ、これで授業中にも優斗くんと話せます」

「そうか、良かったな」

「はい!」

「俺はよくねえよ、もう彰人しか希望がねえじゃねえか」

「寛人……どんまい」

「お前はいいよな、彼女と一緒で」

「仕方ありませんよ、普段の行いの差ですよ」

「というかそろそろいかないとダメじゃね」


 実際周りを見るとみんなそろそろグループで集まってきていた。


「じゃあいくか」

「大貫さん、私たちそろそろ行きますね」

「ああ、行ってら」



 そして二グループの場所に行った。グループ自体は四人グループで、どうやら会社について調べるらしい。


「えっとまずは自己紹介しましょう」


 そう莉央が言った。


「じゃあ言い出しっぺから言いますね。私は大村莉央。趣味はカラオケとかで歌ったりとかです。よろしく願いします」


「えーと、次は俺がいきますね、俺は前川優斗で趣味はボードゲームとか、ゲームです。よろしくお願いします」


「えっと私は山崎美穂で、趣味は映画を見ることです。よろしくお願いします」


「えっと私は松崎莉奈で、こっちの優斗くんの彼女です!」


 そう言って莉奈は俺の肩に腕をかけてくる。


「おい、莉奈何するんだよ」

「いちゃいちゃアピールです!」


 そんなことしたら嫌われる気がするんだけど…。


「二人って仲良いよねー」


 莉央が莉奈のその言葉に反応した。


「別にこいつが一方的にいちゃいちゃしてるだけだけどな」


 俺はそう返す。


「仲良くはなかったんですか?」

「仲はいいと思う。けれど、いちゃいちゃが仲良いというのは違う気がするってことだ」

「私が攻めすぎってことですか?」

「いや、そうじゃなくてだな。いやこの話やめよう。本題移ろう」

「なんでですか?」

「俺たちの話で時間取るわけにはいかねえだろ、長くなりそうだし、面倒くさそう」

「えー、いいじゃないですか」

「私も別にいいですよ」


 理央がまさかの同意をした。俺はもうこの話は面倒くさくて嫌なのに。


「え?」

「ていうか美穂もなんか話しなよ」


 話が山崎美穂に行った。


「え、私もですか」

「なんかこの二人のいちゃいちゃに対するコメントとかさ」

「えーと、その、いいことだと思います」


 美穂は当たり障りのないことを言う。


「えー、もっとないの?」

「私、いちゃいちゃとか漫画でしか見たことないので」

「あー、そっか」

「逆に理央さんはどう思うんですか?」

「私はね、仲良いのはいいと思う、けど莉奈は攻めすぎないでね」

「それは分かってますよ」


 分かってるのかな?


「で、これからどうする?」


 理央が脱線した話を元に戻す。


「そうだな、たしか調べたい企業を選べって言ってたな」

「でも企業といってもいろいろありますからね、チョコレート会社のハクレットとか、おもちゃ会社のサストリアムとか」


「じゃあさ、みんなで調べたい企業言い合おうよ! 私ここが調べてみたいっていう企業があるんだー」


 理央が言った。やっぱ頼れるのはこういう人だな。


「わかりました、でも少しだけ考える時間をくれませんか?」

「もちろんだよ、何分ぐらいあったっけ?」

「たしか今日は企業をきまるだけだったから、あと三十分ぐらいはあるな」

「オッケー、じゃあ十五分後ね」

「わかった」

「うん」

「はい」



 とはなったものの何を調べたいとかは別にない。俺は持っていた携帯で調べてみるが、いまいちパットした企業が見つからない。


 しかし、今まで企業についてなど考えたことがなかったが、調べてみると意外にもこんなに企業があるんだなと少しだけ驚いてしまう。俺の知っている企業から俺の知らない企業まで盛りだくさんだ。


 しかしいい企業が見つからない。俺がまずいいと思う企業はおもちゃ屋さんだ。なぜならおもちゃ屋さんには思い出があるのだ。だからそういうところにしたいが、思っていたおもちゃ屋さんであるサストリアムは思っていたよりパッとしなかったのだ。


 なぜかと言われてしまっては困る。だがあまり面白くなさそうだった。他のおもちゃメーカーも調べたが、いまいちパットしない。おもちゃ屋をあきらめたほうがいいのかと思い、いったんお菓子メーカに切り替える。


 お菓子メーカーと言えばラスミトンが有名である。千葉県に創設された企業で、たしかプロ野球の球団も持っていたはずだ。まあ俺は野球には興味がないが。


 企業の内容調べてみると意外に面白そうな企業だった。どうやらお菓子つくり以外にもいろいろな事業に取り組んでいるらしい。最近でいえば環境問題対策として様々な取り組みをしたり、スマホゲームにも手を伸ばしているらしい。俺はこれにしようかなと決めた。


 ほかのやつらはどうなっているのだろうかと周りを見渡すが、みんな真面目に調べている。俺ももう少し調べたらいいのかなと思って、もう少し調べてみる。


 どうやら他にも飲食チェーン店もやったいると書いてある。ラスミーカフェ、俺も一回行ったことのある店だ。これは知らんかった。名前が似ているとは思ってはいたが、同じ会社だったのか。それと他にも社長の経歴について調べて見たら、元甲子園ベスト十六と書いてあった。社長文武両道なのかよ。





「あのー優斗くん」


 莉奈が話しかけてきた。


「なんだ?」

「いい企業が思いつかないから、私の権利優斗くんにあげます」

「あげるって?」

「優斗くんと同じ会社にします」

「おい、それはダメだろ」


 もしそんなことをしたら俺が選んだ会社にいやおうなく決まってしまう、ほかの人が別の会社がいいと言ってもだ。俺はそんな不正は許さない。


「でも私このままだったら別に調べたくもない企業を候補に挙げるっていうことになるんですよ、優斗くんはそれでも別にいいんですか?」

「それもだめだけど、こういうのって企業を調べることも大事なことだし、それにあと五分あるから諦めんな」


 俺は莉奈をやる気つける。


「わかりましたよー」

「何か優斗の莉奈に対する接し方って妹に対する感じに似てるね」


 理央が会話に加わってきた。


「理央さんひどいです」

「ごめんごめん、そんな感じに見えたからさ」

「というか私ですらまだためらわれている呼び捨てをもうしているなんて」

「ああ、ごめん私下の名前で呼ぶのに慣れててさ、前川さんって言ったほうがよかった?」

「いえ、別にそんなことはないですけど」

「というか早く決めないと時間なくなっちゃうぞ」

「確かにそうですね!」


 てかさ、莉奈恥ずかしがり屋って言ってなかったか? ふつうに喋れてるように見えるんだけど。


「じゃあ発表しましょうか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ