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僕たちの詩

子供たちそれぞれの詩


死か抗いか


死か抗いか、死か抗いか


あの夕日の中、僕の命はキュッと握り込まれた

掌で弄ばれ嘲笑の中魂を穢された。

臆病な僕にはなす術なく、ただただ泣いた。


死か抗いか、死か抗いか

ーー僕は死を選んだ。




死か抗いか、死か抗いか


クソったれの延長線、クソったれの残痕

前にも後ろにも進みたくなくてその場に傷を刻み続けた。

与えられた小さな種火、クソを焼くには小さすぎる。


死か抗いか、死か抗いか

ーー俺は抗いを選んだ。




死か抗いか、死か抗いか


「さぁテーブルへどうぞ」

ルールブックなんてないよ、私たちは手探りでゲームを進める。

プレイヤーの対価はなに?ベットの正体もわからず私はゲームを続ける。


死か抗いか、死か抗いか

ーー私は未だどちらも選んでいない




死か抗いか、死か抗いか


真夜中のテレビ、映り込んだのは虚栄の憧れ

それは救済?宿命?叛逆?殺戮?破壊?

どれでもいいね!俺が選んだのは正義だ!!


死か抗いか、死か抗いか

ーー俺は正義を選んだぜ!




死か抗いか、死か抗いか


打擲の夜、打たれ響くは欺瞞の証

怒りに染まる青い月、見つめる私を見る一翼

全てを変えたい、全てを変えよう、私たちの空はここではない。


死か抗いか、死か抗いか

ーー私は抗いの後の死を捧げた。




死か抗いか、死か抗いか


礼賛の過去、遷化の現在、刻限の未来

学ぶほど正しい立ち方がわからなくなる。

目を閉じ、耳を塞ぎ、口を噤め

聞こえぬ鐘の音を死の底で待ち続けるといい


死か抗いか、死か抗いか

ーー選ぶ権利など最初からない


生きることは抗うこと

だから生命の取れる選択肢は二つだけ


死か抗いか?

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