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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
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第9話

心地よい眠りの中何かを察知する。

これは・・・


「ふっ!!」

寝転ぶ龍奈に向かって拳が打ち出される。


目をつぶったまま、サイコメトリーを使用。状況を一瞬で把握する。

顔面を狙いながら拳を打ち出そうとしている零夜兄さん。

その拳を正確に受けとめ、流し、そのまま手前に引き込む。

「うおっ?!」

そして。足払いをして私の左側に倒れ込ませる。

すぐにその上に乗り、両腕を後ろにひねり、拘束する。


「痛い痛イィィィィ!!!ギブギブ!!」


「ダメ。私の眠りを妨げた奴は肩を一回外す。」


「それ、すごい痛いやつ!!!やめて、助けて師匠!」


「うむ、鈍っておらんようじゃの、さすが龍奈じゃ!!」

「す、すご〜い。」

『すげーな!』


「もー。いい心地で寝てたのに。」


「ふふふっ。お爺様が、世良ちゃんに自慢話を始めてね。凄さを直に見せてやろう!ということで、零夜君を生贄に確かめたのよ。それに、もうそろそろお暇しようとしていたところだったからちょうど良かったしね?」


「龍奈、帰るぞ。」


むっ?もうそんな時間か。・・・あれ。父さんいつからいた?最初から・・・じゃないよね?


「しょうがない、零夜兄さんは生贄にされたんだね。可哀想に。」


「お、そうなんだよ!許してくれ「許さないけどね♪」・・・え。」


ボキャ

ボキャ


「っ〜!!!」

声の出ない叫び声を放つ零夜兄さん。

なんということでしょう。なんの躊躇もなく、両肩を外したではありませんか!!


『・・・怖っ。』

安心して!リルにはしないから。基本、零夜兄さんかゴロツキにしかやらない。


『零夜に同情しておこう。』


神様に同情される零夜兄さん。

馬乗り状態から、降りて、笑顔で。

「せめて、道場が潰れる前の零夜兄さんになったら相手してあげるよ。年下の餓鬼に負けた零夜お兄さん♪」


「っ!絶対一杯食わせてやる!!」


よしよし、これで、修行に身が入るでしょう。


『発破かけるためにやったのか?』

まあ、道場の門番的な役割ぐらいしてもらわないとね。


「・・・ほら、零夜君。肩を治してあげよう。」

さすが優しい父さんだ。


「っ!あ、有難うございます。貴人さん。」

「君も大変だね。頑張って!」

肩を優しくさすってあげる父さん。

「はい!」


さてさて、帰りますかね。

「世良さん、師匠。またね!」


「龍奈ちゃん、次はいつ来る?」

「いつ来るんじゃ?」


「んー。明日はゲームしたいから、明後日以降かなー。」


「ゲーム?もしかして“Skill・Creator”?私もやるつもりなの!最初はソロだけど、もし良かったらどこかで合流してフレンド登録しない?」


「いいよ!私も序盤はソロだからレベルが落ち着いたらパーティ組もうねー。」


「うんうん!!」


「で、次来るのはまあ、来週になるかな。」


「絶対に来るんじゃぞ!絶対じゃ!」


「ハイハイ。あ、隆仙爺。仲間登録しとく?」

「ん?なんじゃそれは。」

「んー。まあ、申請出すから入って答えればいいよ。」


「む?わかった。・・・?なんかきたのぅ。はい・・・これで良いのか?「リーン!」なんか音が聞こえたんじゃが。なんじゃこれは。」


「説明がめんどい。まあ、かくかくしかじかですよ。」


「ほう。そんなことができるのか。自分の異能力の力の説明も出てきたわい。便利じゃの〜。いろいろ試してみるかの。」

「えー!?異能力覚えたら、そんなことできるの?!私もなんか覚えよう!何がいいかな?」


「んー。世良さんが得意なことを伸ばすのもアリだし、やってみたいことがあるならそれをやればいいし。」


「んー・・・空を歩きたい。かな?っ!なんか聞こえたよ!」


この曖昧な願いの場合何が手に入るんだろ。


「なんて言われた?」


「なんか、『天歩』を習得しました。って言われた。それと、メニューがどうのこうのって。」


「メニューって言ってみて、あ、項目を開いたりはイメージでするんだよ。」


「うん。・・・あ、いろいろ出てきた!へー・・・本当に空を歩けるのかな。やり方とかは書いてないのか。まあ、いろいろ試してみるよ!」


「天歩使うときはズボン履くんだよ?それと仲間申請送っとくね。」


「あ、きたきた!はいっと。楽しいね!いろいろ有難うね。龍奈ちゃん!また明日会おうね!」


「うん。じゃ、零夜兄さんも修練頑張ってねー!」

「・・・え。あ、おう!」

私が応援するとは思わなかったみたいで、驚いて返事をする。

そして、みんなと別れて家に帰った。



帰宅後・・・

今日の夕飯は唐揚げだった。

もちろんお手伝いしましたとも!

零夜に襲われた時、能力を使ってしまったのは内緒にしてある。あれは、つい使ってしまったのだ。許してくれる!きっと!


明日はゲームを買って、早速プレイしないとね!

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