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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
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第5話

「ただいま〜!」


特に何も起こらずに帰れた!ご飯!


「あら、おかえり。学校は休みだったのね?」


「うん。職員室のテレビのニュースを見て帰ってきた。行って帰ってきただけなんだけど、お腹すいた!なんかある?」


「ふふっ。ええ、あるわよ。焼き飯なら。それでもいい?」


「うん!それ食べる!」


私は家という名の極楽にいる。平和だ〜。これを私は守る!母さんがいてー父さんがいてー・・・あれ?


「父さんは帰ってきてないの?会社も休みじゃないの?」


「昼までは一応仕事をして帰るって言ってたわ。そろそろ帰ると思うけど。」


“臨時ニュースです!”

“只今、ある異能力者が○□電車を宙に浮かせてます!中には乗客も居り大変危険な状況です!・・・あ!現場の映像が流れます!”


その光景はまさに非日常だった。アニメのように電車が宙に浮き、乗客が窓に張り付いていたりつり革にしがみついたりしている。その中に私は父さんを見つける。


「父さん?!」

「嘘!貴人!」


助けに行かないと!


「母さん!ちょっと出かけてくる!」

「え!ちょっと待ちなさい!龍奈!!」


私は母さんを振り切り、玄関をでて瞬時にテレポートする。現場に。


「父さん!!!!」


△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


何でこんなことに。早く奏と龍奈の待つ家に帰ろうと思っているというのに。

俺は今とある電車に乗り帰る途中だった。次の駅に着く前にことの発端であろう犯人が宙に浮きこちらを見ているのに気づいた。何をやってるんだと思ってたがまさか、電車を浮かせるなんて。


その後、犯人が誰かに、「これからお前は死ぬ!お前が乗ってたからその電車を標的にした!!電車を川に沈める!他の乗客の親族どもはお前が原因だと知ったらお前の身内もことごとくうらまれるだろう!精々地獄で家族が苦しむ様を見てるがいい!」


なんて、恨みを込めた言葉を言い放った。この電車を川に沈めるだって?!そんなことしたら死んでしまう!

誰か、誰か助けてくれ!


「父さん!!!」


え?幻聴か?龍奈の声が・・・ぇ。何でお前がここにいるんだ!龍奈!


△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


電車を川に沈めるだと?父さんが乗ってるんだぞ?

ふざけるな!


「なんだ餓鬼、お前も異能力者か。家族でも助けに来たか?」


「今すぐ電車を線路に下ろせ!」


「はっ!そんなこと知るか!コレは川に落とすものだ!」


「恨みがあるなら他所でやれ!他人を巻き込むな!」


「知るかよ!邪魔するなら容赦しねえ!」

男は左手で電車を浮かしたまま、右手を私に向けてきた。

そして、小さな石や、木の枝を飛ばしてきた。

私はすぐにサイコキネシスでバリアを張り防ぐ。この男を気絶させればいい。その前に、電車の所有権を奪う。


「っ?!お前がやったのか餓鬼!電車を返せ!」


「これは公共施設のもの!お前のおもちゃじゃない!」

ゆっくりと線路におろしすぐに駅に到着させる。扉を開け、人を下す。別のことをしながら別のことをするのは得意だ。よし、全員おりた!

父さんは・・・うん。怪我もしてないね!

最終確認を終わらせ次に電波ジャックをする。テレビに映ると面倒だしね!携帯の方も撮られないようにした!リーン!


ちなみに、電波ジャックをしているこの能力はエスパー漫画にでてきたモブが持ってたやつ!名前は『エレクトロマジンティック』直訳して電磁。なかなか使える!


「クソ餓鬼がぁぁぁ!!」


「うるさい!」

なにか、こいつを捕まえる方法・・・

・・・!あれを使おう!

私が目をつけたのは警察車両が集まってきていること。その警察の腰には手錠がある。それを少し借りさせてもらう!瞬間移動で、物質を移動させ、男の手にかける。男は急に手錠がかけられびっくりしている。その間に一気に近づいて顎に一撃。空中で踏ん張れないからって格闘技が使えないわけじゃない。足りない力はサイコキネシスで補えばいいんだ!


「あがっ?!」

顎に一撃が入って、脳震盪を起こした。男はサイコキネシスが維持出来ずに落ち始める。それを私が浮かせて、警察に届けに降りる。


降りる最中に携帯で検索をかけ、私の持っている漫画シリーズの違う巻を出す。それを読み盗り新たに、『記憶操作メモリーコントロール』と『幻覚イリュージョン』を取得する。


早速1人に実践。実験台は目の前の警官。

「・・・。・・・?」

リーン!リーン!

よし、最初は私に警戒していた警官は記憶操作メモリーコントロールを受けて、警戒を解き不思議がらずに男を受け取ってくれた。


不思議がらずに受け取ったのは私が男の警官・・・・に見えたから。彼は不審人物を見事捕まえた男の人・・・にもご同行をといいかけるが、すぐに逃げてしまったと証言する男の警官に不審人物を渡されたという状態だ。

よくわからなかった人。私が説明下手なせいでごめんなさい。もちろん。他の警官が動き出す前に全員に施す。電車に乗っていた父さん以外にも行う。リーン!


どうせ、父さんと母さんには嘘は通じない。だから帰ったら話すことにしよう。私の能力について・・・。怒られるかな。怒られるだろうなぁ。


『お前無茶苦茶してるからな。』


静かにしてると思ったら、いきなりそれ?


『お前が騒ぎ起こしたせいで、他の神もお前に興味持ち始めたじゃないか。どうしてくれるんだ。』


そんなの知らない。あー。キーコーエーナーイ!


『はあ、まったく。知らないですまないぞ?他の神がお前にちょっかい出してくるんだぞ?つまり、お前の日常が邪魔されるってことだ。ちょっと大人しくしとけ。』


えぇー。日常が壊されるのは嫌だ。どうにかして、リルー。


『俺は便利なロボットじゃねぇの。大人しくしてりゃ、すぐに飽きるだろう。』


わかった。当分大人しくしとくよ。明後日ゲーム買って引きこもっとく!


『・・・俺とも話せよ?そのげーむってのは俺も干渉できないみたいだから。暇になる。』


わかったよ。話すって言っても話題があんまりない気がするけど。


『お前のこと知りたいから。質問しまくる。』


えぇー。じゃあ、私もする!リルは答えられることだけ教えて!


『ああ、いいぞ。・・・ほら、前を見ろ、お前の父さんが来たぞ。ってか、見物人もうほぼ居ないし。何したのお前。』


ちょっと、帰宅のアナウンスを。『催眠術』で。


『・・・お前なぁ。』


わかってるよ!もう何もしない!


「龍奈!」


「あ、お父さん。無事で良かっ「帰るぞ!」・・・はい。」


私の手を強く引っ張り、家に向かって歩き出す、父さん。少し手が痛い。

心配させたんだから、当然だよね。我慢する。


「・・・・・・。」

「・・・・・・。」


しばらくして、家の近くに着くと、家の前で母さんが立っていた。仁王立ちで。

怒ってる!絶対怒ってる!!


「・・・おかえりなさい。龍奈、貴人。」


「・・・あぁ。ただいま、奏。ちょっと家族会議したいから中入ろうか。」


2人とも怒ってる!うちの両親はキレると名前で呼び合う。一度だけ、母さんと父さんがキレたのを見たことがある。私がいじめられて、ぼろぼろで帰ってきたときだ。家族会議というもので、私が詳しく話して、私が全然悪くないことを知り、ぼろぼろにしてきた男の子達の家に殴り込んだことがある。・・・あれは怖かった。私は後ろから見てただけだけど。怖かった。


・・・ガタガタガタガタガタ

尋問が始まる!


「さて、龍奈?聞かなくても分かってるだろうけど。あなたは私たちに嘘をついていたの?」

笑顔が怖いよ!お母様!


「ち、違う。嘘はついてない。あの、その。勘違いを訂正しなかっただけで・・・」


「そうか。俺たちが勘違いをしているとわかっていたのに訂正しなかったんだな?・・・それで?もう一度聞こうか。龍奈の能力はなんだい?」

真顔で聞いてくるのも怖いよお父様!


「え、えっと。読み盗る力です。簡単に言うと、読み込んだものを自分の力としてとりこむ感じ。字は読み、盗む。で読み盗るです。」


「そういうことね。」

「そういうことか。」


「だから、たくさんの能力が使えたの?」


「は、はい。」


「今、覚えてるものをこの紙に書きなさい。」


「はい!」

お父様から紙とペンを受け取り書き始める。メニューを出し技の一覧を自分でも確認しながら。


□神白龍奈 Lv3⇒4


□異能力『読み盗る力』

□技

サイコキネシス

バイロキネシス

氷使い

サイコメトラー

クレアボヤンス

五感強化

テレポート

忍力

叡智(神様)

(New)

記憶操作

幻覚

催眠術

電磁エレクトロマジンティック

あ、レベル上がってる。そういえばあれからステータス見てない。ちょっと見てみよう。


□神白龍奈 Lv4

体力 45→10000

攻撃 30→∞

守り 35→∞

器用さ 50→∞


・・・なにこれ。どういうこと?体力上がりすぎじゃない?攻撃と守りと器用さに関してもおかしい。


『その辺は説教が終わったら話してやるその数字は親にも教えるなよ。』


え、あ。わかった。


「これで全部?」

「はい!」


「「・・・。」」

紙を見つめあう2人。


私は、どうなるのだろうか。

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