第28話
「つまり?異世界で仲間にした魔獣とやらを携帯に宿してると?」
「うん、そうだよ。」
「・・・明らかに、神の悪戯ね。そんなアプリありえないもの。まったく、困った神ね。」
神の悪戯。納得できる!
「その魔獣、こっちに召喚できるみたいだぞ?神界限定みたいだけど。」
「!本当!?やる!今すぐやる!」
あ、本当だ。鍵マークのところが解除されてる!
「アシュラ、今こっちに喚んであげるからね!」
〔!お母様に会えるの?!やってやって!〕
「ちょっと待て!なんでさっきからお母様って呼んでんだ!アレか?そっちの世界にお父様いらっしゃるのか!?」
なんか、キレ気味なのにかしこまった感じでリルが聞いてきた。
「え、いないよ?私が卵から孵したからお母様って呼んでるだけだし。・・・でも、お父様っていないからこの場合、リルがお父様だよね!」
と、気を利かせて冗談で言ってみたら・・・
「・・・じゃあ、龍奈は俺を“あなた”って呼んでな?」
ええ?!何でそうなるの?!
「リ、リルはリルだからリルとしか呼ばないもん!」
「はーい、そこ!イチャイチャしない!まったく。」
〔お母様、はーやーくー!〕
あーもう!イチャイチャしてないもん!
えっと、ここをタッチすればいいのかな?
んー??ならない。何も起きない。んー?
〔??どうしたの?お母様。〕
「いや、召喚ってところタッチしても何も起きないから・・・」
〔お母様!魔力流さないとっ!〕
「え?こっちでも魔力使えるの?えっと・・・手に力を集中させればいいのかな?」
これでタッチしてみた。
ピコン!
召喚を習得したよ!おめでとうございまーす!早かったねー。君は異界の神に好かれてるだけあってみてて面白かったよー。次にこっちにきた時は一緒に遊ぼうね!by異界の邪神
・・・・・・え?!アプリの画面にメッセージ出てきたんだけど?!
「ん?どし・・・た。ってなんだこれ?!異界の邪神より?アルストムヘルムの邪神ってことはあのクソガキか!」
クソガキってことは子供?・・・あれか。見た目は子供で仲間は大人的なキャラか!でも、心も子供っぽい。悪戯してくるもんね。
〔母様!会いたかったー!〕
メッセージに気を取られて召喚された瞬間見てなかったけどアシュラ召喚できてる!そして、人化して私に抱きついてきた。
「アシュラー私も会いたかったよ。まさか、こっちに来れるとはねー。こっちでももふもふできる!」
〔母様にギューってされるの好きー!あ、母様!あの飴玉作って!お腹減ったー。〕
「んー?飴玉?あぁ。アレか。ちょっと待ってね。」
私は魔力を手に集中させ、魔力珠を作る。こっちでも魔力が使えるなら、魔法は断然使えるよね。
後で練習しとこう。
「よし!できたよ。はいどうぞ!」
〔わーい!やったーッ?!ちょっと返してー!〕
?!リルが私の作った魔力珠をアシュラから奪い取った。
「な、なんだこれ?!ちょっと待て!龍奈!なに作った!!」
「高エネルギーが詰め込まれてる宝石?宝珠?かなり危険よ?!」
「こ、これ神器に組み込んだらかなり強化される!!邪神独り占めにすんな!それ、俺によこせ!」
「これはまた、規格外なもの作りますね、龍奈様。」
なにやら興奮状態に陥った4人の神様。
アシュラが巻き込まれそうなので、もう1つ作って、アシュラに食べさせる。
それを見たキサラが過剰反応した。
「嬢ちゃん!それいくらでも作れるのか?!俺に1つくれ!」
「駄目です!あげちゃ駄目ですからね!?それで強化した神器がどんな変化をするのかわかってない以上駄目です!龍奈様もポンポン作っちゃ駄目です!!」
お、怒られた。
「ってか、それ食べるのかよ。・・・龍奈。俺も食べて見たい。もう1つ作ってくれ。これはクソジジイに渡さないといけないから。もう1ついる!」
「え、でも、作るなって言われたし。」
「いいから!いいから!」
「あ、私も欲しい!食べれなかったら飾りたいわ!」
「・・・ずるいぞ!強化しないからくれ!」
「ちょっと、報告した後じゃないと駄目ですって!ちょっと待ってください!すぐに創造神様呼びますから!」
「いや、呼ばんでも来とるからいいぞ?知識の神。」
「創造神様?!」
「あ、来てたんだー。創爺。」
「・・・創爺、短くして創爺か。なかなかいいのぅ!孫に欲しいわ!いや、いっそのこと・・・」
「やらせんぞ!クソジジイ!!龍奈は俺の!」
「創造神様だとしても譲れないわねぇ。」
「創造神様、これ強化材料として認めてくれ!」
「創造神様!龍奈様について色々聞きたいことが!」
なんか、大変な事態になってる。ちょっと離れて、様子見かな。アシュラと戯れておこう。
アシュラもふもふー。
〔母様ムギュー!〕
可愛いなあ。アシュラ♪
「「「「「一番の原因がなにやってるんだ!(の!)(じゃ!)(ですか!)」」」」」
「ワタシハナニモシラナイ。ねぇ?アシュラー。」
〔ねー♡〕
「嬢ちゃん!あのな・・・ウッ。ヤバッ。ここに居過ぎた!」
「あら、ちょっとヤバいわね。場所変えましょう。」
「時間忘れてました!」
「む?そんなにおったのか?とりあえずわしのところに来い。」
「???どしたの?みんな?」
「そういや、お前は何もなってないか?苦しくなってたり、体が動かないとか。」
んー?あちこち動かしてみるけどなにも変化ない。
「何にも?」
「本当に龍奈は規格外じゃの。とりあえず移動するぞ。」
「はーい。」
そして帰ってきました。おじいちゃんの部屋!
「まさか、瘴気の中でも何ともないとはのぅ。えっと?他は何じゃったかの?」
「魔力珠とやらと、ランクについてです!あと、この魔獣についても知りたいですね。」
「問題児じゃのう、龍奈ちゃんは。まず、ランクからいくかのぅ。ランクは下界で龍奈を奉っとるグループがあるのと、大事件を数件解決しとるからじゃの。まあ、わしからも会議で言っとくから問題が起きたらわしに言いなさい。で、次に魔獣と魔力珠じゃの。それは、異世界での技術じゃからあまり使わんで欲しいの。そこの3人みたいに興奮する神が大勢おるからここにいる者以外には見せんようにの。」
「魔力珠は食べ物なのか?龍奈。」
「ん?いや、アシュラとか異界の魔獣が食べてるの見ただけだから食べ物なのかはわからないよ。私的には宝石にしか見えないし。」
「ふーむ。そこは試してみんと分からんな。さっきの奴もらえるか?」
「はい、これよ創造神様。」
七色の魔力珠が創造神様の手に渡る。
「ひと舐めしてみるかの。・・・・・・。」
「「「「で?」」」」
感想待ちの4神
「・・・龍奈ちゃん。」
「はい?」
「これはあとどれくらい作れるんじゃ?それと大きさは変えられるかの?」
「感想は!!?」
「ちょっと黙っとれぃ!」
ピシッと固まるリル。
おじいちゃんが怒鳴った!!
「あ、えーっと。限界まで作ったことないから大きさとか量とかわかんない。」
「ふむ。ではの、液体にすることは可能か試してもらえるか?」
液体に?できるかな?
「器ある?試してみる。」
「頼むぞ。もし出来たら、それを龍奈ちゃんのお仕事にするからの。」
「??よくわかんないけどやってみる。」
私はおじいちゃんがどこからともなく出してきた深いお皿の上で魔力を集中させる。
さっきみたいな個体じゃなくて、液体に・・・あ、でも、七色の液体ってなんか気持ち悪いよね。色は透明がいいな。水みたいな感じで、透明な液体になーれ♪とか言ったらならないかなー。
んーんんーんんんんーーーー!!!
ポチャンッ
「!出来た!見て見て!」
出来たのを見せようとガバッと顔を上げると。
「ヒック。ヤバい。これはヒック久々酔ったわ〜。」
「旨っ!何この神酒みたいな味!」
「口の中でとろける味わいだと!神器に使うのもったいないじゃないか!」
「スヤァー。」
「ムム、できたかの。見せてくれるか?」
・・・これは渡さないほうがいい気がする。シャルなんか寝てるし!ツッコミ役が不在です!わたしはすぐにお皿を後ろに隠す。
「ヌ?龍奈ちゃん?皿を後ろに隠したら見えんぞ?」
「あ、いや。やっぱ何でもな・・・」
「そうは、いかんぞ?『見せるのじゃ!』」
ビクッと体が反応して、勝手にお皿を前に出してしまう。
あー。嫌な予感がぁぁ!
「む?色がなくなって、水みたいじゃな。・・・ぺろ。ッ!!!濃厚になっとる!!」
「なになに〜?わたしものむわよ〜?」
「酒弱いなおい。戦女神はやめとけって。」
「なーに言ってるのよー。龍奈ちゃんが作ったものならなーんでも食べるのよ〜♪邪魔するな〜〜。」
「これ以上濃厚な酒だと?!飲む!」
「スヤァ〜♪」
・・・・・・ラミナ酔っ払ってる!え、どこから出したの、その槍!?酔ったら暴れる系の人だったの?!ラミナには、魔力珠禁止だね。あと、シャルにも。すぐに寝ちゃったら誰が止めるのこれ!
「龍奈ちゃんや、お仕事は当分なしと思っとったがコレ作成を頼もうかの。とりあえず、限界がわからんから、一週間5リットルが目標じゃの。」
「5リットル??えっと、えぇ?」
「龍奈、無理はするなよ?気持ち悪かったらすぐに言えよ?」
「いや、あのねって・・・リル。何で2人いるの?」
「はっ?何言って・・・まさか!龍奈?!」
「ふわっ?フラフラしゅる。」
「いかん!龍奈ちゃん?!」
『まーったく、何やってるかなー?僕のお気に入りにさー。異界に来るの大変なんだよ?神器発動させないといけないし、使った次の日、体動かなくなるから。まっ、お気に入りのためならどこでも行くけどね!』
創造神と4人の神、龍奈のいる空間に声が響き渡る。そして、紫の渦巻いた感じのところから、紺色の髪で金眼の少年が現れた。
「お前さん!どうやって!?」
『ん?だから、神器使ってって言ってんじゃん。ま、そんなことどうでもいいや。ほらほら、魔力使いすぎで気持ち悪いでしょ。こっちの世界って数値化してくれないから限界量とかわかんないよね。しかも、魔力を具現化させて、液体として出現させるとかさすが僕のお気に入り!ほら、とりあえず君の作ったコレ自分で飲みな。そしたら、少しは回復するから。』
「うにゅ。わかっら。」
もう喋るのも辛い。
ゴクゴクゴク・・・
「うん、美味しい。少し楽になったかな?ありがとう。えっと・・・」
『僕に名前はないからね。つけてくれると嬉しいな♪』
「え。また名前?うーん。」
『ちなみに好きな色は黒と紺と紫!好きな動物はワニとか、こっちの世界にはいないけど、恐竜が好き!』
へえ!恐竜か!肉食系が好きなのかな?んーじゃあ、
「ティノはどう?色とか組み込んでないけど。」
『全然気に入った!ティノ、ティノか!ティラノサウルスからとったの?僕大好きなんだ!ありがとう!お礼に、これあげる!』
ピコン!
ステータスチェッカーを取得しました。
と携帯アプリが知らせる。
「??これなに?」
『そのステータスチェッカーを使えば、君の魔力の数値とか確認できるようにしたんだ。こっちでは確認できないだろうから。ぜひ使ってよ。それと、液体化させると魔力は500㎖作成時に500の魔力使うよ。それに、召喚時にも魔力使ってたし、その前に魔力珠ってのにも使ってたでしょ?そりゃ、枯渇状態になるよ。魔力珠には大きさによって変わるけど、飴玉サイズは100使って、召還は200使うから気をつけるんだよ?』
「うん。わかった。ありがとうティノ!」
「で?そろそろ、俺の龍奈から離れようか?クソガキが!」
ヒュンとリルがティノに向かって何かを投げる。
『おっと、なにすんのさ。龍奈ちゃんの命の恩人に対して。』
ティノがいた場所には黒い槍が突き刺さってる。危なっ!
「そうだよ!リル!魔力について教えてくれたのになにするの!」
私は怒る。
「・・・話は終わっただろ!帰れ!空間が歪む!」
『えー。帰ったら、全身筋肉痛になっちゃうからまだ帰りたくないー。』
「帰れ!いいから!!早くしないと空間が壊れるだろうが!そしたら、龍奈に会えなくなるぞ?!」
『む、それはやだなー。しょうがない、帰るかー。龍奈ちゃん!明日は僕動けないから、明後日以降遊ぼ!じゃ、まったねー!』
ティノは紫のゲートへ入り、ゲートもすぐに消えた。
ティノのおかげでいいものが手に入った!後で確認しとこう!
「・・・龍奈はとりあえず天然タラシなところがあるからそこ直そうか。」
「・・・そろそろ帰ろうかなっ!母さんが心配するから!」
逃げるが勝ち!
「「ちょっ!待て(待つんじゃ)!」」
「転移!ホーム!」
リルと創爺が止めに来たけど、逃げ切る!
よし!帰って来たー!
『待てって言ったろうが!』
なにも聞こえない、なにも聞こえない。明日は会議に出るから今日は寝させて、疲れたんだから。
結構眠気が後から襲ってくる。
うう・・・ふぁ〜眠っ。おやすみなさーい。
『おい!龍奈?!おいってば!・・・そんなに疲れてたのか?・・・・・・・・・悪かった。』
・・・・・・・・許す!また明日話そうねー。リル・・・大好きだよー。
『・・・これだから天然タラシは。』
明日へとつ・づ・く!




