第27話
そして来ました!神世界!じゃなくて神界!
なんか早かった気がする。
召喚をされて、目がチカチカしてたけどそれが治って辺りを見渡すと、白い雲がフヨフヨ漂ってる空間に畳、ちゃぶ台、テレビ、座布団といった和風な部屋がありました!でも、ちょっと違うかなーテレビ昔のカラーテレビじゃなくて、最新型の薄いテレビなんですが・・・
そして、座布団にはヒゲの長いおじいさんが座ってニコニコしてます。
「よく来たな。ようこそ神界へ。まあ、座りなさい。」
ポンポンと隣の座布団を手で叩くおじいちゃん。
そこに座ろうとしたんだけど、どこからともなく現れた黒髪の黒いスーツを着た人に抱き抱えられておじいちゃんの向かい側のその男の人の膝に座らせられる。そして後ろからぎゅーっとハグされる。
「ひゃっ。え?え?誰?」
「会いたかったぞー!龍奈ー。」
「え、その声リル?!」
「お前さんは龍奈ちゃんの為ならすぐに出てくるんじゃな。」
嫌みなことを言うおじいちゃん。
「さっさと用事終わらせろ。クソジジイ。」
「・・・・・・用事を終わらせるにはお前さんの神の座について話さないといけないんじゃが、いいのか?」
「ッ?!聞いてないぞ!」
「まさか、話さないであの空間に連れて行くつもりだったのか?あの空間に居続ければどうなるか知っておるじゃろ?」
「くっ!」
「???リルが何の神なのかって言うことだよね?」
「・・・・そうだ。」
後ろからぎゅーっとしてた腕が緩み、悲しそうな返事をした。
え?なんで?離しちゃうの?ぎゅーっとしてていいのに。むう。
「龍奈ちゃんや、最初に聞きたいんじゃがな?この神界に来たら会いたい神なんぞいるか?」
え?神様?
んー。
「まずはリルに会いたかったでしょ。で、ラミナと、キサラと、シャルにも会いたいかなー。」
「いや、真名を与えた神ではなくての?〜神の中で会いたいものとかおらんのんか?」
「んー?会いたい神様?んー・・・・・・・・・1人いるかな。」
「ッ!」
「ほう?誰じゃ?」
「えへへー。邪神!」
「「?!?!」」
なんか、めっちゃ驚いてる。だって、神界だよ!もう現代に広まりつつある異能力もだけど、アニメみたいだし、もうファンダジーだし!ファンタジーといえば!邪神じゃないですか!この世界にもいるのかな?会いたいなー。
「ま、まさか、邪神とはのぅ。理由聞いても良いかの?」
なんか、チラチラ、リルを見ながら聞いて来た。
「・・・。」
リルは真面目な顔してる。
「え?理由?特に強い理由とかは無いですけど。なんか、すごく会いたいですね!あ、でも魔王とか倒した後にしか会えないとかあるんですか?魔王とかいるのかな。」
「・・・・・・ふっ。ワッハッハッハ!魔王とかはおらんのう。それに、産み出す気もない。邪神に会いたいのか。そうかそうか。龍奈ちゃんはもう邪神に会っとるぞ?」
「え?!どこ?!」
「俺が邪神だ、龍奈。そうか、俺に会いたかったのか、よし!話終わったな!俺の領域に来い!」
「待たんか!まだ神力渡しとらんわ!せっかちじゃのう!龍奈ちゃん、手を貸しておくれ。」
「あ、はい。」
私は手を差し出して、創造神のおじいちゃんの手を触れる。すると、暖かい光が私の中に入り込んで来た。
「ふむ、これで終わりじゃ。神力についてはそのせっかちに聞くと良いじゃろ。ちゃんと説明しとくんじゃぞ!」
「ああ、龍奈それを使うといつでも俺のところに来れるからな!やり方はだな、転移場所か俺の名前を言って転移と言えばいいからな!以上だ!」
「バカモン!転移だけではないじゃろうが!神力を持っていると言うことは、神の力が使えると言うこと!龍奈ちゃんは龍神じゃから龍の姿であれば、持ってるパワーが倍になる!じゃから、加減を考えて行動するんじゃぞ?」
「うん、わかった!・・・ん?うわっと。リルどうしたの?」
また急に抱っこされて、くるっと半回転されて、リルの膝向かい合わせで座らせられた。
「あのジジイはもう見なくていいからな。で、龍化してみてくれ。」
「え、あ、うん。小さいのでいいんだよね?」
「ああ。」
「んじゃ、龍化。」
ポン!
「「ッ!」」
私は白い体の赤い目をした小さな龍となり、リルの顔を見上げる。
「・・・・・・邪神、ちょっと龍奈ちゃんを抱っこさせ・・・」
「転移!」
え、なんか創造神のおじいちゃん話しかけて来てたよ?!
それで、転移して来たのは黒い空間。灰色の雲がフヨフヨしてる。さっきとは真逆だねー。
「龍奈、可愛いぞ。」
そういいながら頭を
撫でて来たリル。
「ッ!あ、あのね。頭撫でられると、そのぁ♡」
「・・・・・・・・・。」
ピシッと固まるリル。
「うぅ。変な声出たぁ。」
恥ずかしい。
さわさわさわさわさわさわ・・・
「ひゃん、ちょっリル!ダメェ・・・」
急に頭だけじゃなく身体もさわさわして来た!
「・・・ヤバイ。もう無理。」
「ふえ?」
「龍奈、人型に戻れ。」
「・・・・・・。」
「龍奈?」
だって、なんか嫌な予感するもん!さっきから離れようとしても私の体つかむ力全然緩まないし!
「・・・・・・龍奈、なれ。」
ポン!
耳元でつぶやかないでぇー。って、え?!
「な、なんで戻って(汗」
「神力の一部の力使った。」
「そんなの聞いてない!」
「今言った。ほら、もう逃さないぞ?」
「ま、まだ早いと思うんだ!落ち落ち着こう!」
「い・や・だ♡」
「い・や・だ!じゃ無いわよ!このバカ邪神!!龍奈ちゃん嫌がってるでしょ!」
と救世主の声が!
「ンガッ!」
リルはガン!と背後から頭を男の人に叩かれ、私は女の人に救出された。
少し怖かったので女の人にぎゅーと抱きついてしまう。
「クッソ!痛ぇな!誰だ叩いたやつ!ってか、返せ!」
「誰が渡すもんですか!龍奈ちゃんこんなに怖がってるじゃない!正気に戻りなさい!」
「・・・ッ!り、龍奈?!わ、悪っかった!ごめっ!」
「うぅー。怖かったんだからね!もう!」
私は暴走したばかりのリルに近づかないように女の人の後ろに隠れる。
「可愛いわね。反応が。邪神が発情するのもわかるわ。」
ハッ!この人誰?!
「えっと、どちら様ですか?」
「あら、わからない?ラミナよ。龍奈ちゃん♪」
「俺はキサラだ!」
「私がシャルです。龍奈様、創造神様からあなたを邪神から守れと命を受けてきました。」
そ、そういえば!ラミナの声だ!うわぁ!みんなだ!
おじいちゃんには後でお礼言っとかないと!助かった!もうダメかと思った!
「シャル!お前、辞典で殴っただろ!痛いんだぞ!それ!」
「龍奈様をお守りするためですから、いいのです。」
「シャルが倒してくれたの?ありがとう!」
笑顔でお礼を言う。にぱぁ。
「「・・・・・・」」
「あれ?シャル、キサラどうかした?」
「あら、2人まで堕ちちゃったの?龍奈ちゃん、効果絶大ね。当分は、私の側離れたらだめよ?」
「ん?わかった!」
「おい!龍奈は俺の・・・」
「リル。少しの間近づいたらダメだからね!近づいたら・・・嫌いになるからね!」
「うぐ、ぐぐぐぐぐ。」
「さて、話は変わるけど龍奈ちゃんはなんの神様になったの?お仕事は何?」
「私は龍神姫だよ!お仕事はね、邪神と他の神様を仲良くさせること!」
「・・・仲よくさせるの?それは難題ね。龍神姫って初めての神よね?龍の姿になれるの?」
「うん、なれるよ!さっきもなってたんだけど小さい方になったら暴走するから当分はならない!」
「暴走するほどの可愛さなの?・・・・・・見たいなー?龍奈ちゃん♪」
「えー。でも・・・(チラ」
私は視線の先に3人の男を見る。
「大丈夫よ!私が守ってあげるわ!戦女神よ?私!」
「・・・・・・・わかった。ちょっとだけだからね!」
ポンッ!
「はい、なった・・・よ。・・・・・・ら、ラミナ??・・・あ。」
や、ヤバイ、桜とシェリカさん達を思い出した。すぐに戻っ・・・た!
「か、かかか可愛い!!あ、戻っちゃった。龍奈ちゃ〜んもう一回!!」
「・・・駄目!ラミナまだ暴走したら、私もうここ来ないからね!」
「「「「それは駄目だな(ね)(ですね)落ちつこう。」」」」
スーハースーハーと、深呼吸しだす4人。
・・・・・・大丈夫だろうか。神界。
落ち着くのに五分程度かかるって、どうなの?
「龍奈ちゃんは初めての神人だし、初の龍神だから、会議に駆り出されるわね。あ、大丈夫よ。私達が守るから!変な輩が絡んできたらすぐに言うのよ?潰すから。」
「会議?なんの会議?」
「簡単に言うと、各神がやってる仕事の現状報告するところね。龍奈ちゃんはまだなりたてだから仕事はないけど、いずれは何かをすることになるから聞いとくといいわ。やるとしたら、軽く自己紹介的なものさせられるだけでしょうし。」
「あと、ランクですが創造神様からランクの説明聞きました?」
「うぅん、聞いてない。ランクって何?」
「ランクとは、創造神が最高ランクの1。次に、12の神がランク2〜13と、ついてるのです。13から下は名もなき神とか、神の使いとかね。龍奈様は何ランクでしょうか。ステータスで確認して見てください。称号の横についてると思うのですが。」
「ん、確認して見る!ちなみにみんなは何ランク?」
「戦女神である私は5。」
「知識の神は4です。」
「鋼鉄の神は8だな。」
「邪神は13だ。邪神は昇格も降格もないランクづけだ。他の奴らは上になったら下になったりしてるが。」
ふえー。バラバラですな。
私はなんなんだろ。
□神白龍奈 Lv4
称号 龍神姫 ランク15
体力 10000→不老不死
攻撃 ∞
守り ∞
器用さ ∞
・・・ランクより気になるものがあるのですが。
「・・・ねぇ、私。体力のところ。不老不死になってるんだけど・・・何か知ってる?リル。」
「あー。神に格上げされたらなるんだよ。不老って言っても、20ぐらいの見た目までは成長するから安心しろ。」
「・・・・・・。」
「バッカねぇ!そんなこと気にしてんじゃないのよ!龍奈ちゃんは・・・」
「ラミナ、大丈夫。ありがとう。」
「・・・本当に大丈夫?男はこう言うところわかってないからいけないのよ!」
「・・・な、なんか。悪かった。・・・そ、それでランクは?」
「うん。14だったよ。リルの次だって!」
「「「「え?」」」」
「ん?どうしたの?」
「ちょっと待って?上過ぎない?私てっきり100辺りかと。」
「わ、私もです。最下位あたりから始まるものとばかり。」
???上なのかな?あ、でもそうだよね、12の神って言うのが創造神の次にえらい神様たち。そのランクのすぐ近くだし。
「あのさ?このランクってリルは上がったりしないけど、みんなは上がったり下がったりするんだよね?どんなことしたら上がるの?」
「祈りや感謝の数が多いほど、ランクは上下するわ。龍奈ちゃんはまだ神になったばかりなのに、12ランクの審判の神と同じくらいの祈りと感謝を貰ってることになるのだけど・・・何か心当たりある?」
「祈りと感謝?んー。特に?」
「いや、待ってください。龍奈様は私達に真名を与えてもピンピンしてますよね?それと関係がある可能性もあります。それに、龍奈様って、下界で色々してませんでした?それで感謝が集まってるんじゃないですか?」
「あ!お前、そういえばまた、火事騒動を解決したそうじゃねぇか!あと、何やったっけ?」
「えーっと、ナニカアッタカナー。」
「電車事件と、ドラゴン事件と火事だな。他は何やったんだ?嬢ちゃん。吐いた方が楽だぜ?」
「そ、それしか思い当たる節がないんだけど?!え?他何かやったっけ??」
「他って・・・あ。お前、そういえばアルストムヘルムって世界に行ってるって言ってたな!調べたら、マジモンの異世界だったぞ!そこで何かやったんじゃねぇの?」
「エ。異世界なの?!アレ!え、えぇ?!でもでも!感謝されることしてないよ?!逆に呆れられたりとか、愛でられているくらいだし。」
「愛でるのは関係ないですね。崇められてません?多人数に。何かしたわけじゃないなら、龍奈様の知らないところで崇め奉られてる可能性ですね。」
崇め奉る・・・・・・
・・・!スバルさんたちかぁぁぁー!!!
え、じゃあ、あのスレを消さない限り・・・いや、ファンクラブそのものがダメなのか!
でも、急に壊すって言ったら理由聞かれるだろうし、理由言えないし・・・
よし!諦めよう!
「うん、もう知らない。」
死んだ目になって遠くでも見つめとくか!
「何か心当たりあったのか。まあ、なぜなのかは今問題じゃないな。」
「そうね、急に現れた新神がなんでいきなり12の神と同等のランクに、なったかって訴えが来るか、嫌がらせが来るでしょうね。」
「対策練るか。」
「ええ、龍奈様は私達がお守りするのです!」
なにやらやる気モードですねー。別に嫌がらせなんて慣れてるから受け流したり、反撃したり、脅したりすればいいんですよ。そうすれば勝手に落ち着くんだから。ふふふふふ。
「・・・龍奈?顔が黒いぞ。なに考えてんだ?」
「え。べっつにー」
リルは勘がいい。気をつけないと。
「ねぇ?会議ってすぐあるわけじゃないんでしょ?そんなに焦って作戦練らなくても良いんじゃ。」
「いや、次の会議は明日だから焦らないといけないんだ。」
「明日なの?!え、なんで自己紹介すれば良いの?!」
明日なんて知らない!え?えぇ?!
「落ち着いてください。自己紹介なんて、名前と神の座について言えば良いだけですから!」
「そんな感じでいいの?」
「はい。・・・あ、そうですよ!龍奈様!味方を増やしましょう!」
「?どーすんだよ。」
「会議の時は龍の姿で挨拶すればいいんです!!龍神姫なんですから別に大丈夫なはずです!」
「「却下!」」
「え。なかなかいいアイデアじゃ・・・」
「これ以上、龍奈に変な虫がついたらいけないの!」
「むむ、それもそうですね・・・そう言えば、異世界に行く方法はどのようなものなのですか?」
「私は今異世界に行っていることを知ったけど、みんなはゲームしてるってことしか感じてないよ?そもそもVRゲームだから違和感ないし。」
「ゲームですか、それは発売した会社が異世界の神と繋がってるか、異世界の神が自らやってるかどちらかですね。異世界に行ったときはその姿なのですか?」
「ううん、キャラクター作成してるよ。能力でこっちでもなれるけど、なろうか?」
「「「「是非!!」」」」
・・・もう気にしたら負けな気がする。
こういうときは仲良いよね。はあ。
「んじゃ、コンバート!」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
・・・無言?
あ、れ?動けない?!
声も出ないんだけど?!
「ふふふふふふ。つーかまーえた!」
「龍奈、ちょっと動くなよ?」
「さっきから、嬢ちゃんの持ってる端末から殺気が出てんだよなー。調べさせてもらうな!」
「龍奈様、すみません。調べたら返しますので。」
え?端末?それって携帯のこと?携帯から殺気ってどういうこと?
「さてさて、なにがあんだ?」
「んー?」
「このアプリじゃない?」
「妙な力出てんぞコレ。」
アプリ??最近読み込んだアプリって・・・・・・あ、アシュラ?
「とりあえず開いてみ・・・」
バチッ!!!
「「ッ?!」」
カタン!
電流のようなものが流れたようで、携帯を落とすリルとラミナ。今の衝撃で拘束していた術が解けたようで。
「ぷはっ!あ、声が出る。」
「イッテー。」
「何よもう!」
〔お母様!大丈夫?!〕
「「「「は?!」」」」
携帯からアシュラの声が聞こえ、驚く4人の神。
「あ、やっぱりアシュラか。携帯返してね。ハイハイ、お母さんは無事だから落ち着いて。」
〔急にお母様の魔力感じられなくなった!すごくびっくりした!本当に大丈夫?お母様の周りに変な奴らいるでしょ!お母様に手を出したら許さないんだからね!〕
「龍奈ー?どういうことか、話してもらおうか?」
ジリジリと近づいてくるリルとラミナ。
また携帯を取ろうとしてるみたいだ!
私は携帯を背中に隠して、
「ちょっと待って!話すから携帯は取らないで!アシュラが不安がるでしょ!」
どうにか、2人を落ち着かせて話を始める。




