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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
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第25話

「はい!起きました!何?!地震?!それとも火事?!」


「やっと起きたわね!龍奈!火事よ!この家じゃないけど!すぐに向かって欲しいの!」

この家じゃないの?でも、火事で慌ててるってことは近所?!


「え、あ、うん。何があったの??」


「龍奈、あなた【魔法】使える?」


「え。試したことないけど一応。」


「じゃあ、【魔法の暴走】を見たことは?」


「え?ないよ。今の所は。」


「あのね、今大変なことが街で起きてるの!魔法を使いたいって願った子がいてね。火の魔法を覚えたの。風とかならまだよかったのかもしれないのだけど・・・。それで、魔法を連発して街が火事なの!その【魔法の火】は異能力でしか、消せないみたいなの!龍奈・・・お願いできる?」


火魔法を覚えたのか。それは危ないですな。でも、水魔法覚えてないからな。別のものでやるか。


「それならちょっと待って、忘れ物した!すぐに降りてくるから!」


私は今降りてきた階段をすぐに上がってとある漫画を探し、その中の能力を読み盗る!


よし、これで良い!


「お母さん!その街ってどこ?!」


「大きいスパークがあるところよ!屋上が遊園地の!」


「わかった!じゃ、行ってくる!コンバート!テレポート!」

すぐにお出かけモードにコンバートしてテレポートする。

「ッ!龍奈?!」



さてさてやってきました!遊園地!火事ですなー。ん?あそこが火の中心か。


その前に能力発動できるか見とかないと。

発動 滅再メッサイ

リーン!

発動できた。

私の近くに白くて丸い光の塊と黒くて丸い光の塊がフヨフヨしてる。たしか、黒が滅で。白が再生だよね。さ、さっさと消火作業と復旧作業しちゃいますか。


火の中心に行くには少しずつ消していくしかないか。

黒い光の玉を操作して火に近づける。

すると、火に当たったところから塵となって消えていく。

リーン!

よし、成功。再生の方は・・・あのカーテンに使ってみるか。

白の光の玉をカーテンへと向かわせて光の玉が触れた瞬間、カーテンは光に包まれ元の赤いカーテンに戻った。

リーン!

よし、じゃサクサク行きますか!それよりも、女の子は自分の力で怪我とかしてないだろうか。怪我とかってかの光の玉で再生できないかな?

・・・さっきから光の玉フヨフヨしてるだけじゃなくて、なんか、意志を持ってるかのように動いてる気がする。

・・・ふむ。


「・・・黒の玉と白の玉って呼びにくいから、クロとシロって呼んでいい?」


《《ピカンピカン!》》


おお!点滅した!


「意思がやっぱりあるんだ。あの漫画の中でも意思があるかのように動いてたからあったらいいなー。なんて思ってたんだよね。ふふ、シロ、クロ今日からよろしくね!」


《《ピカンピカンピカン!!!》》


嬉しそうに空中で跳ね回ったり、縦や横に円盤みたいに薄っぺらくなったりして喜びを表現していた。


「じゃ、早速。クロは火を消して、シロは火で焼かれたり焦げたり壊れたりしてるものを治していってくれる?とりあえず女の子のところまで行かないといけないから、そこまでは一緒に行こうか。」


《《ピカンピカン!》》


2回点滅したあとクロは道を塞ぐ火を消しに先へ進んでくれた。シロは目についた(目ないけど)壊れたものを治しては私のところに戻ってきて治して、戻る。を繰り返していた。


歩いてきたところはかなり治っており、後は観覧車周辺のみになった。


「ッ!誰?!誰かいるの??助けて!火から出られないの!」


何やら聞いたことある声なんですが。


「・・・え、貴女!テレビに出てた!ドラゴン事件の謎の少女じゃない!」


うわぁ。天野さんじゃありませんか。じゃじゃ馬姫様だったよ。えー。何してんの?


「・・・まあ、そんなことどうでもいいんだけど、君なんで魔法連発しちゃったの?」


「え。な、なんで私が魔法使えるって知ってんのよ!」


「え、君じゃないの?というか、その言い方だと暴露してるよ?」


「っ!測ったわね!そうよ!私が火を放ったのよ!魔法使うのが夢だったの!それが使えるようになったなら使いたくなるじゃない!」


まあ、夢だよね。魔法。


「でも、私だって考えたのよ!家じゃ燃えたら困るものいっぱいあるし、怒られるし、人前で使ったらカッコよくないし。だから!この大きなスパークの火災探知機にわざと火を近づけて、人を避難させて、魔法を練習してたの!」


いや、それよく考えてないよね。その後のこと考えてないし。


「で?君は火を放ち続けてしまって、自分が火の中に閉じ込められて、焼け死ぬのを待ってたってところ?」


「・・・ち、ちがうわ!閉じ込められたのは確かだけど。火を放ち続けていれば救助隊とか、消防士が来てくれると思って・・・」


「無理だと思うよ?この火、普通の水で消えないから。それで人が来ないんだよ。」


「え?嘘。」


「嘘じゃないよ。」


「じゃ、じゃあ!貴女はどうやって来たのよ!」


「私は能力使って火を消して、壊れたものを治したりしてたの。後は君の周りだけで終わるから早く終わらせて帰りたいんだよね。ゲームの途中だったし。」


「・・・・・・助けてくれるの?」


「まあ、そのために来たしね。でも、その後のことは知らないよ?自分で自首するとかするんだね。(まあ、火事を起こしたっていう証拠は無くなるだろうけど。)」


「・・・・そうね。・・・・とりあえず外に出られれば。」


これで一件落着かな。さて、


「クロ、火を消してくれる?シロは他に壊れたものないか見て来てくれる?」


《《ピカンピカン!!》》


「な、何よそれ!幽霊!?」


「違うよ。私の友達。そろそろ警察が来るかな?」


バン!

「手をあげろ!!お前は包囲されている!!!」


扉を蹴り飛ばし入って来たのは警官達。

私を見て驚愕している。そしてその後に、後ろの天野さんもみる。


「お嬢さんから離れろ!不審者!」


わーお、私を犯人扱いしちゃってるわ


「私は火を消しに来たんだけど?」


「黙れ!貴様が火をつけたんだろうが!」


「証拠は?」


「うぐっ!だが!お前もそれは同じこと!」


「私はあるよ。君、これに火をつけて。」


「え?でも。」


「いいから。」

私は近くにあったカーテンを破り、天野さんに火をつけるよう指示を出す。


「・・・火よ灯れ《ファイア》」

ボッ


「!!あの子が火を?!」


まず1つ目の証拠。


「まずは私が火を放ってないことは証明されたね。次、君たちも知ってる通り、これは普通の水では消えない。ちょうどいいや、そこの消防士さん、これに向けて水だして見てよ。」


「・・・あぁ。放水!」

ホースから、水が出て来るが、火は消えない。


「・・・ホントだ。消えない。」

小さく天野さんが呟く。


「これは異能力でつけられた炎だから、異能力でしか消せない。クロ!おいで!」


私に呼ばれて、クロは火のついたカーテンに近づく。


「クロ、火をお願い。」


《ピカン!》

一度点滅し、火を塵に変える。


「き、消えた!・・・だ、だが!お前はカーテンを破った!き、器物損壊だ!」


「シロお願い。」


《ピカン!》


シロが点滅してカーテンに触れると、カーテンは光に包まれ、粒子となり、元の位置に何もなかったように形成された。


「・・・んなっ?!」


「こうやって物も直してここまで来た。焼け焦げた建物とか崩壊する可能性があるし、機械に燃え移ったりしたら爆発する可能性がある。だから、一応目につくところは直した。」


「・・・・・・。」

警察が何も言わなくなった。


「あの、なんでここに来たの?誰かに指示されたの?」

今度は天野さんが質問して来た。


「んー?指示はされてない。お願いされたから来た。」


「誰に?」


・・・お母さんにとは言えないし。

んー。


「黙秘で。」


「・・・またそれ?」

そんなぷくって膨れても言わないよ?

そういや、なんでお母さんは頼んで来たんだろ?理由知らないな。天野さんの両親に頼まれた・・・とか?

まあ、帰って聞こう。


「じゃ、私は帰るわ。用事済んだし。」


「ちょっ待て!それは我々が困る!!」

今度は消防士さんが叫ぶ。


「え?なんで?」


「火事だと通報受けて来たんだどうやって上を納得させればいい?!」


「上って・・・この子が火災探知機に火を近づけて火災探知機鳴らしたんだから、子供のいたずらだったとでも言えば?」


「多くの人間が火を見てる!それは無理だ!」


「・・・はあ、わかったよ。」

えっとーどれくらいの範囲かな?んー。わからん。携帯忘れたし。ちょっと借りよう。


「誰か、携帯持ってる?貸して。」


「な、なんでだ!助っ人呼ぶのか?!」

そんなビクビクしながら間違ったこと聞いてこないでよ。


「いや違うから。助っ人なんかいないし。君持ってないの?」

天野さんに聞いてみる。


「あ、あるよ。はい。」


「なんで、渡しちゃうの!?」

警察が驚く。


「じゃ、借りるよ。あ、すぐ返すからちょっと待ってね。」

電磁を使って、テレビが放送された範囲を把握。

よかった。まだ、全国放送ではないみたい。この地域のみなら。えっと、ここをこういじってー火災探知機を子供が実験で鳴らして見たということがわかったと言わせてー、子供は保護されたことを放送っと。えーで、火を見た人または放送された映像は削除。記憶からも削除。・・・・ふぅ。疲れた。


「はい、終わった。返す。そして、疲れたので帰る。じゃ!」


テレポートしてすぐに帰る私。


残された人々は・・・

「は?何したの?何も変わってないじゃないか!クソ!」

警察の人。


「とりあえず、彼女を保護して降りて見ましょう。何か変わってるのかも。」


「・・・キミ、こっちにおいで、名前は?」


「あ、天野蓮香あまのれんかです。」


「天野さん先ほどの携帯で何をやったかわかるかもしれないから預かってもいいかい?」


「あ・・・はい。」


「検索履歴とか変わってないですかね?」


「鑑識に回してみよう。調べ終わったらすぐに返してあげるのだぞ?」


とりあえず降りることになった一行。

降りると、先ほどまで煩いほど騒いでいたマスコミや、客達が消えていた。


「え。なんで?どこいった?!」


「・・・!警察のおじさん!あそこの大型テレビ見て!」


「え?・・・なになに?火災探知機に子供がイタズラ?子供は警察が保護。ってはぁ?!」


「先輩!火災の映像なんてどこを探しても出てこないんですけど!?」


何をしたんだあのガキは!次こそは証拠掴んで任意同行してやる!


と、心に決める警察おじさん。


・・・颯爽と現れて、私の罪軽くしてくれて、颯爽と消えていった。あ、私。お礼も言ってない。・・・・・・・・・また、会えるかな?

と純粋なことを考える天野さんでした!



そんなことは知らない龍奈は家に帰り、コンバートを解除して、お母さんに報告しに行ったら、


「龍奈、第二回家族会議するから座りましょうか?」


「え?!なんで、怒ってるの?!」

どういうことだー!

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