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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
23/39

第23話

ルカさんに事情を話したので、私も人に戻ろうとしたら、サクに膝の上に乗せられがっちりホールドされました。

なんで?!


「サクー、戻りたいんだけど〜。」


「駄目!もう少しこのままでいて!みんなばっかりズルイ。」

「俺もしたい。サク、後で変わってくれ。」


チェイルさんまでー?もぅー。


「まあ、少しの辛抱ですよリュウナ様。」


「さて、私が異動することについて話していたのよね。理由はいまサクさんの膝にいる異界人リュウナちゃんが拠点をグランダルにするといったからですよ?それについては私という個人で決めたことですから、リュウナちゃんに突っかかってきたら許しませんからね。」


『えぇ?!あのこイベントNPCじゃないの?!プレイヤー?!』

『マジで?!・・・あの子の周りNPCばっかりじゃねぇか!』

『おい、あそこにいる6人ってトッププレイヤーの烈火雷斬じゃね?』

『え?さっき、リュウナ様を愛でる会とか話してたけど??』

『トッププレイヤーを落したの?!あの子!!』

『ってか、トッププレイヤー全員ロリコンかよ。』

『でもあの子可愛い。』

『私も入ろうかなー。愛でる会。』

『あ、俺も入る!』

『ロリコンじゃなかったけど、あの子限定のロリコンになる!』

『私も抱っこしたいなー。』

『羨ましい!』

などなど、ルカさん目当てが減っていき、標的は私になってしまった。


「・・・・・・ルカさーん。用事済んだなら帰ろー。スバルさん達も行こー。」


「ふふっ、わかったわ。サク、リュウナちゃんを解放してあげて?」


「むむむ、名残惜しいけどしょうがないかー。」


やっと解放された!

今度こそ、人の姿に・・・うわっ?!


「ちょっと、チェイルさん!!なんで抱っこするの?!戻れない!」


ジタバタと暴れるが固定されている。


「サクが終わったら俺だといっただろ?ほら、撫でてやるから落ち着け。」


「ちょっ、撫でるの反則!ッ!ふにゃぁ〜〜〜。」

力が抜けるの〜。


ザワッザワッザワワワワッ!!!


「本当にお前は撫でられるの好きだなー。」

「うるしゃい〜うにゃ〜〜♡」


ううっ!条件反射で尻尾が激しく左右してしまう!


「あ、あの?!サク様?あれはどういう・・・。」


「なんか、よくわからないんだけどリュウナは頭を撫でられるとあんな風になっちゃうんだよねー。可愛いよね〜〜♡龍人族ってみんなあんな感じになるのかなーって。」

ザワッ


『・・・お前、龍人族だったよな?ちょっと頭撫でていいか?』

『・・・・・・いいぜ。やってみてくれ!・・・・・・?どうってことないな。』

『・・・つまり、リュウナ様限定。』

『や、やりたい。』

『待て!お前ら!小さい龍の姿でアレなんだぞ?人の姿でやったら・・・10回はいける!』

『待て!!下ネタ挟んでくるんじゃねぇ!頭がそっち方向走るだろ!!』

『ぐうぉぉぉー!考えてしまったぁぁあ!』


『馬鹿なの?これだから男どもは!リュウナ様は私たちが守るわよ!』

『もちろん!』

『害悪からリュウナ様を!!』


なんか、盛り上がっている。どうでもいいから早く離れようよー。

魔物倒したくなってきたー。早く帰ってクエストしたいー!


「もう、このままでもいいからぁー早く行こうよー。」

「よし、諦めたな。じゃ行くか。」


やっと動き出した。


・・・ゾロゾロゾロ・・・


・・・。


・・・ゾロゾロゾロゾロゾロ・・・


「ってついてこないでよー。シェリカさん達も面白がってないで、転移して!」


「あら?リュウナちゃんがしないからリュウナちゃんも楽しんでると思ってたわ?クスクスクス。」

「リュウナ様が転移したらしますわ。」


「うぅー。もう!知らない!アシュラおいで!転移グランダル!!」

私は、チェイルさんが油断して緩めた腕から抜け出し、アシュラの翼に触れて転移する。


『あ。』


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


「リュウナが拗ねちゃった!やばい、早く行かないと魔獣に1人で会いにいっちゃう!」

「ちょっと、待ってください!指輪は1つです!定員は7人ですよ?!2往復しないといけないじゃないですか!?リュウナ様戻ってきてー!!」

「リュウナちゃんにからかいすぎたこと早く謝らないと!嫌われちゃう!」

「あー、俺ともあろう者が油断したー!」


『な、なんか大変なことになってる。』

『これが俗にいうリュウナ様中毒?』

『いや、いわねぇだろ。・・・でも、伝染しそうだな。』


「リリリリリリリュウナ様にきききききき嫌われ?!

「イヤァァァァ!!」

「死んじゃう!早く謝らないと!!」

「愛でたいんです!愛でたいんです!許してください許してください許して・・・」

「話をしたいしたいしたいしたい・・・」

「アーーーーーーー。」


『・・・重度のファンってあんなになるんだな。あんな風にはならないでおこうな。お前ら。』


『ええ、そうね。』

『同意』


リュウナが去った後こうなったとは本人は知らない。


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


その頃リュウナは、


〔母様〜国に入らないの?〕

「うん、狩にいくよ。ストレス発散しにいく。」


〔わかった!どこにいく?〕

「んー。とりあえず、グランダルの東方向に行こうかなー。いったことない方向には珍しい魔物がいるかもしれないからね!アシュラの為の魔核も確保しないとね!頑張るぞー!」

〔おー!!〕



ふむ、まさか、依頼出てきたシルクスピアさんが団体で現れるとは思わなかった。でも、戦闘はまだしてない。まだ、ね。


「アシュラ、私の肩に止まってなさい。敵意はまだ・・出しちゃダメだよ。」

〔うん。わかった!〕


【ギギギ、クイーン、会いたい、お前。】


「クイーン様が、私に会いたいんだね。案内してくれる?」


【ギギギギ、案内、命令、された、こっち。】


言語共通化って、言葉が話せる種族全てなのかな?まあ、Maxにしてあるから、レベルによって話せないのかもしれないけど。

そして、兵隊蜂さんの後をついていくと大きな木と1つになった蜂の巣が現れる。六角形の入り口の目の前まで来た。奥には地下へ続く階段と上に登る階段がある。兵隊蜂さんは上へと上がっていくのでそれについていく。

2階、3階と上がっていき、5階まで登りきった。疲れた。


【お客人、よくぞ我が城に参られた。歓迎する。】

「えっとー?私はなんで呼ばれたんですか?」


【お客人は、我らの敵であるエレキアゲハをことごとく殲滅してくれた!何かお礼がしたかったのだ。】


エレキアゲハ?ああ、あのアシュラに怪我をさせたうるさい蝶か。八つ当たりを込めてやってたから、数とか数えてないや。素材が溜まってそうだな。後で確認しよう。


「お礼、ですか。それなら、お願いがあるんですが。シルクスピアクイーン様、あなた方が作るシルクを分けてくれませんか?」


【おぉ、構わない!すぐに用意させよう!他にはないか?】


「え?他、ですか?んー。あ、では、クイーン様の部下と手合わせをしてみたいです。倒すのが目的ではありません。私は日々修練していたいのです。」


【お客人は強くなりたいのか!構わん!すぐに準備させる!・・・お客人この者が貴女の相手をする。準備はいいか?】


案内してくれた兵隊蜂さんより体格が小さい。でも、移動が早そうだ。

「え?ここでやっていいの?」


【うむ、是非お客人の戦う姿を間近でみたいのだ。】


【ギギギ、両者、準備、いいか?】


「はい。」

【ギッ!】


【では、始め!】


戦闘はカットします。


【ギッ?!Σd(゜∀゜d)】


何が起こったのか、ですが・・・

私剣構える。蜂突っ込む。それを回避。

避けられたことに蜂驚愕。

そのうちに羽掴む。毟らないように気をつけて投げる。

蜂、壁に激突。私は蜂の目の前に移動し剣を寸止め。

終了。


「ふぅ。」

【なんと!素晴らしい!!精鋭部隊の1番速いものを出したのだが、圧勝されるとは!!】


1番速い、か。まあ、普通の冒険者だったら勝てないね。私もう普通じゃないし。


【お客人、是非とも名前を聞きたい。】


「私はリュウナだよ。」


【おぉ、ではリュウナよ。これを与えよう!これを身につけていれば、この森にいるシルクスピアの兵達に話しかけることができ、ここへ案内させることが出来る。また、遊びに来てくれ!次に来た時は、菓子を準備させる!】


ピコン!

シルクスピアクイーンと友好関係になりました。クイーンからアイテムの売買が可能になります。


おお?!なんか出来るようになった!それに、お菓子?!蜂蜜使ったお菓子かなー!!楽しみにしておこう!そんで、もらったアイテムは?


【蜜の宝珠ブレスレット】

効果⇒速さ+30 魔防+10

耐久値⇒∞

シルクスピアクイーンが作成した特殊な蜜で作られたブレスレット。シルクスピアとの友好の証。


あ、これも耐久値∞だ!いい物が手に入った!


【それと、先程頼まれていたシルクだ有効に使ってくれ!!】


【極上シルク】×100

素材アイテム

軽くて硬い。最高品質。

シルクスピアクイーンのみ作ることが可能なアイテム。


「え?!こんなにもらっていいの?!貰いすぎてない?!」


【いいのだ。溜め込んでいても、無駄なだけだしな!

リュウナが欲しいのならまた買いに来い。ここではシルク以外も、蜜宝珠や、蜜雫を使った菓子を販売している。リュウナなら大歓迎だ!】


「うわぁ!本当?!あ、友達連れて来てもいい?」


【うむ、大人数で来るのは困るが数人ぐらいなら構わんぞ。】


「うん!連れて来るとしても5、6人ぐらいだけど。いい?」


【ああ、そのくらいなら構わない。いつでも歓迎する!】


「ありがとう!また来るね!」

【うむ!そうそう、この城付近のシルクスピアは敵対しないが、離れてしまえば敵対してくる者もいる。その者達は目が赤いのでその者達は倒してもらって構わんからな!】


おお、そうなんだ。

「わかった!・・・あ、ねぇねぇ。ここを転移の指輪で登録してもいい?いつでも来れるように!」


【悪いが、それはできん。そのアイテムをリュウナから盗む者が現れないとも言い切れないだろう?だから、それは断らせてもらう。】


あ、そっか。

「うん!わかった!じゃあ、ここに来る時はこれ使って案内してもらうことにするね!」

腕に装備したブレスレットを見せて、別れる。

【うむ、待っておるぞ!】


シルクスピアクイーンに別れを告げ、城から離れる。

もう少し離れれば、おそらくシルクスピアが敵対してくるんだろう。その前にエレキアゲハのアイテムドロップとか確認しとこうかな?・・・いや、後でいいや。全部一気に確認しちゃおう。


「さて、アシュラ狩りしながら帰ろうか。」

〔はーい!!!〕


戦闘結果

・エレキアゲハの羽×150

・エレキアゲハの鱗粉×50

・エレキアゲハの蜜袋×60

・エレキアゲハの魔核×150

・シルクスピアの鎧×20

・シルクスピアの核×30

・フレアアントの触覚×20

・フレアアントの魔核×50

・サンドワームの糸×100

・サンドワームの魔核×120


レベル56→58(UP!)


虫だらけでした。シェリカさんの話に出てきたサンドワームもいたから倒しておきました!シルクと同じ数あればいいよね!さてさて、お城に行きますか。


「あ、お帰りなさいませ、リュウナ様。皆さんお待ちですよ。」

門兵のお兄さんが挨拶してくれた。


「ただいまー、みんなはクレアのとこ?」

「はい。王妃様に泣きついてるところですよ。」

「あははっ。意地悪した罰だもん!」

「機嫌が良くなってますね。何かありましたか?」

「うん、東の森でシルクスピアクイーンと仲良くなってお話ししてたの。」

「え?!シルクスピアクイーン様と、ですか?!さ、さすが、リュウナ様ですね!では、そのブレスレットは彼女からの贈り物ですか?」

「うん!また遊びに来てって言われた!サク達も連れて一緒に行くんだ!」

「それはそれは。なおさら早く会いに行ってあげてください。クレア様も大変のようですから助けてあげてください。」

「うん!それじゃ!」


私はクレアの部屋に急いだ。



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