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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
22/39

第22話

私は人形、人形人形人形・・・・


「・・・様、・・・ュウナ様!リュウナ様!」


ハッ!


「あ、終わったー?」


「・・う、うん。ごめんね、リュウナ。」


「いいよー。・・・って、チェイルさんはいつまで倒れてるの?」


「こほん。彼はほっといていいのです。それでですね。サク様の知り合いの方々はどうやってここまで来られますか?一度来てしまえばいつでも来られますが、近辺の魔物はかなり強いですし。リュウナ様の敵ではございませんが。」


「あー、そっかー。んー。じゃあ、私が護衛で、みんなのレベル上げを補助しながらここに来るのはどうかな?」


「その場合、セントラルに一度戻らなくてはなりませんよ?」


「大丈夫、大丈夫!もう気にしないことにしたし、やなことあったら帰ってくるから!」


「・・・もし、次にリュウナ様の気分を害したものが現れた場合、すぐに抹消するので言ってくださいね♪」

「そうだよ!・・・あー。私もこの国に移りたいなー。リュウナちゃんに会えなくなっちゃう。」


「あ!そうか。ルカさんから依頼を受けられなくなるのか。」


うぅー。ルカさんはセントラルのギルドに雇われてるんだから、しょうがないんだけど。


「それなら、ルカさんとシェリカさんはこちらに移住したらどうですか?ルカさんはこの国のギルドの受付として働けばいいと思うわ♪シェリカさんは新しくここで武器と防具の店を出せばいいわ!」


「・・・よ、よろしいのですか?クレア王妃様。」

「本当に?!」

いいの?いいの?あ。でも・・・


「でも、シェリカさんがこっちに移住しちゃったら、セントラルの国は困るんじゃないの?大丈夫?」


「別に問題はありません。ギルドはもう辞めていますし、私がどこに住もうが、あの国の奴らはどうこう言えるものではないですしね!」


「・・・ごめんねー。私がここを拠点にしたばかりに。」


「いえいえ、リュウナ様の周りでは様々なことが起こりそうですから。是非ともお側におりたいと思ってたところですから。」


「・・・?そうかな?」


「っ!う、うん。絶対そう!・・・あのさ?さっきは鳴き声みたいだったのになんで聞き取れるようになったんだろ?」


「あー、さっきは龍語で話してたから。サクは言語共通化のスキル持ってないみたいだから、人語で話してるよ。」


「・・・龍語で話してみて?」


『こう?なんて聞こえてるの?』


「龍語がわからない方は鳴き声で聞こえてます。」


「クルルァ?って聞こえるよ!」


「そうなんだー。」


「うん。すごく可愛い!・・・あ!そうだ!ねぇ、リュウナはその姿でいけばいいんじゃない?動かずにぬいぐるみとして!私が抱っこする!」


「んー?それって抱っこしたいだけでしょ!!」

私が小さな手で、両手を振り上げてガオーってポーズをすると・・・


「「「「ッ〜♡♡♡」」」」


ルカさん、シェリカさん、サク、クレアは悶える。


むう、もうこの姿解除しよう。


「「「「・・・あ。」」」」


「はい!おしまい!・・・ってそんなに落ち込まなくても。」


「・・・あはは、ごめんってば。8割ほど本気でテンション落ちたけど。」


「えぇ。・・・もう、それで話を戻すけど、セントラルには行かないといけないんだから、いいの!スバルさんたちともお話ししたいし。」


「???スバル?だれ?ソレ。・・・まさか男じゃないよね?そういう名前の女の子だよね?」


「え?男の人だよ?1歳年上の。」


「・・・・・・ふふふっ、どんな人達?」


「んー?いい人達だよ。えっとー、リュウナ様を愛でる会っていう私のファンクラブ作った人達。」


「・・・なにそれ、認定したの?」


「うん、したよ。なかなかいい人達だったし、話したら面白い人達ばっかりだった!さっき確認したらね、ログインしてたから会いに行こうかと思って。」


「・・・なら、私も入ろうかな。その人達とOHANASHIしたいと思っててね!」

「サク様?イントネーションがワザとらしいですよ。もう少し分かりにくく表現しないとっ!」

「んー。荷物を取りに行くのも兼ねて、私もご一緒してもいいかな?」

「あらあら、楽しそうね。リュウナ、またすぐに帰ってきてね。」


「あ、うん。わかったよ、クレア。えっとー、サクたちはどうやってきたの?」


「私が、転移の指輪を持っていますので、それを利用しました。リュウナ様は?」


「私も持ってるよ!ナーザ爺にもらったの!サクもクエスト受けていっぱいクリアしたら貰えるよ!ね?クレアッ!」


「ナーザ爺って誰?」


「ナーザは私の夫。つまりこの国の王よ。まあ、ただの駄目王だけど。」


駄目王・・・確かに、クレアがいるから成り立ってるのかも。


「リュウナ、王様とも仲良いってどんなことしてるの。はあ。」


「サク様も、リュウナ様と関わっていればリュウナ様と同じようになりますよ。ふふふっ。さて、リュウナ様まずはどこに向かいますか?行き先を決めて行った方がいいと思いますので。」


「うーん。スバルさんたちに聞いてみるね!」


んーっと・・・よし、こんな感じでいいかな?


ピコン!

スバルさんから返信が届きました。


〈騒動について聞きました。大丈夫だった?友達が入会するのは全然OKです。会って話したいのなら、ギルドで待ち合わせしましょう。お待ちしてます!〉


「ギルドで待ち合わせしましょうだって!ギルドに行こっ!」


「待った!俺も行く!!」

あ、起きた!チェイルさん!


「おはよう!」


「おう、おはよう。で、俺も行っていい?」


「なんで、チェイルさんも行きたいの?」


「んー、セントラルの国がリュウナに対してなんかして来たらいけねぇから護衛な感じで。」


??セントラルの国がなんかしてくるの?


「あら、そうねぇ。あの王がリュウナを取り込もうと拉致とかして来そうだものねぇ。いいわ、チェイル。リュウナと同行するのを許可しましょう。シェリカさんとルカさんも、護衛の役割をしてもらおうかしら。礼は弾むわ♪」


「礼はなくともそのつもりです。王妃様。」

「わかりました、王妃様!」


???なんか過保護じゃない?みんな。


「みんな、そんなに心配しなくても大丈夫だよ?」


「リュウナは自分価値がわかってない!ですよね!王妃様!」


もう、サクまでそんなこと言うの?


「えぇ、サクさんの言う通りよ。リュウナはもっと自覚を持ちなさい?」


過保護ですよね?自分で対処ぐらいできるよ?もし、拉致されそうになったら、吹き飛ばせばいいんだし。偉い人が出てきたら、逃げるし。ふむ、まあ、ついてくるのは構わないんだけど。


「まあ、いいや。チェイルさんと私入れて5人だね。じゃあ、行こうか。とりあえず、噴水広場まで。」


「リュウナ、いってらっしゃい。」


「うん!すぐに帰ってくるね!クレア!」


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



そして、私参上!

した瞬間に遠巻きに見つめられてます。うん。もうほっとこう。絡まれなきゃいいんだ絡まれなきゃ・・・


「おい!お前か!転移するアイテムを独占してるのは!!」


フラグ回収おつかれさまでーす。

呼んでないけど、反応されると思いました。


「おい!無視すんな!ガキ!」


「まあ、落ち着け坊主。ここは冷静になって話し合いをだな。」

おお!チェイルさん、見かけによらず最初から殴りかからないんだね!見直したよ!


「うっせーな、NPCは黙ってろ!」


あー、それを言っちゃう?それは私が怒るかな?この世界がVR世界だとはわかっている。でも、ここにいる人たちをそう言う扱いにするやつらは許せないんだよね。


「ねえ、お兄さん?少しお話ししようか。」


「ああ”!!さっきから俺はそのつもりだと言って!」


「違うよ、私のお話とお兄さんのお話は違うもん。」


「どういうこと・・・っ?!」


私は龍気を全身に纏わせる。

「私の友人をNPC扱いした件について話そうと言ってるんだよ。」


「・・・な、なんだよ!これは!!隠しスキルか?!ク、クソガキが舐めるなよ!」

ガラの悪いお兄さんが武器を構える。

対して私は武器を構えない。呆然と立っている。

なぜなら、

そろそろ止めに入ってくるだろうと期待して後ろを向いたけど、止めに入って来るであろうチェイルさんは


「リュウナが俺を守ってる、だと。俺の半分くらいしか身長ないのに、小さいのに、可愛いのに、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い・・・」


壊れていたから。


私はやる気を失った。でも、力が余っているので、剣を構え、思いっきり私に襲いかかってきたガラの悪い兄さんに、正拳突きを食らわせた。武器を構えるのが面倒だったので素手で倒しました。後悔はしてない。

正拳突きをまともに食らったお兄さんは

「ガハッ」とか言って、噴水広場近くの誰も座ってない椅子に叩きつけられる。

まあ、そんなに力こめてないし破壊力はないよね。椅子が壊れなくてよかった。弁償とかできないし。


「・・・チェイルさん。颯爽と止めに入ってくれるという夢と期待を返して。」


「私も同意!」

サクが同意してくれた。流石!


「可愛い可愛い・・・ハッ!え、あ。わ、悪い。」


私とサクに睨みつけられて正気に戻るチェイルさん。


「さー、もう絡まれないように早くいこっ。」



そして、絡まれることもなくギルドに到着した。遠巻きに見ていた視線も少なくなり、逆に。私と目があったらすごい勢いでそらす奴らが増えた。

・・・嫌われたかな。ショボーン


「リュウナー?なんか落ち込んでない?」


「サクー。私にはもうサクしかいないよ!他の冒険者たちに嫌われたかも。私何も悪いことしてないのに。」


その言葉を聞いて、サクは。

「いいんじゃないの?ほっとけば。ひがむなら強くなれってことだよ!リュウナより強くなったら情報教えられるってわかればいいんだよ!」


それ、かなり嫌われない?!まあ、アイドル目指してるわけじゃないけどさ。

・・・まあ、いいか。


「あ!リュウナ様!絡まれませんでしたか?」

お!スバルさんだ!


「噴水広場で1人絡んできたけど吹っ飛ばして来た!」


「流石です!!・・・そいつには後でお話ししとかねぇとな。」


流石ですの後が小さくて聞こえなかったけど、まあ、いいか。


「・・・へー。わかってるね。まあ、基準は満たしてる。」


「サクは何言ってんの?何評価してんの?」


「あ、もしかして彼女ですか?入会希望者は。」

「おぉー美人さん!」

「こんにちはー。」

「・・・この人が、あの世界の・・・」

「かわい〜ついに!女の子が!入ってくれる!」

「お名前お聞きしてもいいですか?」


1名ほどよくわからないこと言ってたけど、聞いてくるまでは放っておこう。


「えっとー、私の名前はサクです。魔法の使える剣士してます。リュウナとはリア友でリュウナが認定したファンクラブがあると聞いたので、どんな活動をしているか聞きに来ました。内容によっては入ろうと思ってます!」


「内容って、主にスレ立ち上げて語ってるだけじゃないの?」


「えっとー・・・サクさんとお話ししたいのですが、お借りしても?」


「・・・・・・まあ、いいよ。サク!なんか変なことしてたら教えてね!」


「うんうん。わかってるって。」


とりあえず、サクと個別に話があるそうなので、私は離れる。ルカさんは他の国のギルドに移動するための手続きをしに中の方に入っていった。

・・・そういやぁ、ここにはルカさんファンの冒険者達いるよね?・・・どんな反応するんだろ。

シェリカさんに聞いてみよう!


「ねぇねぇ、シェリカさん!ルカさんのファンの人たちがいなくなること知ったらどうなるかな??」


「おそらく、荒れるでしょう。色々なところで。」


「あー。じゃあ、当分内緒?」


「えぇ、自分で気づくまで内緒です。」


「うん!!」


「(なんでこんなに可愛いんでしょう。もう1人妹としてほしいです。リュウナ様。)」


むむー。それにしても暇だなー。んー。生産スキル持ってないから暇を潰せない。なんかとった方がいいかな?でも、作るより戦う方が好きだしなー。・・・あ。そういえば、dark・fantasyでよく罠作ってたなー。大型の魔物や足の速い魔物とかは足止め用に作りまくってた。罠作成とかあるかなこの世界。それと、スキルがセットできる数も増えたりしないかなー?

そういうクエストも受けたいなー。


「リュウナ様、暇ですか?」


「・・・ん?うん。暇ー。」


「では、絵を描いてはどうですか?リュウナ様の世界のものでも構いませんよ?」


「絵?絵かぁ。あんまり上手くないよ?」


「良いのです。暇つぶしですから、それにリュウナ様の世界のことがわかるチャンスですしね!」


絵なら、ちょうどいいかもしれない。

紙とペンを受付の人に頼み、持ってきたシェリカさん。


「んー。何がいいかなー。何か要望はある?」


「そうですねー。リュウナ様の世界は武器や防具はないのですか?私の作る防具のデザインとして使えるかもしれません。」


「武器や防具かー。私の世界には魔法がないから、原始じみた爆弾の投げ合いみたいな感じだし、後、

鉄砲とか刀かなー。あ!魔法銃とか面白そうだね!作れたら!」


「その、銃とはどのようなものでしょう?」


「この世界にはないの?んーっとね・・・・・・・・こんな感じ!弾を込めてこのレバーを指で引くと打ち出されるんだ!魔法銃の場合、この弾に魔法の術式を埋め込むか、各属性の魔石を埋め込むかしたらいいのかなー?そこはよくわかんないや。」


「・・・これが、銃ですか・・・大きさはどのくらいのものですか?」


「今描いたのはハンドガンって言って、片手で持てる大きさだよ。仕組みとかはわからないから帰ったら調べとこうか?」


「・・・はい、ちょっと作ってみたくなりました。あの、もし、作れたらリュウナ様使ってくださいますか?」


申し訳なさそうな聞いてくるシェリカさん。

返事はもちろん!


「使うよ!剣だけじゃ届かない攻撃や、魔法でも威力が足らないことがある時に、便利そうだもん!それが完成したら私のサブ武器にする!!!」


魔法銃なら、素早く発動できたらできるかもしれないから不意打ちとかいいかもね!


「っ!本当ですか?!ではお願いします!あ、あとっ!刀というのも教えてください!」


「うん、いいよー!でも、刀ならサクの方が詳しいかも!昔遊んでたゲームでいつも刀使いだったからさっ!」


「そうなんですか!それでは、詳しくはサク様に聞きます。他に何か防具のデザインとかアイデアございますか?」


防具かー。刀とか銃に似合うデザインとかいいよね!

んー。

カキカキカキカキ


「こんな感じでどう?えっと、左上が着物、左下が袴、右上が銃を腰に取り付けると弾をしまうポケット付きのベルト。右下は個人的に着てみたい白いワンピース・・・って、防具じゃないか。」


「いや!最高だ!!!シェリカッ!最硬で身軽なワンピースを最速で作れ!!」

「あなたに言われなくともやります!材料は何にしましょうサンドワームとシルクスピアの糸はいりますね、後・・・他の属性の体制もつけたいので、各属性の密度が高い魔核が必要ですね!!」


ワンピースの提案に、テンションがアップした2人。テンション上がるのは息ぴったりだね。

フレイムワームの糸ってわかる気がするけど、シルクスピアって、蜂が糸を出すの?どこにいるんだろ?


「まさか、ワンピースに食いつくとは思わなかったけど、素材は私が集めてくるよ!どんな敵か戦ってみたいんだ!」


「はい!グランダルに戻ったら早速依頼しますね!・・・はっ!ワンピースだけではダメですね。あと靴と、帽子やアクセサリーも作りましょう!ワンピースだけでなく、ドレスも作って・・・・・・」


ドレスもって、どれだけ作るの?!

なんか、着せ替え人形になりそう。この世界にカメラがなくてよかった!!


「シェリカさん?あんまり無茶しないようにね?作るのに夢中になりすぎて倒れたら私泣くからね!」


「ッ?!な、泣く!?大丈夫です!!そのようなことにはなりません!三食たべますから!健康者の生活しますから!!」


よし!これで大丈夫かな?後で、ルカさんにも念押ししとこう!


「ただいま!リュウナ!ファンクラブに入る手続き終えてきたよ!」


「サク様は素晴らしい人ですね!さすが、リュウナ様のお知り合いです!いろいろ勉強になりました!」

「年下だけどな!」

「な!」

「いい同志に巡り合った!」

「めっちゃいい子!」

「サク様のファンクラブを・・・」


めっちゃ仲良くなってる。変なことはしてなかったのかな?ならいいんだけど。


「あれ?リュウナ、絵を描いてたの?」


「うん、暇だったからシェリカさんに武器と防具のデザイン聞かれて描いてみた。」


「へー。上手っ!え?刀!刀作ってくれるの?!」


「はい、作ろうと思ってます。サク様、詳しく後で説明をお願いできますか?」


「うんうん!する!!私はやっぱり刀の方が使い勝手いいんだよね!スキルも、刀装備して敵倒したら取れるかもしれないし!あ〜楽しみ!!んー?着物と袴も描いたんだ!私は袴の方がいいなー動きやすいんだよね!!・・・ん?これは?」


「あ〜、ワンピースはね着てみたいなーて言ったら作る着満々になっちゃっててね。その素材集めの依頼が新拠点での初依頼なんだよっ!」


「絶対似合う!!あ、ここに、レースとかつけたら?

コサージュとか・・・」


あー、改造されていくー。


「サク様!いいアイデアです!でしたら、フィラメの花が良いですね。ここにワンポイントつけましょう!」


花かー。胸のところにひとつ付くのかまあ、そのくらいなら派手じゃないから、まあ良いかな?


「なんか盛り上がってますね。・・・あのー、先程新拠点がどうのこうのと言ってましたが、どこを拠点に?」


「あ、えっとねーセントラルで騒ぎがあったでしょ?毎日毎日絡まれるのやだから、グランダルを拠点にしようってことになったんだー。・・・でね?一回、グランダルに行ってたらログインする場所ってのを選べるようになるらしくてね!スバルさん達も一回転移使って来ないかなーって誘いにきたの!」


「えええ!!!行っても良いんですか?!」

「拠点がグランダル!?」

「でもレベルが・・・」

「まだそんなに強くないし。」

「でも行きたい。」

「会えなくなるし。」


驚いてたけどレベルが・・・と言って落ち込む6人。


「だからね!一回来て、ログインとかできるの確認して、レベル上げをするときはセントラルからログインして、付近でレベル!っていうのが可能になるんだよ!私に用件がある時はグランダルの冒険者ギルドのルカさん・・・・に言伝しておけば問題ないし!」


『「「「「「「?!?!」」」」」」』


私の言葉を聞いて、グワッと目を見開く6人。

・・・と、ギルドにいた冒険者達。


あ!ヤバっ。


「え?え?ええ?!ルカさんってグランダルにもルカさんいるの??!」


「い、いや。ルカさんは1人だよ。」


「え?じゃ、じゃあ!ここの受付アイドル、ルカさんがグランダルに異動しちゃうの?!?!」

「そうなのか?!」

「マジッ?!」

「なんですとぉ!」

「女神が?!」

「レベル上げ頑張るゾーーー!!!」


「ちょっと待て!一体どういう・・・」


「お待たせしました。異動の手続きってこんなにかかるものでしたっけ?まあ、これでリュウナちゃんのお側に♪・・・??どうかしましたか?皆さん。」


冒険者ギルドにいた他の冒険者代表の1人の言葉を遮るようにルカさんが帰って来た。


「ごめん、私が口を滑らせたばかりに。」


「リュウナ様のせいではないです。いつかはこうなるはずでしたし。」


「??リュウナちゃん、どうしたんですか?」


「いや、あのね・・・」

「あの!ルカさん!異動すると聞いたのですが!本当ですか?!り、理由は!!」


私の言葉を遮る冒険者。

むう、話してるのに。


「・・・リュウナちゃんとお話ししてるので黙っててくれます?それで、どうしたのですか?」


ルカさんが少し怒り気味に冒険者に言い、再度私に問いかけて来た。


「・・・っ!」

キッと睨みつけてくる冒険者。

あうあう、私何もしてないのに。

めっちゃ怖いけど、お話しないと・・・


「え、えっと。あのね、その・・・。」


「早く喋れよ!」

怒鳴る冒険者。


ビクッ!!

「うぅ〜〜。」


「「「「「「おい、ちょっと向こう行こうか?」」」」」」

「あ、私も混ざるぅ。」

「俺も混ざって良いか?」


「私はリュウナ様のお側にいますからね?」

「よしよし、大丈夫だよ〜。少しずつで良いからお話しして。」


「はぁっ?!ちょっ俺はルカさんと話して・・・」


「「「「「「俺たちのアイドル泣かせといて」」」」」」

「私のリュウナを泣かせといて。」

「俺のリュウナゆうじんを泣かせといて。」


『無事で済むとでも?』



泣かないもん。泣いてないもん。でも、怖かった。


「・・・・・・ルカさん、抱っこー。」


「「ッ♡?!」」


「も、もももももちろんいいですよよよ!!!」


さすがに、人の姿で抱っこは恥ずかしいので、小さい龍型になり、ルカさんに抱きつく。ぎゅー。


『・・・・・・。』


騒いでた冒険者が、そんなリュウナ達に釘付けになる。


『な、な、なんだあの可愛いのは!?』

『きゃー!かわいいー!!』


その騒ぎを聞きつけて、冒険者を痛めつけていたサク達は正気に戻り・・・


「ハッ!リュウナー!あ!!ずるいルカさん私もする!!」

「「「「「「激かわ!!」」」」」」

「おおおお俺にもやらせて!」


なんか、別の意味で騒がれた!

は、恥ずかしい。ルカさんから離れ、シェリカさんの後ろにパタパタと飛んで隠れる。

「シェリカさーん、助けてー。」


「♡も、もちろんです。・・・こほん。皆さん落ち着いてください。リュウナ様が怖がってます。」


『『了解です!!』』

「あ、ごめんね?リュウナー。」


ビシッと姿勢を正す冒険者とスバルさん達と、謝罪するサク。


みんな正気に戻って話を聞く体勢になった。

そして、私はルカさんに、異動することをみんなの前で言ったら騒ぎ出しちゃったということを話した。


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