第17話
ステータス表記を修正しました。
ザメラの森に着きました!
この森ザメラっていうんだね。知らなかった。
さあ、獲物はどこかな?
2時間後
ふう。つい調子が乗って2つの巣を潰してしまった。
えっと、戦績はっと
・ロックホークの嘴×60
・ロックホークの大爪×120
・ロックホークの魔核×60
・魔獣の卵×1
合計討伐数×60
ふう。さすがに疲れた。ん?なんだろこれ。魔獣の卵?
2つ目の巣、確かに大きかったな。アイテムの説明読んでみるか。
【魔獣の卵(アクィラ亜種)】
アクィラ亜種の卵
他の魔物の魔力を喰って育つ。魔物によって特性が変わってくる特殊な魔物。
?ロックホークじゃないの?しかも魔力を与えると育つのか。
・・・私の魔力あげたらどうなるかな?
・・・友達欲しかったし、やってみよう。敵対したら・・・諦めるしかないけど。
まず、卵に触れてみる。
ピコン!
卵が魔力500を求めています。
魔力を与えますか?
《Yes》or《No》
500?足りるっけ?
ステータス
名前:リュウナ
種族:龍人 Lv48→52
職業:龍姫Lv1→5
体力:680→720〈+100〉
魔力:680→720〈+100〉
攻撃力:840→880〔+160〕〈+100〉
防御力:1100→1140〔+320〕〈+100〉
魔攻力:750→790 〔+80〕 〈+100〉
魔防力:1050→1090 〔+320〕〈+100〉
速さ :960→1000 〔+80〕 〈+100〉
器用さ:680→720 〈+100〉
固有スキル
『読み盗る』
スキル(SP5)
言語共通化Lv5(Max)隠蔽Lv10(Max)
偽造Lv10(Max)片手剣Lv20(Max)
二刀流Lv30(Max) 風魔法Lv10→12
雷魔法Lv10→12
電光石火Lv6 龍化Lv5(Max)
魔剣技Lv1→5
控え
生活魔法Lv3
全然足りてたわ。レベル上がってるし、あ、職業も上がってる!
じゃあ、さっきのをYesにして、
ピコン!
魔獣のの卵が孵化します!
そのメッセージのあと卵がピキピキと割れ始め、卵の中から灰色の毛の鷲が現れた。あ!目が金色!お揃いだ!なんか、かわいい!
まだ生まれたばかりだから、小さい。小さいと言っても、20センチぐらいかな?両手に乗ってる。
敵対は・・・
しばらくぱちくりと私の顔を見て、じーっと見て・・・見続けている!
ピコン!
アクィラ亜種に名前をつけてください。
何やら、この子の意思を伝えるのようにメッセージがきた。
なまえ?敵対はしてない感じかな?
んー。アクィラかメスかな?オスかな?
「君は、男の子?」
そう聞くと、首を縦に振った。かわいい。
アクィラ亜種で男の子・・・・・・
アシュラでいいかな?
「アシュラでもいい?」
それを聞いたアシュラはバサバサと羽ばたいた!
何やら嬉しそうな感じだ。気に入ったのかな?
ピコン!
アクィラ亜種の名前がアシュラに固定されました。アシュラはプレイヤーリュウナ様と主従関係となります。アシュラのステータスはリュウナ様のステータスから見れます。まだ孵化したてなので、当分はそばにいてあげましょう。幼獣から成獣になれば、スキル:呼び出しを覚え、戦闘に参加させたり、騎乗したりできます。
その他のヘルプは公式サイトをご覧ください。
おおー!大きくなったら乗れるのか!楽しみだ!
「アシュラ、よろしくね!」
キュァーー!
「さて、王妃様の部屋に戻ろうか。アシュラ、大人しくしとくんだよ。」
キュァ!
かわいい、もふもふしてるし。
さあ、帰ろう。
転移の指輪を使って帰る
「ただいま!クレア様!」
「リュウナ、大丈夫だった?!帰りが遅かったから心配したのよ!ザメラの森が騒いでもいたし・・・あら?その方に乗ってるのは、魔獣?」
「あ、心配かけてごめんなさい。調子に乗って、2つも巣を潰してたから・・・あ、この子はアシュラ。アシュラ、挨拶して?」
キュァーー!
「・・・リュウナ?ちょっといくつか聞きたいことが増えたわ。いいかしら?」
「はい、いいですよ?」
「まず、ロックホークは何匹倒してきたの?」
「60匹!」
「・・・・・・そぅ。」
引きつった顔になって返事を返してきた。
ん?もしかして、やりすぎちゃった?!
「・・・それでその子はどうしたの?」
「この子はいつの間にか手に入ってた魔獣の卵を孵化させたら主従関係になったの!」
「そう。・・・はあ、リュウナは予想の遥か上に行くわね。」
「もしかしてやりすぎた?ごめんなさい。」
ショボーン
「いや、いいのよ。大丈夫。減りすぎて困るなんてことはないしすぐに増えるから。魔物は。それは、まあおいといて、報酬を渡すわ。だから、冒険者カードを貸してくれるかしら?」
ピコン!
メインクエスト
[ロックホークの討伐]
討伐数
ロックホーク×10⇒60(討伐数)
報酬:5000G×3→30000G
冒険者ランクアップ資格
ピコン!
冒険者ランクアップによりFからAになりました。
・・・あれ?!A?!
「あの!クレア様!Aってどういうっ?!」
「何もおかしいことはないわ。ロックホークは冒険者ランクB以上の人達が討伐する魔物なの。リュウナはすぐにSランクにもなりえる人よ。アシュラが成獣になればSに昇格してもいいくらいだと思うわ。」
「・・・そうかなぁー。実感がわかないです。クレア様は・・・」
「リュウナ、私のこと・・・呼び捨てで呼んでくれないかしら?」
「え??んー。クレア?」
「なあに?」
「なんか恥ずかしい。」
「ふふっ。すぐなれるわ。」
ぽんぽんと頭を撫でてくれる。
「あ、気持ちいー。ありがとう。クレア!」
とろーん。
「・・・っ。これね、あの人達が言ってたのは。」
「ん?どーしたのー?」
そういえば、ナーザ爺達はどうしたんだろ?
「他のみんなはどうしたの?」
「あぁ、ナーザは私の部下と話してて、チェイルとセシルも遠出してもらってるわ。」
「ふーん?」
「ほら、そんなことは気にしなくていいから・・・あら、あなたも?」
キュァーー♡
ふにゃー♡
アシュラも惚れ惚れした感じかな?
気持ちいーもんね!
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その頃、
「い、いい加減にせい!儂はリュウナのところに行きたいんじゃぁぁぁ〜」
「ダメです。王妃様からの許可が下りるまで、ここで仕事をしてもらいます。」
ナーザ王はクレア王妃のメイドに見張られて、仕事をさせられていた。
「リュウナぁぁぁ〜」
机にうつ伏せ状態で、駄々をこねる王。
「で、私にもですか。」
「はい、そう命じられております。」
セシルも同じようなことになっていた。
駄々はこねてないが・・・疲れているようだった。
「・・・・・・。」
「・・・。」
「なあ、何かせめて喋ってくんね?」
「・・・。」
「あ〜、リュウナに笑顔向けられてぇ〜!!笑顔で話しかけて欲しい!」
「・・・。」
無口なメイドに見張られて、遠出させられていた。獣王国に手紙を届けると言う命を受けて・・・。
そんなことをリュウナは知らず、王妃様にほだされていった。
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日が傾き、夕方になってきた。
「あ〜、名残惜しいけど。そろそろ帰らないと。ごめんね?クレア。」
「あら、もうそんな時間?異界にアシュラは連れて行けないけど、どうするの?」
「あ!どうしよう。まだ幼獣だから、野放しにはできないし。」
ピコン!
主従関係になった、魔獣は現実世界の携帯のアプリ内で育てることができます。インストールしますか?
え?!そんなことできるの?!やる!
「なんか、大丈夫みたい!じゃあ、帰るね!また、何か依頼があったら言ってね!クレア!」
「あ、待って、これをあげるわ。これがあれば離れた場所に居ても話すことができるの。」
「え?なんかもらってばっかりな気がする。」
「いいのよ。困ったときに飛んできてくれたら助かるわ!」
「わかった!じゃあ、貰うね!えっと【通信石】か。じゃ、おやすみクレア!」
「えぇ。おやすみ。リュウナ。」
とりあえず、ザメラの森に転移して、アシュラのためのアプリをインストールして、アシュラにそこに行けるかそして、戻ってこれるか確認する。
すると、行き来は可能のようで、元気に帰ってきた。
「じゃあ、先にあっちに帰っててくれる?私もすぐに帰るから。」
キュァ!!
光に包まれ、アシュラが消える。
さて、帰ってみよう!
転移でセントラルに戻りすぐにログアウト。
誰にも何も言われずに、帰れた!よし、アプリを起動してっと!
んー?真っ白な背景にアシュラがポツンだ。むむ。淋しい。私が画面をタッチすると気づいたようだ。あっちからはどのように見えるんだろうか?
「アシュラ、何にもないから面白くないね。んー?アイテムとかはどうやればいいのかな?」
・・・数分後。
「アシュラ!どう?少しは賑やかになったかな?」
課金制ではなく、skill・creatorで手に入れたアイテムを飾れたり、ミニゲームでポイントを稼ぐと手に入るようだ。ミニゲームはアシュラのステータスを向上させるもので楽しめるし、強くなるしでとてもいい!
とりあえず、真っ白は嫌なので、ほんのり水色の背景に設定し、魔核とかしか持ってなかったので、魔核を飾る棚をポイントで買い飾ってみる。属性によって色が違うのでなかなかいい感じだよ?後は、休めれるようにとまり木と水とご飯をいつでも食べれるように用意しといた。
これでも淋しいので、何か狩りをしてまた飾ってあげよう!
あ、ステータスを確認してみよう。
ステータス
アシュラLv5(幼獣)
体力 500→700
魔力 250→400
攻撃 150→250
防御 100→300
魔攻 80→150
魔防 80→100
速さ 300→450
特性
・八大魔法適正 ・回避 ・鉄壁
この特性がskillのかわりみたい。私の魔力によって、八大魔法適正っていうのがふえたらしい。鉄壁はロックホークの特性の1つだったみたい。だから、防御が伸びやすいんだね。回避も速さが成長されやすいみたい。
説明書読まない人だからね!〜みたいとか〜らしいなんて、曖昧だけど気にしない!
アプリの中に入ってるから、触れることはできないけど、画面をタッチしながら、アシュラに挨拶。
「おやすみ、アシュラ。また遊ぼうね。」
アシュラはキュァ!と鳴き眠りについた。
そして、わたしも・・・。おやすみなさーい。
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アプリ内のアシュラの成長日記。
きょうはお母さんに出会った!
僕のお母さんの魔力はとても温かくて、優しい魔力だった。それに強い!
僕が卵から出てきて、お母さんは少し驚いていた。なぜかはわからないけど、怖かったわけじゃないみたい、すごく優しく撫でてくれた。
お母さんの名前はリュウナという名前で、僕にアシュラという名前をくれた!
僕の目はお母さんと同じ金色で、体は髪の色と同じだそうで、すごく喜んでいた。
お母さんが嬉しいと、僕も嬉しくなった!
お母さんの知り合いのクレアという人に撫でられてお母さんはとろーんって顔になった!ずるい!僕もお母さんになでなでしたい!と抗議すると、僕もクレアに撫でられた。うぅ。気持ちよかったけど。違うんだもん!
時間が経って、クレアとお母さんがお話しし出したと思ったら、お母さんが家に帰るそうだ。僕は家に行けないと聞いて、悲しくなった。でも、なんとか解決?して、お城をでた。
僕が生まれた森に来て、お母さんがゴソゴソしたら、白い扉が現れた。びっくりして、お母さんを見たら、入ってみるように言われた。
入ってみると、白い空間が広がっていた。お母さんの元に戻るとお母さんが喜んでた。
お母さんが言うにはこの空間に居れば、お母さんの家に一緒に帰れるらしい。よくわからないけど、やってみることにした。
白い扉が開いて、僕が入ったら閉じた。少し待ってみると、小さな窓が現れて、黒髪の女の子が覗いていた。
すぐにお母さんだとわかった!
見た目は全然違うけど、魔力が変わってなかったから。
お母さんがいろいろしてくれたおかげで、白い何もない空間が落ち着く場所になった。訓練もして、お母さんの役に立てるように強くなるんだ!
・・・・・・いや、違う。役立つようにじゃなくて、お母さんは僕が・・・オレが守るんだ。お母さんよりももっと強くなって!
この魔核。お母さんが倒した魔物の魔核。魔力が溢れてる。
お母さんが、窓から声をかけてきた。
もう寝るそうだ。オレに挨拶してきた。
オレも母さんと話せたら・・・挨拶を返せるのに。
オレは一声鳴いて挨拶をして、目を閉じる。小さな窓が消え、静かな空間となる。
・・・オレがお母さんを・・・リュウナを・・・護るんだ!もっと、もっと強くなってやる!絶対に!




