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私は非日常を望んでいる。  作者: ʕ•ᴥ•ʔ(神白)
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第16話

さて、どうしよう。


なんか、囲まれました。


あ、今はVR世界の中です。

爺さんは顎が外れ、世良さんは気絶してしまったので、サインをお供えしてきました。

そして、平然と帰ってログインした私。


フレンド申請がぱない。・・・はあ。一気に突き抜けるしかないな。


前、右、左、後ろは無理か。じゃあ、上だな。


飛び移るのは屋根でいいな。まあ、セーラの時はできたし、いけるでしょ。


「・・・フレンド申請は特定の知り合いしか受け付けてないので失礼します!」


思いっきりジャンプする。

みんなが見上げて唖然となる。

無視しよう。屋根伝いでギルドに向かう。


トンと屋根から降りてギルドに入る。

「ルカさんいますか?」


「・・・今日はもう帰ったわよ。」

「なら、いいや。シェリカさんとこ遊びに行こう。」

「なんでよ!?クエスト受けなさいよ!」

「私今追われてるんで、止まる気はないです。失礼します。」

「え?追われてるってどういう・「見つけた!!」え??!」


もうめんどくさい。

「私のプレイ邪魔するならなぎ倒していきます!」


「じゃあ、君に勝ったらフレンド申請受けてくれるか?!」


「勝てたらいいですよ。」


にやっと追いかけてきた人達が嗤う。

さて、ゴミ掃除しますか。


30分後・・・


ギルド内は死体の山が・・・ということはなく。みんなデスポーンするので半分くらい減っていた。挑戦者はもういないけど。


「・・・ふぅ。疲れた。」


《つ、強すぎだろ!なにこの子!》

《いやいやいや、えっ?!瞬殺!?》

《疲れたって一撃与えただけだろ?!》

《攻撃全部よけてたぞ!》


ざわざわと、うるさい。ルカさんになでなでしてもらいに行こうかな。


「はいはい、通りますんで退けてくれます?」

「あれ?リュウナちゃん?」

人混みかき分けて出てきたのは・・・


「あ、タクマさんインしてたんだ。」


「うん、熱中しちゃって。なにこれリュウナちゃんのファン?」


「いや、知らない。」

あ、この際どうでもいいからタクマさんに全部素材押し付けよう。


「タクマさん。素材買って欲しいんだ。お金が支払えなかったら今度でいいから、全部渡すね。」


「え??」


インベントリには入っていたポーション以外を全部渡した。


「・・・はぁっ?!なにこの量!なにこのアイテム!見たことないやつだし、レア度高っ!ちょっとまって、ロックホークってあの、ロックホーク?!」


ザワ!!!!

「じゃあ、お金は今度でいいから。あ、足りなかったら言って取りに行くから。じゃっ!」

私はギルド内から出ることとシェリカさんとこに行くのを諦め、ナーザ爺のところに転移の指輪で転移する。


「ちょっと待って!こんなの渡されても!!リュウナちゃん?!・・・き、消えた?!え?えぇ?!」


なにやら押しつけてごめんよ。とりあえず、落ち着ける場所に行きたかったんだ。

この国にはプレイヤーもまだ到達してないだろうし、ナーザ爺にも会いたかったしなでなでうまいし。


転移したのは城の前。衛兵さんが私が急に現れたので、驚いていた。


「あ、すみません。ナーザ爺に会いに来たんですけど。入っていいですか?」


「え?あ、もしかして。そのアイテムは・・・リュウナ様ですか?」


「あ、はい。」


「少々お待ちください。」

なにやらまた、連絡しだした。

数分後・・・


「お待たせ!嬢ちゃん!」

「いや、待ってないです。」

「まあ、俺の案内がないと陛下のとこいけねぇんだ。俺も一緒に行きたいし。」

「むう。まあいいけど。」


「・・・。」

なにやら衛兵さんが、顔だけ右下を向きプルプル震えている。


「?」

「あ、あー。気にすんな。悶えてるだけだから。」


悶える?


「どこか痛いの?」

「・・・っ!だ、大丈夫ですっ!」

「・・・(よかったな)ほら、行くぞ。」

「あ、うん。待ってよ!」


「で?なにしに来たんだ?依頼か?」

「ん?いや?遊びに来ただけ。依頼があるなら受けるけど。」


「・・・それだけ?」

「うん。ちょっと、異界の方で少し有名人になったから、セントラルでうろちょろできなくなっちゃって。構ってもらいに来た。」


「へー。・・・なでて良いか?」


「ん?みんな撫でるのうまいから嬉しいんだけど。」


「・・・一番は誰がうまい?」


「んー。ナーザ爺?」


「・・・あのジジイに負けるのは嫌だな。着くまで俺が抱っこしてやる。」


「え?うわっ。」

片腕でヒョイっと抱っこされた。


「軽いなリュウナは。」

「もう!自分で歩けるもん!」


「だーめ。ほら、撫でてやりやすいだろ?これなら。」

ナデナデ・・・


ふにゃー。


「・・・っ!」

むむむ。気持ちい。とろーんってなっちゃう。


「・・・気持ちいいのか?」

「うん、気持ちいー。」


「・・・やばい、癖になるな。これは。」

「ん〜?な〜に〜?」

頭がボーッとするのでよく聞こえない。


「・・・・・・なにやってるんですかね?貴方は。」

「うおっ!?なんだよセシル居たのかよ。」

「リュウナ様、こちらに。」

ふにゃ?いつの間にかセシルさんの腕の中に。

「リュウナ様。陛下はこちらですよ。」

「セシルもナデナデして〜?」


「・・・っはい。」

ふにゃー。眠くなってきたー。


「ふわぁー。」


「眠いのですか?リュウナ様。」

「・・・うん。眠いの。」

「じゃあ少し寝てても構わないですよ。陛下の仕事が終わったら起こしますので。」

「・・・んー、わかったぁー。おやすみー。」

「はい、おやすみなさいませ。」

すやぁ。


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


「・・・ズルいぞ、俺にも抱っこさせろ!」

「動かせば起きてしまうでしょう。黙りなさい。」

「ぐっ。」

「陛下の仕事が終わるまで私の腕の中にいさせれば良いのです!」

「書斎の椅子に寝かせれば良いだろうが!お前が抱っこしなくても!」

「動かせば起きてしまうと言ってるでしょう。話はこれで終わりです!起きてしまうので静かに!それともこんな可愛い寝顔を見たくないと?」

「み、みたいに決まってるだろ。」


「あなたたち何してるの?」


ビクッ!!!


2人がギギギと後ろを振り向くと・・・

そこにいたのは気品のあるドレスを着て、後ろに数人のメイドさんを引き連れた王妃様でした♪


「・・・クレア様。」


「あら、こんなところに女の子?迷い込んだのかしら?」


「い、いえ。この方は陛下のお気に入りでして、異界の冒険者です。」

「・・・・・・。」

無言になる直立不動のチェイル。


「あら、異界の扉が開いたのは2、3日前よね?そんなに早く成長するなんて、こんなに小さな子が。・・・それで?なぜむさい男2人が女の子を抱いているのかしら?」


「・・・そ、それは。」

「・・・。」


「答えなさい?」


「・・・あ、遊びに来られたリュウナ様を構っていたら、リュウナ様が眠ってしまわれたので、客間に運ぼうとしていたところです!」


「へぇ?それにしては客間ではなく、書斎に近いようだけど?」


「・・・陛下に報告してからの方が良かったかと思いまして。」


「・・・まあ、いいわ、その子をこちらに。私が運んでおきますから、貴方達は報告に行きなさい。」


「「え?!」」


「何?何か不都合でもあるの?」


「「い、いえ!とんでもありません!し、失礼します!」」


駆け足で去る2人。


「まったく。あの子達は下心丸見えの顔でこんな小さな女の子を見て・・・なかなか可愛いわね。みんな、一度私の部屋に戻りますよ。」


《かしこまりました。》


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


んー!

よく寝てしまった。

・・・知らない天井だ!


ここどこだ?

セシルも、チェイルもいないや。キョロキョロ見渡していると扉が開く。


お菓子と飲み物を運んでいる気品のある女の人が入ってきた。

「あら、起きていたのですね。こんにちは。」


「あ、こんにちは!えっと、ここはどこでしょう?私はセシルさんとチェイルさんと一緒にいたはずでしたが。」


「あら、丁寧な言葉遣いね。他の冒険者もこんな感じだとよかったのだけど。彼らは仕事があったので、そちらに行かせました。貴女に少し話があるのだけどよろしいかしら?」


「はい。かまいません。」


「まず、ナーザとはどうやって知り合ったの?」


「えっと、セントラルから北東の方向にこの国があることを聞いて、私がこの世界に来るときに分身としておねがいしたのが、龍人族という種族でして、早く、龍化が覚えたかったんです。それで急いで向かったら最速でついてしまって、ちょうど国の警備に当たってたチェイル騎士団長に出会って、チェイル騎士団長に龍化を教えてくれる人を紹介してあげよう。といわれて、ナーザ爺と出会いました!」


「・・・そう。ナーザ爺という呼び方はあの人が指定したの?」


「はい、最初は王様と呼んでたんですけど、ナーザ爺と呼びなさいと言われて仕方なく。」


「・・・そう。次に、貴女は今日ここに何しに来たの?」


「あ、えっとセントラルでちょっとうろちょろできなくなったので、異界人が少ないこの街に来ました。昨日来たときに、転移の指輪を貰っていたので一瞬でした!特に、予定はなかったんで遊びに来いと言われていたので、遊びに来ました。もし、依頼があるなら受けますよ!」


「依頼?」


「あれ?聞いてませんか?私、昨日時々、この国の依頼を受けてくれないかといわれてて何か依頼があったからここに連れてこられたのだと思ったんですけど。」


「つまり、貴女は雇われ冒険者ということ?」


「多分、そういうことだと思います。まあ、レベル48で受けられるもののみに限られますけど。」


「レベル48なの?!Bランク冒険者並みじゃない!今、貴女のランクは?」


「依頼こなしてないので、まだFですよ。」


「そのランクをどうにかしないとダメね。戦闘はできるのよね?」


「はい!できます!生産はしたことないですけど。」


「それなら、依頼を出して良いかしら?ロックホークを知ってる?あの魔物たちが集って暴れてるみたいなの。倒して来てくれる?」


ピコン!

メインクエスト

[ロックホークの討伐]

討伐数

ロックホーク×10


報酬:5000G

冒険者ランクアップ資格


クエストを受理しますか?

《Yes》or《No》


Yesっと!

「もちろん受けます!数は10匹以上いた場合はどうしましょうか?」


「できれば倒してもらえる?全部討伐してくれて構わないわ。無理だったら無理しなくて良いからね。」


「はい!わかりました!じゃ、早速行ってきます!」


バァーン!

「リュウナ!ここか?!」


「あれ?ナーザ爺?」

「・・・あなた、何の用かしら?」


「クレア?!・・・帰っておったんじゃな。して、儂のリュウナになんか用かの。」

いや、だから、ナーザ爺のじゃないんだけど。


「いえ?私はリュウナに依頼を任せただけですよ?」


「依頼を?・・・リュウナこっちに来い。ナーザ爺と一緒に遊ばないかの?」


「え?でも、これから依頼を・・・」

「そうですよ?私の依頼をこなしにリュウナは出かけるんです。邪魔はさせませんよ?」


「・・・」

何やら手をワキワキしているナーザ爺。


「あ、ナーザ爺。私の頭撫でたいの?少しで良いなら撫でても良いよ?」

思いついたかのように私が聞くと嬉しそうな顔になるナーザ爺。それとは真逆に、クレア様は・・・


「頭をなでる?どういうこと?」


「えっとね、昨日はナーザ爺とチェイル騎士団長とセシルがね!頭撫でてくれたの!なんかすごく気持ちよかったの!」


すなおにクレア様の質問に答えた私。

それを聞いてナーザ爺に鋭い目を一瞬向けるクレア様。

すぐに、私に優しい笑みを向けていう。

「頭をなでるのは私がやります。今度から私以外の人に頭は撫でてもらったらダメよ?」


「え?あ、うん!」


「・・・なんじゃと?!リュウナ!なぜ、クレアの言うことを聞くんじゃ!」


「え?んー。なんとなく?」

男の人に撫でられるのって恥ずかしいことだもんね!セリアならいいかな?


「リュウナ、依頼を達成できたら撫でてあげますね?」


「うん!頑張ってくる!」

「転移の指輪を出してください。・・・・・・はい、これでザメラの森にすぐに着くはずです。私の部屋も登録しましたから、終わったらすぐにここに戻ってきてくださいね?」


「うわぁ!ありがとう!じゃ、行ってきます!ザメラの森へ!」

私は瞬時に目的地に転移した。



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