第12話
再びログイン!昼飯食べてきました!そして、また噴水前ですな。さてさて、ちょっとギルドクエスト受けてみようかな。Bランクにはしときたいな。あと、職業の転職について聞いてみよう。
ということで、冒険者ギルドです!
あ、さっきのお姉さんがいる。
「こんにちは、クエストを受けるにはどうすればいいのかと転職について教えてください。」
「あら、朝に来られたリュウナさんでしたね。クエストはここでも受けれますし、あちらのボードに貼られたものから受けれます。転職に関しては、職業レベルが50以上になれば可能です。転職可能な職業は人によって違います。転職可能になれば、検査もできます。可能になったらまたお話ししますね。それで、リュウナさんはまだFランクなので、こちらのクエストがよろしいかと。」
ありゃ、転職の話終わっちゃった。また、今度にするか。
えっとー?薬草採取とツノウサギの討伐で部位の納品か。納品はすぐにできるな。
「あの、ツノウサギの部位って角と核でよかったんですか?それならすぐに納品できますけどいいですか?」
「はい大丈夫です。まずこちらを受理してください。」
ピコン!
メインクエスト
[ツノウサギの討伐]
納品物 所持数/納品数
ツノウサギの角 30/3
ツノウサギの核 40/5
報酬:1000G
クエストを受理しますか?
《Yes》or《No》
はいっと。
「これでメニュー欄のクエストの項目を選び、納品ができる又はクリア可能なクエストを選択します。すると、《必要数を納品する》と《全てを納品する》《依頼をキャンセル》の3つの選択肢が現れると思います。その中の《全てを納品する》を選ぶとあるだけが納品されます。やってみてください。」
えっとー、クエスト欄から、選んで、
メインクエスト
[ツノウサギの討伐]
納品物 所持数/納品数
ツノウサギの角 30/3
ツノウサギの核 40/5
報酬:1000G
《必要数を納品》《全てを納品》
《依頼をキャンセル》
これで、《全てを納品》を選ぶ。
ピコン!
メインクエスト[ツノウサギの討伐]の納品数が8回分納品可能です。よって報酬も倍となり、8000Gとなります。全てを納品でよろしいですか?
《Yes》or《No》
おおー勝手に何回分とかって出てくるんだ!しかも倍になるんだね!よし、はいっと。
「はい、それでは確認を・・・え?8回分?!しょ、少々お待ちください!」
ん?何やら慌ててボードに駆けつけ何か変更してる?
ちょっと、覗きに行ってみると・・・
「えぇ。ツノウサギの報酬下がってるぞ!」
「なんで?いい金額だったのに!」
「えっとー納品数は変わらずで、500G?半額?!まじかよー。」
・・・あらら、これって私のせい?
逃げよう。
ガシ!
「お待ちください。リュウナ様?どこに行かれるので?少しお話をよろしいですか?」
笑顔で肩を捕まえる受付のお姉さん。
「えっとーちょっと用事を思い出したので・・・」
目をそらし、出口に視線を向けようとすると大きな人が立ちはだかった。
「まあまあ、ゆっくりして行けよ。有望な冒険者殿?」
誰?!大きいよ!わ、私だって、龍化すれば大きくなれるもん!
「うっ。」
「まあ、こんなところじゃ目立つからな、奥に行こうか。嬢ちゃん?」
「・・・シグレさんリュウナ様が泣きそうなのでやめてください。」
な、泣きそうじゃないもん!
「うっうぅ。」
「うぉっ?!な、泣くな。えっとーえぇー。ちょっ助けろよユーシェ!」
「ハイハイ。リュウナ様、私も一緒に行くので、安心してください。怖いのなら、手をつないでおきましょうか?」
・・・む。やばい、幼児退行してる。落ち着かなくては、スーハースーハー
「だ、大丈夫、です。少し驚いただけです。」
「あらそうですか。残念。」
びっくりしたんだ!しょうがないでしょう!
「どこでどういう風に狩りを行ったのか、今本当のレベルはいくつなのか。聞きたいんですが、よろしいですか?」
・・・本当の、か。言いたくない。
「レベルは言わなくていいならついていきます。」
「いや、教えてもらいたいんだが。ここでクエストを受けられなくなったら金稼げないぞ?」
「別口あるから大丈夫だし。」
ナーザ爺のとこに行けばいいだけだし。
「別口?他の国までの道のりは遠いぞ?」
いや、すぐに転移で行けるし。
「とにかく、私は困らないのでここを利用しないという手もあるんです!それに狩場とか聞かれても適当に狩りしてたからわかんないし。群れでいたとかじゃなくて、各個撃破だったし。とにかく私が言える情報はほぼ無いんです!いい加減解放してください。」
「「・・・。」」
何やら2人が目配せをして、話合いはじめた。
私は少しずつ離れる。
それが見つかり、新しい見張りの受付のお姉さんが来た。
むう。暇。
「あの〜、何したの?君。」
「別に、討伐依頼をこなしただけです。」
「それだけじゃあの人達は絡まないと思うのだけど・・・。どのクエスト?」
「ツノウサギです。」
「あれって、確か報酬金額がさっき・・・もしかして一気に納品したの?何回分?」
「えっと、8回分。合計8000Gもらえました。」
「っ?!・・・それは、多いね。ツノウサギは素早い動きだから異界の冒険者は対応が難しいはずなの。どうやって倒したの?」
話しやすい人だなぁ。
「いや、ちょっと急いで行きたいところがあったから。何も考えず走りながら切り倒してただけです。」
「「へえ〜」」
・・・だと思った。
「さすが、ルカね。聞き出すのがうまいわ!」
「切り倒してたなら他にも倒してるな?見せろ!」
「ちょっと!盗み聞きっていうか、私を利用しましたね!いい加減にしてください!ごめんなさい。私は悪気はなかったのよ。」
「いえ、なんとなく気づいてましたし。ルカさんは話しやすいから好きですし。そこにいる人よりは。ルカさんと話すのは問題無いです。そこの2人は嫌です。」
「はぁ?俺はギルドマスターだぞ?」
「私はサブギルマスですよ?!」
「ルカさんがいいもん。」
「私もあなたともっとお話ししたいわ。名前教えてくれるかしら。」
「私はリュウナです。よろしくルカさん。ルカさんの受付だけにいきますね!」
「それは助かるわ。私のお給料も増えるから。ですよね?ギルマス?」
「ぐぐ。まあ、いいだろう。」
「ちゃんとお休みもあげてね?」
「休みなしとか言わないですよね?」
「わ、わかってらぁ!」
くそぅと何やら唸っている。
「さて、ギルマスとサブギルマスのことは無視してあっちでお話ししましょう!」
「うん!」
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「さてと、早速素材の買取をしましょう。何がありますか?」
「えっとー・・・全部?」
「できれば、全部がいいですね。」
んー。レベルがばれそうでやなんだけど。うーむ。
「・・・声に出さないというのも手ですよ?紙に書くとか。」
紙とペンを貸してくれた。
「・・・じゃあ、紙に書こうかな。見たらすぐに捨ててね!えっとー。」
「はい。これで全部。」
「それでは失礼しますね・・・・・・!・・・。」
ルカさんは全部見終わってすぐに火をつけて燃やした。それを見たギルマスたちはああ!!っと嘆いていたが。気にしない。
「なかなかの難敵ですね。その素材は武器や防具の素材として店に売るかオーダーメイドで作ってもらったほうがいいかもしれません。」
「そっか。でも、私武器も防具もこのままで行こうと思ってるんだ。この装備壊れないし。」
「そうですか・・・。あ、そうだ!その装備をベースにして強化して貰えばいいのでは無いでしょうか!リュウナさんほどの実力の持ち主であれば、素材の入手は簡単だと思います。」
「この装備を強化する?どういうこと?」
「装備は新しく買うか、作ってもらうか、強化して貰うという三通りがあるのです。強化するより、作るほうが強いし素材集めが大変なのであまりやる人がいないのですが。リュウナさんにはちょうどいいかもしれません。」
「それって、装備の耐久値が変わるんじゃ無いの?」
「いえ、変わりません。」
「それじゃあ、なんでみんな強化しないの?壊れない最強の装備になるよね?」
「先程言った通り、素材が段々大変になってくるんです。ある程度強化すればサブの武器として持っていればいい程度にしかならないんです。」
そうなんだ。
「鍛冶屋さんは紹介しますので行ってみてください。」
「うん。行ってみるよ。」
店名を教えてもらいやってきました。
“武器&防具屋 剣守”
そのまんまかい。
それにしてもお客いなそうだけど。開いてるのかな?
「こんにちはー。誰かいますかー?」
「あら、こんにちはお嬢様。何かご用かしら。」
なんと、厳ついおっさんではなくメイドさんが現れた!
「えっと。冒険者ギルドのルカさんにここの鍛冶屋さんを勧められて来たんです。装備の強化をお願いしに。」
「ルカに?・・・そうでしたか。どの装備の強化でしょうか?」
「今つけてる装備なんですけど。旅人の靴と、旅人のフードマント、旅人上着、旅人のズボン、初心者の剣2本です。」
「あら、そちらの装備ですか。素材の入手が困難なのは聞きましたか?」
「はい、なんかルカさんに大丈夫だろうと言われたので、お願いできますか?素材は自分で取ってきますのでなんでも行ってください!」
「ルカにかなり気に入られたみたいですね。では、最初の3回までの素材はサービスでやってあげます。代わりにつける装備はお持ちですか?」
「あ、持ってないです。」
「では、こちらを貸してあげますのでついでにお使い頼んでも?」
「はい!やります!」
・・・まさか、メイドさんが貸してくれた服がメイド服とは思わないじゃん!いや、メイドさんがメイド服持ってるのは当たり前だろうけど、なんで、サイズピッタリなんだ!それに、スカートとか久々に履いた!恥ずかしい。
「うふふ。お似合いですよ。」
「うぅー。それで・・・お使いっていうのは?」
「えぇ。お買い物に行ってきてください。商業ギルドと冒険者ギルドに。商業ギルドはタクマというあなたと同じ異界の冒険者に武器をお届けに、冒険者ギルドの方には、ルカに朝持っていくのを忘れたであろうお弁当を届けに。お願いできますか?」
「はい、わかりました。じゃあ、行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい。」
先に冒険者ギルドにお弁当を届けに行ったらルカさんにもみくちゃにされた。何か一線超えちゃったとか言ってたけどよくわからない。
次は商業ギルド。
特徴聞いてない。聞き回りたく無いし受付の人に聞こう。
「すみません。人探ししてるんですが、いいですか?」
「ぶはっ!・・・失礼しました。誰をお探しですか?タクマという異界の冒険者を探してるんですが。」
「タクマ様でしたか、その方でしたら・・・あ、タクマ様!お客様ですよ!」
辺りを見渡して、椅子に腰掛けている男の人に声をかけた。
「・・・ロリメイドに知り合いいないんだけど。何か用かな?」
「あ、お届けものです。武器&防具屋の剣守のメイドさんから預かった武器です。」
「ああ!完成したのか!これで、素材取りに行ける!ありがとう。」
「いえいえ、では私はこれで。」
「ちょっと待って、君プレイヤーだよね?フレンド登録しない?」
「?何故でしょう。」
「え、いや、俺見習い鍛冶師でさ防具屋とか武器とか作って行こうと思ってて、その、武器とか作ってあげれるよ?」
「あ、すみません。私、初心者装備縛りで行く方針なんで、申し訳ないですけど、それはお断りします。でも、フレンド登録はい構いませんよ。余った素材とか買ってくれるなら私としては嬉しいですし。」
「初心者装備縛りで行くの?!キツくない?それ。でも、まあ人のプレイスタイルは自由だし、気が変わったらいつでも作ってあげるからね!じゃあ、君の名前を教えて?」
「私の名前はリュウナです。」
「じゃあ、リュウナにフレンド登録申請!」
「申請を受理。」
ピコン!
タクマとフレンド登録しました。
「アイテムを売りたいときはチャットで連絡してね!」
「うん、わかった!じゃあね!」
そして戻って剣守。
「ただいまです。えっとー、」
「おかえりなさいませ、お嬢様?そういえば自己紹介がまだでしたね、私はシェリカと言います。」
「私はリュウナ!」
「リュウナ様ですね。お使いありがとうございます。武器と防具は出来ていますよ。これ以上の強化に必要な素材は取ってきてもらうことになってます。よろしいですか?」
「はい!」
「次に必要な素材はリーフピッグの魔核20個ですわね。」
「あ、それあります。はい!」
「え?お持ちでしたか、じゃあ、次の素材はフレイムウルフの魔核20個で・・・」
「それもありますよ。」
「ちょっと待ってください!リュウナ様他にどの魔物の魔核がありますか!?」
「えっと、フレイムウルフリーダーの魔核が8個とエアホースの魔核とライトオオフクロウの魔核とロックホークの魔核だったかな。」
「・・・・・・。」
シェリカが固まった!
まあ、当たり前か。少し待ってみよう。
「・・・っ!あ、すみませんでした。えっとですね。フレイムウルフリーダー以降の魔核は5個ずつでいいのでもらえますか。」
「あ、はい。どうぞ。」
「・・・ひとつひとつに傷がほとんどない。しかも高濃度の魔力がこもってるものばかり・・・リュウナ様、失礼ですが今あなたの種族レベルはいくらでしょうか?言いたくなかったら言わなくても構いません。」
「んー。ルカさんには後で話しますけど、冒険者ギルドのマスターさんとかには話さないでくれますか?あの人たち嫌いなので。」
「もちろんです。お約束します。」
「種族レベルは48職業レベルは50です。」
「やはり、そうでしたか。ロックホークを倒せるものですから当たり前ですね。こちらに来てこんな短時間で・・・リュウナ様、ロックホークのいるところまで行ったとなると北東の方向に何かご用が?」
「あ、私の種族龍人族なんですけど。龍化を覚えたくて、行きました。」
「そうでしたか。・・・取得はできましたか?」
「はい!」
「それは何より。ではすぐに取り掛かりますね。少々お待ちください。」
1時間後・・・
「お待たせしました。最後の仕上げに、色を変えることができますが、如何されますか?」
「あ、じゃあお願いします。フードマントだけ白で!あとは灰色か黒でアレンジしてくださると嬉しいです!」
「はい・・・できました。こちらです。」
ついに、私の強化された装備が完成!
いったいどんな感じかな?




