第11話
ゲームの中の戦闘シーンは省きます。楽しみにしていた方いたらすみません。
ログイン成功!
目の前に広がる大きな町!側には噴水が!みんなここから入ってくる感じか。世良さんは?来てるかな?
キョロキョロ見渡す。
あ!なんか絡まれてる。
テンプレ乙!
助けに行くかな。
「おっ待たせー!こっちでの呼び方おーしえて!ちなみに、リュウナだよー!」
「リュウナちゃん!よかった。あ、私はセーラだよ!それでは、すみません、合流できたので失礼します!」
「いやいやいや、一緒に行こうよ。連れの子も一緒にどう?」
「悪いけど、ナンパ男に用はないんだ♪」
「リ、リュウナちゃん!!」
「なんだと?」
「さあ、行こうか!まずは冒険者ギルドに行って冒険者になって外に探検しにいこ!」
私はナンパ男を無視して話を進める。そして、
「ちょっとごめんね。セーラ、強行突破するわ!」
「え?うわっ?!」
私は私より背の高いセーラをお姫様だっこする。
「んなっ?!」
ナンパ男は驚く。
それを無視って、近くの建物の屋根の上にジャンプ。
できそうな予感的中!
そのまま、路地に降りてセーラを下す。
「はい、おしまい!」
「・・・」
あらあら、セーラが固まっちゃった。
「セーラ、セーラ!起きて、冒険者ギルド行こっ!」
「っ!リ、リュウナちゃん?な、何が起きて。」
「ん?ナンパ男がうざかったから無視ってセーラを担いで、逃げてきたの。ほら、そんなことどうでもいいから早く行こう!」
「え、あ、うん。」
うんうん、素直でよろしい!
私たちは冒険者ギルドの場所を聞いてようやく着いた。早速中に入ると受付の人に話しかけられた。
「ようこそ、セントラル本部の冒険者ギルドへ!異界の来訪者様ですね!登録ですか?」
「「はい。」」
「では、こちらに名前と種族、武器を記入してください。」
「・・・書きました!」
「私も!」
おっ?セーラは短剣使いの天族ですか!良いねえ!
「それでは次に冒険者講座というものがありますが、受けますか?」
「講座?何をするんですか?」
「はい、この講座では旅に役立つ生活魔法を覚えることができます。どうされますか?」
「んー。その生活魔法はSPを消費しますか?するのであればまたの機会にしたいんですが。」
所持SP1だからね。
「その心配はありません。指導があった後のスキル習得はSPの消費なしで習得できますので。」
「じゃあ、受けます!セーラはどうする?」
「私も受ける!」
さて、どんな講座なのかね。
・・・30分後・・・
ピコン!
必要条件を満たしたのでスキル[生活魔法]を消費SP0で習得できます。習得しますか?《Yes》or《No》
しますっと。
ピコン!
[生活魔法Lv3]を習得しました。
Lv1⇒“マッピング”と唱えると自分を中心とした半径5kmの範囲の地形を見ることができる。
Lv2⇒“洗浄”汚れた手や服を一瞬でキレイにする。
Lv3⇒“ドライヤー”熱風または冷風を扱い、濡れたものを乾かすことができる。
これは便利ですな。どのレベルがどの内容か、わかるので、私はレベル3までの講座にした。セーラは全部受けるみたい。
「セーラ、私の方は先に終わったからもう行くね?」
「あ、待って、フレンド登録!」
「あ、そうだった。えっと、セーラにフレンド登録申請!」
フレンド登録申請は相手の名前をいれて、○○さんにフレンド登録申請!といえば申請できる。
「あ、きたきた。申請を受理します!」
そして、相手が申請を受理します!とか了承した場合のみ登録できるという仕組み。
ピコン!
セーラさんとフレンド登録しました。
フレンド登録したことにより、フレンドチャットが使用できます。
「よし、これで連絡できるようになったね。じゃあ、次に会うときは絡まれていないことを祈っとく!」
「そのときはまた、助けてね!」
絡まれること前提かい!
「はいはい、わかりましたよ!」
こうして、必要な物は取れた。国を出る前に持ち物を確認したところ初心者ポーション×15があった。
回復量は20%だった。それが15個か。
装備は壊れない剣が2つ。壊れない装備(防具)
・・・最強じゃないか?
んー。まあ、ポーションなくなったら帰ってくる感じで、北東まっすぐに走ってみるか。
私が走ったら時速300kmでるんだよね。・・・走るだけで倒せるんじゃないか?体当たりみたいな。まあ、二刀流で振り回しながら走ってみよう。
他人が見たら魔物に見えるかもしれないが、キニシナイキニシナイ!
とりあえず方向確認のために
「“マッピング”」
えっとー、今向いてる方向が北だからちょっと右の方向に行けば良いのか。よし、じゃあいくか!
1時間後・・・
よしちょっと休憩がてら、所持品確認と、ログ確認だな。
まずはアイテムから、
・スライムの雫×30
・スライムの核×40
・ツノウサギの角×30
・ツノウサギの核40
・リーフピッグの肉×30
・リーフピッグの魔核×50
・フレイムウルフの毛皮×50
・フレイムウルフの魔核×70
・フレイムウルフリーダーの牙×8
・フレイムウルフリーダーの毛皮×8
・フレイムウルフリーダーの魔核×8
・エアホースの蹄×120
・エアホースの鬣×30
・エアホースの魔核×30
・ライトオオフクロウの羽×50
・ライトオオフクロウの魔核×60
・ロックホークの嘴×20
・ロックホークの大爪×20
・ロックホークの魔核×10
・・・。多いなぁ。魔核と核の違いは、魔力が込められたものかそうでないかだね。ログは見るのがめんどいのでステータスの確認だけにしよう。
ステータス
名前:リュウナ
種族:龍人 Lv1→48
職業:旅人 Lv1→冒険者Lv50(転職可能)
体力:100→580
魔力:100→580
攻撃力:100→580
防御力:200→680
魔攻力:100→580
魔防力:150→630
速さ :300→780
器用さ:100→580
固有スキル
『読み盗る』
スキル(SP1→46)
言語共通化Lv1 隠蔽Lv1 偽造Lv1
片手剣Lv1→20(Max)
二刀流Lv1→30(Max) 風魔法Lv1
雷魔法Lv1 生活魔法Lv3
電光石火Lv1→5(New) ???
控え
ふむ。職業は転職可能になってる。というか、レベルアップしすぎだよね。ステータス値はレベルアップごとに10上がるのか。新しいスキルも習得している。電光石火は素早い動きでノーダメで倒すことが条件らしい。さて、片手剣とか二刀流Maxになったけど、変化なしだね、進化したりはしないのか。何になるかは知らないけど。
魔法全然伸びてないや、ちなみに魔法はイメージするだけで使える。言葉として出したほうが正確だけど、敵にばれちゃうから私はやらない。
まあ、一応確認は終わった。あ、マッピングで場所の確認しよう。
えっとー・・・あれ?私の向いてる方角になんかある。これは街?行ってみるか。
んー?街じゃなくて国だこれ。大きな門だなー。なんの国なのか聞かなくてもわかるでしょうか?そう!龍人の国でした〜!わーいパチパチドンドンパフパフ!
まさか、ノーダメでついてしまうとは。恐るべし私のステータス!さて、挨拶に向かうかねー。
あ、第一門兵さん発見!
「こんにちわ〜!」
「・・・・・む?何者だ?」
「セントラルから来た異界の冒険者です!ここは龍人族の国・・・で合ってますよね?」
「・・・セントラルから来た?ちょっと待て、異界の扉が開いたのは今日初めてのはずだ・・・早すぎないか?」
目を見開き、信じられないご様子!
証拠に、冒険者カードを見せる。
「信じられないかもしれませんけど、本当です。はい、冒険者カードです!」
「・・・拝見する、・・・・・・?!Fランク?!ちょっと待てお前どうやってここまで来た!」
え?もちろん。
「走って?」
「走ってきたって、道中の魔物はどうした!?」
「斬り倒しながら?そのおかげですごくレベル上がりまくりました!」
「・・・い、今いくつだ?種族レベルは。」
ひくついています!顔が!
「えっとー、ステータス・・・48でした!」
・・・・・・。
絶句してます!どうしましょう!
「あの〜?入っていいですか?」
「・・・・ッハ!ちょっと待ってくれ、何が目的でここまで急いで来た?」
「早く、龍化を覚えたくて!」
目をキラキラさせながら言うのがコツです!
「・・・そ、そうか。しばし待てよ?すぐに龍化を伝授してくださるお方を紹介してやる。」
?!
「本当ですか!!ありがとうございます!!!」
「お、おう。」
そういって、何やら拳1個分くらいの石を取り出して耳元に当て、話し出した。
「・・・失礼します。北門の・・・です。はい、そのですね、信じられないと思うんですが・・・が今目の前に来てまして・・・・・・はい。事実です。・・・・・・目的としては、龍化を覚えに来たということで・・・あんたに引き継ぎを頼みたいんですが・・・どうしますか?・・・・・・はい。わかりました。では失礼します。」
どうだったんだろ?
一息ついて、私と目があうと苦笑いして話してくれた。
なんでもかなり驚いて腰抜かして動けなくなったので、案内を命令されたようだ。
なんというリアルな設定。AI優秀だなー。
「じゃあ、少しの間お世話になります!」
「ああ、よろしくな。」
行く途中で、私は偽造スキルを使用し、セントラル方面に帰った時に怪しまれないようにしておく。大体Lv5あたりにして。数値も変えておこう。
よし、これでOK。これで隠蔽のスキルもレベルがどんどん上がるだろうか。
門を抜け、キョロキョロしながらついていく向かってる方角は・・・お城?!
「あの?どこに行くんですか?」
「ああ、言ってなかったな。これから我が国自慢のグランダル城に案内してやる。今はそこにいるへいk・・・近衛騎士団長のところに向かってるところだ。」
騎士団長・・・近衛って王様に仕えてる人だよね?そんな偉い人に学ぶものなんだ。聞いてみよう。
「そんな、偉い人に学ぶものなんですか?」
「普段は違うんだけどな。お前がきた経緯を話したら興味持ってな?儂がやると聞かなくてな。」
腰抜かしていた人だよね?
おじいちゃんなのかな?
「へー。でも楽しみです!早く覚えたくて堪らないので!」
「・・・アハハ。そうなのか。(すまん!口止めされてるんだ!自然な感じで話がしたいって言ってたからなぁ。)」
そんな話をしていると城門につきそれをくぐる。衛兵さんたちがジロジロ見てきたりしたのでペコリとお辞儀を忘れない。相手は少し驚いた様子だったが、あまり、立ち止まってると迷子になりそうなので、会釈だけにしておいた。
来る途中、メイドさんもいて、こそこそしながらこちらを見ていたけど、この人たちにも笑顔で会釈だけしておいた。何故かわからないけど黄色い悲鳴あげて、顔を赤く染めているのが数十名ほどいた。風邪だろうか?
そんなこと思ってると、着いたようだ。
「この部屋の向こうにいる。では行くぞ。・・・失礼します!先ほどの方を連れてきました!」
「入れ。」
「はい!」
私は、衛兵さんについていく。
「ほう、お前さんがそうか。儂はナーザという。それで、ここには龍化を覚えたいが為に走ってきたと聞いたが。本当か?」
「はい、本当です!」
「途中、討伐した獲物を教えてくれ。」
「えっと、スライム、ツノウサギ、リーフピッグ、フレイムウルフ、フレイムウルフリーダー、エアホース、ライトオオフクロウ、ロックホークです!」
「「・・・・・・」」
唖然とした2人。
静かに固まっている。
「あのー?」
「っ!す、すまんな。ライトオオフクロウとロックホークを倒したことに驚いてな。ライトオオフクロウは光魔法を使う魔物で、出会ったら目くらましに眩しい光を当ててきて、遠距離から攻撃するような魔物だからな。次に、ロックホークは幼きものでも全長2mは軽く越す奴らだからの。」
「多分、ライトオオフクロウは魔法を打ってくる前に攻撃したのでえっと20匹ぐらい倒してます。ロックホークは群れに遭遇して、岩を降らしたりしてきたので、岩を足場にして近くにいってから斬り倒しました。なかなか固かったですけど。」
「そ、そうか。・・・資格はあるようだから、龍化を伝授しよう。」
「ありがとうございます!」
その後、訓練場みたいなところで練習しました。数分後。
ピコン!
必要な条件を満たしたので、スキル龍化を消費SP0で習得できます。習得しますか?《Yes》or《No》
Yes!
ピコン!
スキル龍化LvMaxを習得しました!
Lv1→部分解放(腕)を会得
Lv2→部分解放(翼)を会得
Lv3→完全解放を会得
Lv4→龍気を会得
LvMax→拡大化、縮小化を会得
これは覚えといて損はないからね!それでさっき聞いたんだけどSPはスキルレベル上げるのにも使えるらしい!溜まってるから使っちゃおう!
そしてこんな感じ!
スキル(SP46→0)
言語共通化Lv1→10(Max)
隠蔽Lv1→10(Max)
偽造Lv1 →10(Max)
片手剣Lv20(Max)
二刀流Lv30(Max) 風魔法Lv1 →10
雷魔法Lv1→10 生活魔法Lv3
電光石火Lv5→6 龍化Lv5(Max)
上がったなー。ほぼMaxです。これで言語共通化スキルMaxになったお陰で不便はないね!
「・・・なかなか、覚えるのが早いなお前は。・・・名前を伺ってなかったな。」
あ、言ってなかった!
「私はリュウナです。よろしくお願いします!」
「リュウナだな。リュウナよ、儂の下で働く気はないか?」
「?」
「お前さんが異界の者というのは知っとる。定期的にだけでもいいからこの国に来て、儂からの依頼を受けて欲しいんだが。どうだ?」
「んー。そうですね。(学校が始まったら毎日は来れないけど。)今、私は学生なんですが、故郷で学校が休みなので、当分は来れると思います。でも、学校が再開したら来れない日が続く可能性が高いですが。それに、まだセントラル付近でレベル上げしてる友達とも遊びたいですので。それでもよければですけど。」
「もちろんじゃ、こちらも充分承知の上じゃて。」
「じゃあ、これからお願いします!」
「うむ。」
「それで質問いいですか?」
「む?どうした?」
「なぜさっきから私の頭撫でるんですか。気持ちいいですが。」
そう。気持ちいいのだ。撫でられて気持ちいいのは龍人だからだろうか。
「いや、孫ができたみたいで嬉しくての。ダメかの?」
また孫か。私は2人目のおじいちゃんができました!なんちゃって。
「まあ、いいですけど。眠くなるのでやめてください。」
「別に寝てもいいぞ?」
「さすがにダメです。」
「そうです!ダメに決まってます!!」
おう、衛兵さんいたの忘れてた。
「いい加減にしないと、姫を呼びますよ?」
「ぐっあいつを呼んだらリュウナを取られるではないか。絶対に呼ぶんじゃないぞ!」
・・・姫?ちょっと待て?
「あの?姫?あれ?ナーザさんって近衛騎士団長じゃ・・・。」
「なんじゃ、そんなふうに聞いとったんか。儂はこの国の王じゃ。ナーザ・グランダルじゃ。」
おぉい!
「し、失礼しました!えっと、どうやって接したら?!」
「かしこまらんで良い。先ほどのような感じで、・・・儂のことはナーザ爺と呼びなさい。」
「え、さすがに親すぎません?!」
「ちょっと陛下いい加減に!」
「どうかしましたか?チェイル騎士団長。・・・あれ?そちらの子供はどうしたんですか?」
何やら若手イケメンが出てきました。
「セシルーこのバカ陛下を止めてくれ!」
セシルさんというのか。なかなか、かっこいい。はっ、私にはリルがいるからダメだ。
「何があったのか聞いても?」
「私も聞きたいわ!可愛いわねその子。どちら様?」
今度は女の人が来ました。続々登場ですな。
そして、チェイル騎士団長って、衛兵さんのことだよね?!あんたも隠し事かい!いや、私が勘違いしてただけか?
こんな自問自答をしているうちに、チェイル騎士団長はかくかくしかじかと話し始めていた。
「へ〜私はセリア・グランダルよ。貴女、お父様のお気に入りなの?それに、その装備でよくここまでこれたわね?」
「姫様?!えっと、その。よろしくお願いします。この装備は壊れないので使用してるんです。特に、新しい防具を買うつもりはないです。
よろしくお願いしますの時はお辞儀しました!
「・・・か、かわ」
「む。いかん!リュウナこっちに来い。」
ぐいっと引っ張られ、王様に抱っこされる。
「うわっ?!」
「かわいい!!あぁ!お父様、独り占めは許しません!」
「ダメじゃ、リュウナは儂のもんじゃ!」
いや、あなたのものじゃないです。
「ちょっと、王様!っ!?」
「ナーザ爺と呼べといったじゃろ?」
この人耳に行き吹きかけてきた!なんか感度が上がってるんですが?!
「うぅ。耳はダメです〜。」
「「「「・・・・・・」」」」
何やら、男性陣は顔を赤く染め、前かがみに、姫様も顔を赤らめて興奮状態に。
「陛下、お戯れもその辺にしませんと、王妃様も呼びますよ!姫様も、勉学の途中でしょう!早く部屋に戻りなさい!」
「ぐぅ。」
「むう。」
すごすごとナーザ爺は離れ、姫様は出て行った。
「・・・コホン!それではあなたの用事は済みましたね?もうお帰りになられて問題ないですよ?」
セシルさんマジありがとう!帰れないかと思った!
「ありがとうございます!」
「あぁ、それと度々この城に訪れて欲しそうなので、こちらを差し上げます。転移の指輪です。これは登録した場所に転移することのできる魔道具です。セントラルとグランダルを登録済みですので、是非ご利用ください。他の街を登録したい場合は、登録したい場所で指輪に魔力を流し場所名を声に出して言うことで登録できます。」
「何から何までありがとうございました。では、また来ますね!・・・・・・あの?」
笑顔でさよならの挨拶をした後、セシルさんとチェイルさんが再び固まり、申し訳なさそうな顔になった。
「・・・いや、あの。撫でてもいいですか?」
「あ、俺も!」
「え、あ、はい。いいですけど。」
ふにゃー気持ちいい。
頭撫でるのうまいねーみんな。
「「「ゴクリ」」」
「はっ!す、すみません!では、また来てくださいね!絶対ですよ?!」
「絶対来るのじゃぞ?」
「俺にも会いにこいよ!」
はいはい、わかりましたよー。
私が帰ろうとすると、寂しそうな3人組。どんだけ、この頭の触り心地が気に入ったんだ!まったく。
さてさて、転移して帰りますかねー。とりあえず、ログアウトしよう。はあードタバタしたなぁ〜。




