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こぐま

作者: 満 銃象
掲載日:2013/10/02

 おなかがすいて死にそうだったから、ぼくはその目の前にあったリンゴの木に登って、リンゴの実をとって食べたんだ。

 リンゴは甘くてとてもおいしかったので、次から次へ食べたんだ。そしておなかがいっぱいになったので、その木の下で寝てしまった。

 目が覚めるとぼくの目の前におばあさんがいた。おばあさんはぼくに背中を向けてリンゴをとっていたんだ。

 ぼくは起き上がり大きなあくびをした。

 おばあさんはびっくりしてぼくの方を振り向いた。

 おばあさんは何か鳴くと、そのまま後ろに倒れていった。

 ぼくはあわてておばあさんを支えようとしたけれど、すこし離れた所にいたおじいさんに見つけられた。おじいさんはぼくを威嚇するように吠えたので、ぼくは恐くなって山の方へ逃げ出したんだ。


 おなかがすいて死にそうだったので、また、あのリンゴの木の所へ出かけた。もうリンゴの実は無かった。ぼくはおなかがすいて死にそうだったので、他に食べ物はないかなって、そのへんをうろうろしてみたんだ。

 平べったい土の道を歩いていくと、前の方に低い木に囲まれた住居らしき物があったので、ぼくはそこに近づいていった。

 木でできた細長い棒にちょっと爪をかけると、そこから入り口が現れた。まわりを見渡したけど、人間の気配とかなくって、ぼくはそこに入ってみる事にしたんだ。すると、奥の方から食べ物の匂いがした。

 おなかがすいて死にそうだったぼくはうれしくなって、その匂いのする方へ急いで近づいて行った。

 細い足の木の台の上に、良い匂いのする物が並べて置いてあったので、ぼくはそれに鼻を突っ込むようにして、ガツガツ食べたんだ。

 それを食べ終わってもぼくはまだ食べたりなかった。でもそこには食べ物がまだたくさんあったんだ。後ろにあった白い箱に爪をひっかけると、その中には冷たいけどおいしそうな物がたくさん入っていた。ぼくは鼻を突っ込んで夢中でそれを食べた。

 やっとおなかがいっぱいになったぼくは、そこで少しの間寝てしまったんだ。

 

 おなかがいっぱいになったぼくは、まわりに人間の気配を感じて目が覚めた。

 眠い目をこすってまわりを見ると、黒っぽい細長い物を持った派手な色をしたおじさんが、ぼくをその黒っぽい細長い物ごしに見ていたんだ。


 とても大きな音がした。


 ぼくは右肩に痛みを感じた。

 ぼくはそこから一目散に逃げ出した。

 派手な色のおじさんの横をすり抜けた。

 外に出て一番最初に見つけた木に登った。

 その木の上でぼくはとても眠くなってしまったんだ。


 気がつくと体のあちこちが痛かった。すごく狭い物の中にいた。目の前には黒くて細長い棒が何本も何本もあった。まだ眠くて体のあちこちが痛いからよく分からないけど、こんな所にいるのはいやだなぁ。

 黒くて細長い棒のむこうから沢山のおじさんやおばさんがぼくを見ていた。

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