* episode 5
やっと久しぶりに小説更新ですよ!!(泣)
嬉しい!!!
あたしは悪くない。
…そう 思いたい。
ん、あんな人、先輩じゃないよ。いや、年齢的には先輩だけど、あたしは先輩として、あの人を認めない。絶対に。
……いやぁ、でも でも でも、あたしって 超の付く真面目ちゃんじゃない?だから、ちょっと後ろめたい感じがしなくもないっていうか…。
あ~~~~‼ この、モヤモヤした、ヤな感じ、どうにかしてぇぇぇ!
あたしは、頭を掻きむしった。
でも、もう 元には戻れない。だから空を見上げた。
次の瞬間には、全て忘れていた。
世界中の『綺麗』を 掻き集めたような青空だったから……。
… U・x・U …
翌日、音楽室から聞こえてきたリコーダーでの「喜びのうた」に耳を澄まして、また同じ時間に屋上へ上がった。
昨日の悲劇を忘れ去っていたから。
そして、悲劇はまた幕を開けた。
あの、天パ先輩(←名前が分からないから、あだ名で…)がいたのだ!しかも、ドアを開けたら目の前に‼
「ん~、やっぱりキタ!そろそろ来る頃じゃないかと思ってたんだよ」
そして、ハグ……。
もう、言葉も出ない。
素早く下からすり抜けると、彼は頬を膨らませた。
餓鬼。
ハァー……
「なんでまだ会ってから一日しか経ってないのに、来る頃なんて分かるの⁈」
今日は気分的に、少しは相手にしてやろうと思っていた。何もかも、どうでも良かったから。
今なら ハグでもキスでも、快く受け流すでしょう。あー、でも やっぱ キスはちょっとキツいな。
「ん⁇何故って、キミは昨日 ボクに初めて会ったカモしれないケド…、ボクは結構前からキミを見てたよ」
自分が 物凄く気持ち悪いことを言っているとも気付かずに、彼はクスクス笑っていた。
「キモい」
一言だけ言って、また奥の方のフェンスに寄りかかるため、歩き出す。彼が年上という事実については、忘れたということにしておこう。
フフン、フフーン、フフフフーン、フフン、フフン、フンフフーン ♪
鼻歌が後ろから着いて来る。
「着いて来ないで」
鼻歌は止んでも、足音だけは着いて来るままだった。
タタン タタタン タタタン タタン タタン……
あたしのと対象的な軽い足取りが、耳についてイライラする。
そして、とうとう限界がきたあたしは叫んだ。
「着いて来ないでって言ってるでしょ‼‼‼」
自分が思っていたよりも、幾分か大きな声が出てしまったから、手を口に軽く添えた。
まぁ、言い訳なら幾らでも思い付くし……いいよね?
「そっか……」
心なしちょっと寂しそうに言った彼は、少々後退りしているようにあたしから離れて行った。
あたしも、何でも無いフリをして、フェンスに向かった。
内心ちょっとビビってる。
今迄 (という程長い時間を共に過ごしたつもりは無いが)、何をしても ウザったく付いてきた彼が、こんなにもすんなりとあたしの言ったことを受け入れるなんて信じられない……。
何か、企んでるの?
それとも、本当に傷付きやすいだけ⁇
ダメ出しください(笑)