* episode 2
成り行きで書いてるので、まだ頭の中で、話が出来ていません。
作者である自分でさえ、ハラハラです。
「君さぁ……」
男子の声が空から降ってきた。
ここは、私の通うN高校の屋上…。今は授業中だから、普通の生徒はここに居ないハズ。なんてったって、秀才ぞろいだもん。
何?誰⁇
…もしかして…、「カミサマ」とか⁈
あたしが授業抜け出して来たことに怒ってるの?
ってか、神様って、男子だったっけ?
寝そべっていたあたしは、その正体を見るために、立ち上がった。
何処にいるんだろ…
今思えば、あの時その声を何故神様の声だと思ったのか、不思議でならない。
まぁ、綺麗な、空みたいな声質ではあったんだけど……
その声の主は、続ける。
「…パンツ、見えてるよ」
……へ⁇
その人は、いいモノ見ちゃった、みたいに言った。そんな透き通った声で、こんなコト言わないで欲しい。
そして あたしは、ワンテンポ遅れてその事実に気が付く。
強風に煽られて、スカートが思いっきり捲れ上がってる……
…というのなら、まだ許せた。
でも、真相は___
寝そべっていた時からなのだろう。
スカートの裾が大きく折れ、パンツが誰にでも見える状態だったのだ。
…あの、ゼンゼン笑い話しじゃないんですけど。
マジムカつく。
丁寧に直し、それでも風に煽られようとするスカートを、手で押さえつけながら、あたしは少しキレ気味に質問した。
「あなた、誰⁇」
一呼吸……と呼ぶには少し長過ぎるくらいの時間が経った。
「神様ー☆」
どストライクなお答え、感謝します。
普段なら、その答えに喜んだでしょうが……
残念ながら、今、私はキレ気味なのです。
そのバカと思考が同じなのかと、傷つきながら、あたしは無言で相手にフキゲンを訴えた。
しかし、あたしの期待を見後に裏切って、アイツは続けた。
「…なーんつって ♪」
自分のせいで悪くなった場の雰囲気に、まるで気付いてないように、ソイツは言った。
んー、「フキゲン」伝わってないみたいね。
今日は、みんな、語尾に音符を付けるのが好きらしいし……。
あたしを、確実に怒らせないと、気が済まないわけ⁈授業で溜まりに溜まったストレスをここに来て忘れようとしてるのに、どうして こう、あたしのやる事なす事には毎回、邪魔が入るんだろう……。
いい加減、キレ気味の「気味」が吹っ飛んでしまいますよ?
もう、いーや。
とにかく、
「何処にいるの?」
あぁ、あたし、怒りを隠せてる…… ♪
しかし、そんなオトナなあたしに、アイツは最悪の返事をした。
「探して♡」
ブチッ‼‼
…はぁ⁇
ほんっと、バッカじゃないの⁈
真面目にキレたわ。
ふざけんじゃないわよ!
疲れたから、ひとまず、声のする方と反対に移動。
「そっちじゃないよー?」
知ってまーす。
無視無視。
そして、へその高さのフェンスに凭れて、海を眺める。
それから、一分も経たない内に……
「ねぇ、初対面なのに、冷たくなーい⁈」
マジ、ウザい。屋上で叫ぶな。見つかったら、イロイロ面倒なんだから!
大体、まだ対面してないし……
学校で、たった一箇所の、神聖な場所だったのに。
うぅう…(泣)
パタ____。
後ろで、屋上のゴムに、靴が当たる音が軽く、そして 心地よく鳴った。
上から、落ちてきた音がするってことは、本当に神様かなんかなの⁇
まぁ、どうでもいいっちゃ、どうでもいいんだけど……
とにかく、どっか行ってくれれば。
この作品では、情景描写を大切にしたいと思うので、感想を書いていただける時は、想像が膨らんだかどうかも、書いていただけると嬉しいです!
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