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U・x・U   作者: 服部 泉美
1/5

* episode 1

題名の「U・x・U 」ですが、読者を惹きつける題名にしたかったので、付けさせていただいた次第です。

読む時の注意:「…U・x・U …」は、場面変化の記号です。






 辛いと思った


 だから抜け出した


 ちょっとした気まぐれだった





「はい、茉亜蘭(まあら) ♪」


 重たい頭を持ち上げて、ぼんやりした目で前を見てみた。視界が霞んでる。いつも以上に、脳が状況の理解を拒否している。



 何か、白っぽい物が飛んでくる。

 反射的に躱す。

 後ろで何かに当たり、鈍く響いた。


 また、飛んでくる。しかも、2つ……


 次はとりあえず、当たってみる。


 ……カツーン。

 痛いカモ。


 その「何か」は、あたしの頭に命中した。




「茉~亜~蘭~ ♫」

 もう一度、名前を呼ばれる。


 視力回復。

 目の前には、ちょっと体勢を低くした人間(ひと)の後頭部。


 脳が状況を理解しようと奮闘中……



 あぁ、あたし、授業受けてたんだ。

 今、……2時間目。英語、ってコトは刈葉(かりは) (らん)Tか。


 すると、さっき飛んで来たのは、小説やアニメでお決まりとなった……



 また飛んできた

 痛いから、躱す。


 もう来ないだろうと余裕をかましていた後ろの人が、声にならない痛みを叫んでいる。



 そう、チョーク……


 何か、新鮮さが無いって言うか……

 いい加減、そのネタの古さに気付け。




…U・x・U…




 あたしの名前は、野都(のと) 茉亜蘭(まあら)

 今、14歳で、中学校2年生。趣味は、犬の散歩とサイクリング、「もし空を飛べたら…」を空想するコト。将来の夢は、未定。

 好きな物は、お金と布団。嫌いな物は、感情と女子。



 実は、さっき英語が終わって休み時間に入ってから、3時間目に入ってるのにもかかわらず、屋上で考え事してる。


 いつも通り、


 もし空を飛べたら……


 それだけを夢見て。






 ただ、悲しかった。

 楽しくなかった。

 とても、色が溢れる世界には見えなかった。



 どうしてあんなに、教室ではモノトーンな景色にしか、周囲(まわり)を見ることが出来ないんだろう。


 空だけが、碧く光っているように見えた。





まだまだ続きます!

今後とも、読んでやってください


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