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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 55話 第一印象

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。


きはだは1人、いつものパイプ椅子に腰を下ろしてぽけ〜っと天井を見つめていた。




「カレー……はこの前作ったばっかだし……シチュー……いや、肉じゃが……。」


「お腹すいてんの?」




あさぎ入室。




「今日の晩御飯何にしようかなぁってお話。」


「変化球でローストビーフとか


「どんだけ時間かかると思っとんじゃぁぁあ!!?」


「え、アレ時間かかるの?……中身ほぼ生だけど。」


「……。」


「無言でその『やれやれ』みたいなのやられると腹立つなあ。」


「まあ、いいさ。あさぎちゃんにお料理は2万年早かったねぇ……。」


「そんなに待ったら死んじゃうって。」


「う〜ん、諸行無常……。」


「色々変わっていくからねえ……。」


「あさぎちゃん何か変わったぁ?」


「お、わかる?」


「わかるわかるぅ〜、初めて会った頃よりちょっとIQ下がってるもん。」


「う〜ん、無情……。っていうかみんな最初は頭良さそうっていうんだけどね……。」


「中身を知っちゃうとねぇ〜。」


「やっぱりきはだも残念がってる……?」


「残念な人だとは思うけど、残念だとは思わないよぉ?」


頓知(とんち)……!?」


「……今だから聞いちゃうけどさぁ、あさぎちゃんからの第一印象ってどんなだったのぉ?」


「きはだの印象?」


「そうそう。」


「う〜ん……、」




あさぎは腕を組んで唸った。




「今さら遠慮なんてしなくてもいいよぉ。」


「IQ下がったとか言ってくる人にかける情などない……ッ!」


「それもそっかぁ。」




・・・・・・。




「……うん、今思えばきはだの第一印象は『霞』かなあ。」


「モヤっとしてるやつぅ?」


「そうそう。なんか掴みどころなかったなって。」


「あさぎちゃんは持ち手あるもんねぇ?」




きはだはあさぎの襟足を指先で摘んだ。




「なんでみんな持つかなあ……。」


「そこに持ち手があるからさ……!」


「山……?」


「『霞』と言ったら山でしょ〜。」


「……なんかくすぐったいんだけど///」


「じゃあ追加でくすぐっとくねぇ?」




きはだは摘んでいたあさぎの襟足であさぎの頬をくすぐった。




「…………。」


「…………あれぇ?効かない……。」




あさぎは自分の襟足をしごいてきはだから毛先を没収した。




「ほっぺなんてそんなもんでしょ。」


「確かにくすぐるなら脇だよねぇ。……じゃあバンザイして?」


「しないしない。」


「ちぇっ。」


「そのくすぐりへの情熱は何……?」




「すまない、遅れた。」




ひいろ入室。




「お〜、ちょうど良いところに。」


「ちょうど良いねぇ。」


「何がだ……?」


「2人でお互いの第一印象について話してたんだぁ♪」


「それで絶好のカモがやってきた、という訳だな。」


「「そのとーり……!」」


「はぁ……。」




ひいろはいつものパイプ椅子に腰を下ろした。




「……で、どっちから話せば良いんだ?」


「じゃああさぎちゃんで〜。」


「あさぎの第一印象か……。」


「全力で来い……ッ!」




ひいろは腕を組んで少しの間沈黙していた。




「……うん、あさぎはなんていうか……『こんなはずでは』って感じだな。」

「わかるぅ〜。」


「それ第一印象じゃなくない?」


「最初は王子様みたいなのがいるな……と思っていたんだが……その……、


「「『こんなはずでは』……。」」


「ハモるな。」


「だがワタシは王子様より残念なあさぎの方が好きだぞ?」


「…………そう///」


「くすぐったい?」


「……まあ///」


「ひいろちゃんはこっちねぇ?」


「え……?」




きはだはあさぎの襟足の片方を摘んでひいろに手渡した。




「そおれこちょこち


「やらせるか……っ!///」




あさぎは自分の襟足をしごいて2人から毛先を没収した。




「ああ、くすぐったいってそういう……。」


「じゃあこの流れであさぎちゃんからひいろちゃんへの第一印象行ってみ


「『堅物(かたぶつ)』。」


「速ぁ……。」


「異存はない。」


「ひいろちゃんもそれでいいのぉ?」


「ワタシの第一印象なんてそんなもんだろう。……目つきも怖いしな。」


「さっすがひいろ、わかってるう♪」


「けど少しは否定してくれ……?」


「まあまあ、今では長い付き合いなんだし。」


「長い付き合いって、何年友だちしてると思っているんだ。」


「「四捨五入したらゼロ。」」




あさぎとひいろは渾身のハイタッチをした。




「今じゃ無二の心の友だよ……♪」


「そうだな。」


「……。」


「「きはだもなる?」」


「遠慮しておきます。」




「じゃあ次はきはだいってみる?」


「だねぇ。」


「きはだからの第一印象か……。ちょっと気になるな。」


「私のときと違くない?」


「きはだとはちょっとした因縁があるからな♪」


「ねぇ〜♪」


「そういえば、私と絡むようになった時にはもう2人とも知り合いって感じだったよね?」


「きはだとは入学式前に会っていたからな。」


「そうそう、その時から今も『スーパーおばあちゃんっ子』で印象は変わってないよぉ〜?」


「そんなこと思っていたのか……!?」


「「今さらでしょ。」」


「そ、そんなことないぞ!?そもそもおばさんはおばあちゃんの妹だから、厳密にはおばあちゃんっ子じゃないしな……!どーだ恐れ入ったか


「「認めてるようなもんじゃん。」」


「くっ……、」


「2人の馴れ初めはまた今度聞くとして、ひいろはどうだったの?」


「ワタシか?」


「だいたい想像つくけどねぇ〜。」


「きはだへの第一印象なあ……、言ってしまっていいものか……。」


「あれ?ネガティブなの?」


「構わんよ、どぉんと来いやぁ……!」


「そう言ってもらえると助かるよ。」




ひいろは大きく息を吸い込むと、




「おばさんに見せる晴れ舞台を奪った目の上の害虫。」


「えぇぇ……そんなに……?」


「にゃははは!『上』で悪かったねぇ?」


「……今は対等『以上』だがな?」


「おおう、言うじゃないかぁ……!?」


「2人は何を争ってるの……?」


「「秘密()。」」


「まあひいろちゃんには近いうちにまたわからせてあげるとして……、


「短い間だが、だいぶ打ち解けたものだな♪」




3人が談笑していると、不意に部室のドアが開いた。




「やっほーみんな、なんだか楽しそうじゃない♪」




白ちゃん入室。




「ねえねえ何話してたの?」


「「「……。」」」




3人は顔を見合わせると、示し合わせたように頷いた。




「「「秘密()(だ)(です)♪」」」








あーかい部!(4)




きはだ:とぉ〜う、こうッ!


白ちゃん:お疲れ様♪


きはだ:つっこんでくれない……


白ちゃん:前にもおんなじやりとりしたじゃない


あさぎ:白ちゃん先生は2日目以降挨拶とかしないんですか?


ひいろ:変わらないから良いものもあるだろうにな……


白ちゃん:え、なになんで私が悪いみたいになってるの……!?

白ちゃん:っていうかあの後すぐ帰っちゃったし、みなしてなんの話してたのよ?


あさぎ:みんなの第一印象の話してました


白ちゃん:え、なにそれ楽しそう

白ちゃん:混ざりたかった〜!


きはだ:足りなかったのさ……尺が


あさぎ:だいぶ話し込んでたもんなあ


白ちゃん:字数制限なしの小説投稿サイトに尺とかあってたまるか


ひいろ:いやあるだろう、読みやすい長さとか


白ちゃん:そういやそんな話もしたわね〜


あさぎ:で、結果今の会話形式になったんでしたよね


きはだ:懐かしいねぇ……


白ちゃん:って!流されないわよ……!?


ひいろ:え〜

あさぎ:チッ……

きはだ:読めば良いじゃん


白ちゃん:あ、いやそうなんだけど……


白ちゃん:なんか、違うじゃない?直接話してもらうのと読むのじゃ


ひいろ:そうかおやすみ

あさぎ:おやすみなさ〜い

きはだ:良い子は寝る時間ダァッ!


白ちゃん:なんでよ〜!?

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