表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エゴと、空虚。

作者: ちくわ

これはエゴだ。全て書いてあることはわがままで、自分勝手な言いがかりであることを先に示しておく。

文脈も流れも何もかもが存在しない、殴り書きである。

それを踏まえ自分を生きていることを示したく文章にした迄だ。以下文章。

なんでもやります、勉強も、雑用もりーだーもやります、皆がやらない事を進んでやります、それで皆が助かるならいい。

そんな生き方をしてきた。

幼い頃はヒーローに憧れていた。人は皆ヒーローになれると思っていた。ゲームや物語の主人公は皆こう言う、

「皆力を合わせて、信じ合い、仲間と共に戦え」

と。特殊なものがなくてもそうしていれば主人公になって、ヒーローになれる、そう信じていた。

少しずつ、現実を知って、でも憧れを捨てなかった自分は身勝手なお節介とやる気だけが空回りする半端なリーダー精神だけが残り、それが災いし中途半端な行動をして、中途半端な人間に育ってしまった。

今や左耳から右耳へ音楽が流れて行く中で、夜中遅くにぼんやりと光る端末を眺めている人間もどきのまま、成人を迎えてしまった。

ため息も出ず、息苦しい夜を過ごしながら端末を眺め、醜い争いを比較的安全な場所で観戦している。

何故こうも、便利な人間になってしまったのだろうか。と、後悔している。

頼まれごとを断るのはいじめを受けていた事や半端なプライドの影響があり苦手で、利用されているとわかっていても乗ってしまう。

断れば相手が何を思うか分からない。

しかも動かなければいつまで経っても変わらない。だから、なにか頼まれたら、頼られたら、ふたつ返事をしてしまう。

熱を持ってやった事は2つあったが、熱を持ったものは線香花火のようにひかり、散っていった。光ったものは鮮明に、しかし現実を突きつけていた。どうにか繋げようという気力も、何に繋げればいいのかも、燃え尽きてしまったのだ。

そんな自分に救いの手を待っているが、伸ばされた手を取る勇気は今は無い程人間不信である。…人の事を助ける資格などない。そもそも救いの手とはなんだ?何をもって救いとするのか。

今の自分を赦し、正してくれる存在か?

自分というものを認め、心を許してくれる存在か?

そう疑っているうちは救われないし、それは自分を疑うことにもなっているのである。

そもそも、他者を助けたとしても大した見返りは無いし、それが自分にとって本当にいい事だったのか、無駄な時間を過ごしていたんじゃないだろうか、など考える。

それはエゴだし、自分勝手な思い上がりであるのは百も承知なのだが。

本当に人が助かっていて、救われていて、感謝をされていたとしてもそれが自分には伝わらない。

また孤独な夜を明かす。

錯乱を起こしていないが、自我は保っていないような、そんな状態である。

余裕なんて1ミリもないのに、余裕があるように見せ、貼り付けた仮面と便利な体を動かして、心が段々と腐っていく。

ケアをする人がいなければ、ケアをしようと自分のために動く気もない。

腐った生き物。まるでゾンビのような。

今の自分を鏡で覗いたことがある。

君は誰だ?と。

君のやってきたことで、君のためになった事はあったか?と。

自分が、君が、君のためにやった事は、今の君の中に残っているものはあるか?と。

今の自分に答えを出すことは難しかった。

それが今の自分だ。

空の自分。

空虚の自分。

器からはドロドロとしたやりたかったことの残滓と無念が流れ続けている。

穴だらけな心は埋まることは無い。また穴は空くのだろう。その前に活動を止めるかもしれない。

インターネットは便利だ、仮面を付けながら内面をさらけ出せる。

さらけだし、ある程度自由に生きていける。

まどろみの中、こう文字を描き、誰の目に届くこともないだろうこの文を書いた自分は何者なんだろうか。

インターネットの1住民、底辺の端っこにいる1生命は虚ろながらもまだ生きている。

エゴを抱えながら、今は何をしたいか分からない。

不満があれどそれは全て自分に向くのだ。

毎日喋り声が、罵声が聞こえ、自戒する。

したところで、もう自分は動けないと言うのに。自分をいじめ続けているのだ。

その行為に意味は無い上に、逆に悪影響を及ぼしているのは分かっている

そんなことはわかっている

まだ過去に囚われているのだ

這ってでもこの過去から抜け出さなければ未来は無い。

この先どうなるか分からないが誰か、この文を見た人はどうか、こういう人間がいるということを知って欲しい。

永遠に傷ついた過去を引きずり、傷だらけになった所を自分で触れ続け痛がっていることを辞められない、哀れで空虚な人間もどきがいることを。

もがいて、もがいて、必死にもがいて生きている人間もどきがいる事を。

いつか見たやりたかったことを夢見て、諦められない人間がいることを。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ