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565.【番外編】六大公爵家パニック 8

【ヨバルテ公爵家 長女スイレン 4】



つまり、ザカラン国王陛下の御子様を傷つける者は、我が帝国の皇家皇族全員を敵に回すことになる。


とはいえ、そんな事情を知らない我が帝国の貴族子弟の中には、同盟国の王家の王子様王女様なんて気に入らないと思う者が必ずいるはず。我が帝国は同盟国よりも格上の世界一の大国であるという誇りと自国愛を持っているからだ。故に、いとこ叔母上様スーラ側妃殿下が彼の国に嫁いだ時、ロクデカン公爵家は非難の的になってしまった。


私は、そんな自国愛の強い我が帝国の貴族子弟から同盟国の王女様の学校生活をお守りしなくてはいけないという大役を畏れ多くも皇帝陛下直々に仰せつかったのだ。



「スーラのことからね、たとえ公爵家の令嬢だとしても、今まで仲良くしていた上位貴族の令嬢たちから爪弾きにされ、孤立してしまう可能性もあるわ。たった一人ではどうすることも出来ず、もし王女様をお守りできなかった時、それはあなた一人の問題で済まされない。そうなる原因の生徒たち、我がヨバルテ公爵家一族郎党、全員が潰されてしまうわ。皇帝至上主義の我が帝国の皇帝陛下が保護者となり、お迎えした同盟国の王女様をお守りできなかったのだから、国家に対する反逆罪とみなされるわ。」


「おっ、お母様。わた、私、自信がありません。もしかしたら、友人たちに私は仲間外れにされてしまうのですか?」


怖い。

背筋に悪寒が走り、冷や汗が流れだす。

私は、同学年に五星がいない、私が一番身分が高い、ラッキーだと思っていたのに、同学年にとんでもないお方が留学なさるなんて。



「まぁ、でも、そう気負う必要はないわ。確かにたいへんだとは思うけれど、王女殿下が留学なさる前に皇帝陛下がそれなりの対策をなさるはずだから。

今日の陛下は超ご機嫌だったしね。」


へっ?あれで?あれで超ご機嫌だったの?とても怖かったのに?


「めちゃくちゃ嬉しそうなお顔で笑っていたから、何らかのとてもいいことがあったのだと思うわ。陛下のあんな笑顔なんて滅多にないことよ。おそらく、フィアレアラ・マティス皇女殿下絡みだと思うわ。ならば、間違いなく皇家皇族の方々が我先にと対策に名乗りをあげ、出て来るはずだから、同盟国の王女殿下が留学なさる前までにはそれなりに整うはずよ。一番の大物は、前皇帝陛下ね。壱の宮家と一緒になってお出ましになられるかも知れないわ。壱の宮家のエリック皇子殿下は、娘を溺愛しているし、前々皇帝陛下もね、初孫のフィアレアラ皇女殿下をとても可愛がっているから、初曾孫の王女殿下を守るように前皇帝陛下に何かしら御命令なさるはずなのよ。学校をご視察なさるようにとか、あれこれとね。


もちろん、その準備には、分家ロクデカン公爵家の五星令嬢を育てあげることも、あなたが同級生たちをまとめあげることも含まれているわ。


学校もね、学校教育担当大臣のロクデカン公爵家が力を入れて準備するわよ。嫡男のガードくんは今年で高等学校を卒業するから、来年度は次期公爵として学校教育を専用に担当するかもね。


皇帝陛下のご意思に表立って逆らう貴族はいないけれどね、影ではコソコソ不満に思っていたりするのよ。その者たちの意識を少しずつ変えていくのよ。とても難しいことだけどね、そうやって皇家皇族の方々が先頭になって準備すれば、貴族は怖くて逆らうなんて出来ないわよ。事情を知る六大公爵家の当主たちは、全力で協力するだろうしね。」


何故か嬉しそうなお顔でそうお話しになるお母様。とてもたいへんな事態ではなかったのだろうか?

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