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557.【番外編】皇帝セラティー・ヤ・マティス 13

子供が親に似るのは不可避とはいえ、ロクデカン公爵家の嫡男の言う通り、あの第二王女様はフィアレアラいとこ姉上様にうり二つ…。


「そうね…。とある誰かさんにそっくり過ぎて困るくらいね。他人の空似では済まされないわ。ならばわかるわよね。私は、フィアレアラいとこ姉上様の機嫌を損ねるようなことは一切したくない。これは父上もお祖父様も同じ気持ちよ。なんとしてでも、ザカラン国王陛下の子供達とフィアレアラいとこ姉上様を我が帝国に引き留めたい。そのためならば私は何でもするわ。

とりあえず、明日の御前会議で提案するけれど、その下準備を学校教育担当大臣のロクデカン公爵家に任せるわ。あなたの母親が帰宅したらそう伝えなさい。我が帝国の威信にかけて同盟国の王女様の留学をお支えする準備をするようにとね。万が一にも同盟国の王女様が学校で孤立することがないように、楽しい学校生活を送れるように、上位貴族全員で王女様をお守りするのよ。これは皇命よ。我が命に従わない者は国家反逆者として一族郎党家名も取り潰すわ。六大公爵家だろうが何だろうが関係なくね。そのつもりで覚悟せよ、とね。


ああ、そうだわ。ならば、イッチバーン公爵とニッチェル公爵にもそう命じないといけないわね。

誰か、イッチバーン公爵とニッチェル公爵を今すぐここに呼びなさい。


ああ、あなたは、第一王女リリーレアラ様と同い年前後の伯爵家以上の四星の子供達をリストアップして明日の御前会議で提出するように母親に伝えなさい。特にご学友として王女様をお守りするための女の子よ。王女様と同い年の一番身分の高い令嬢は誰かしら?ヨバルテ公爵家にいた気がするけれど、間違いないかしら?」


「はい、皇帝陛下。陛下のおっしゃる通りリリーレアラ第一王女様の同級生の10歳の令嬢の中で一番身分の高い者ならば、ヨバルテ公爵家の四星令嬢です。帝都のあの学年に五星の子供はいません。令嬢の三歳年上の兄ヨバルテ公爵家五星嫡男は私の弟と同い年で仲良くしています。親戚ですから。」


ああ…。そういえば、前ロクデカン公爵の第二夫人はヨバルテ公爵家出身でした。ならば、スーラ側妃殿下とその四星令嬢の母親のヨバルテ公爵は、従姉妹同士。なんという好都合。ふふふっ。早速ヨバルテ公爵家の四星令嬢をここに呼ばなくてはいけません。



「誰か、今すぐヨバルテ公爵と令嬢をここに呼びなさい。

ああ、あなたはもういいわ。下がりなさい。母親に私の命令をしっかり伝えるのよ。」


………………………………


「イッチバーン公爵。あなたが父親の爵位を継ぐ少し前に同盟国に援軍に行ったことがあったわよね?その時、まだ少年だったザカラン国王陛下に会ったと聞いているわ。」


「はい、皇帝陛下。確かに陛下のおっしゃる通り、ザカラン国王陛下や同盟国の王家王族の方々とお会いしました。私は、その時に同盟国に二週間ほど滞在致しましたので。」


「ならば、私の望みが分かるわよね?私は、なんとしてでも同盟国の王子様王女様をお守りしなくてはならない。あなたを警護の責任者に任命するわ。我が帝国の威信にかけて同盟国の王子様王女様をお守りするのよ。私は、留学中の同盟国の王子様王女様の保護者になるつもりなのよ。万一にも同盟国の王子様王女様を傷つける者がいるならば、それは皇帝である私に対する反逆よ。国家反逆罪として捕らえ、分家を含む一族郎党全員潰しなさい。六大公爵家だろうが誰だろうが、皇帝である私と国家に反逆するとどうなるか見せしめにするのよ。もう一度言うわ、よく聞きなさい。『同盟国の王女様を傷つける者は、国家反逆罪として分家を含む一族郎党全員を捕らえ、処分せよ。』」


あらまぁ。魔力を込めた言葉で威圧的に命令すれば、イッチバーン公爵とニッチェル公爵は真っ青になったわ。ふふふっ。久しぶりにそんな命令をしたけれど、ふふふふん。私もなかなかやるわね。ふふふふん。私、この力を得るために死ぬほど努力したのよ。ふふふふん。まぁ、ショボいことはショボいけれど、我が皇女と皇家の明るい未来のために、私は、フィアレアラいとこ姉上様の王女様の留学をなんとしてでも成功させなくてはならないのよ。


「新ニッチェル公爵。あなたは、明日の御前会議等の後、同盟国の王女様の留学が決まれば、国民に通達するのよ。王女様の保護者は、皇帝である私で、後見人は壱の宮家と…、そうね…、王女様王子様と関係の深い公爵家にするわ。とりあえず、第一王女リリーレアラ様の後見人公爵家は王女様と同い年の令嬢のいるヨバルテ公爵家よ。万一にも王女様が楽しい学校生活を送れない時はヨバルテ公爵家の責任にするわ。そうならないためにも六大公爵家は、全員、ヨバルテ公爵家を全力でサポートするのよ。以上よ。」


「「はい、承知致しました。皇帝陛下。」」


「ふふふっ。ヨバルテ公爵がきたら明日の準備はだいたい完了ね。明日も父上にいい報告が出来そうね。ふふふっ。楽しみだわ。ああ、そうだわ。新ニッチェル公爵。」


「はい、皇帝陛下。」


「明日の御前会議で、私、我が皇女の魔法の先生に壱の宮家のフィアレアラいとこ姉上様を指名するわね。フィアレアラいとこ姉上様には既に了承を得ているのよ。これで我が皇女は、素晴らしい魔法の技術を得ることが出来るわ。ふふふっ。最高に素晴らしいわ。皇家の未来は明るく輝くのよ。」


最高にいい気分なのですが、肝心の令嬢がまだ来ません。


「ヨバルテ公爵は、まだかしら?遅いわね…。」


「陛下、ヨバルテ公爵様でしたら、もうそろそろ皇城にお着きになられます。ヨバルテ公爵家から兄五星ご嫡男ではなく妹四星ご令嬢なのかと二度ほど確認の連絡があったそうです。そのために少し遅れているのかと思われます。」


使える者からそう報告を受けます。確かに四星令嬢を呼び出したことはありませんが、それを言ってしまえば、嫡男を呼び出したこともありません。


「令嬢は、今日の主役よ。ザカラン国王陛下の第一王女様と同い年に生まれたことを光栄に思うことね。まぁ、でも、四星では、お守りするのに力不足だから、ロクデカン公爵家の分家五星の令嬢を帝都に呼ぶのよ。ああ、そうだわ。あなたたち、分家に五星の10歳の子供はいないのかしら?」


「我がイッチバーンの分家筋に9歳の五星男児がいますが、一学年下になります。帝都にいる分家五星はその子くらいです。自領にも分家筋に五星の子供はいますが10歳ではありません。」


「我がニッチェルの分家筋にも10歳の五星の子供はいません。」


分家イッチバーンの子供は一歳違いですが、来年度は学校が異なります。残念。やはり王女様と同い年の分家ロクデカンの子供を帝都に呼び寄せるのが一番です。

……………………


『皇帝陛下、ヨバルテ公爵様がご令嬢と共にご登城なされました。謁見の間に入られます。』



「ああ、ようやく来たわね。今日の主役の令嬢が。二人とも頭を上げなさい。


ヨバルテ公爵、あなたを同盟国の第一王女リリーレアラ様の後見人に指名するわ。王女様と同い年の令嬢は命を賭してリリーレアラ第一王女様の学校生活をお守りするのよ。万一にも王女様が楽しい学校生活を送れない時はヨバルテ公爵家の責任とする。

そこのヨバルテ公爵家の令嬢。あなたの行動がヨバルテ公爵家の運命を握るのよ。そのつもりでいなさい。

ふふふっ。明日の御前会議が楽しみね。ふふふっ。最高の気分よ。ふふふっ。用は終わったから、皆、下がりなさい。ふふふっ。」


さぁ、明日の準備が整いました。後は、ぱぱっと命令するだけです。ふふふっ。

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