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553.【番外編】皇帝セラティー・ヤ・マティス 9

あけましておめでとうございます


今年もよろしくお願い致します



フィアレアラいとこ姉上様が同盟国におかえりになられてすぐ、父上のところに報告に行きました。皇族五星の子供の魔法の先生の給金の15倍で旧帝国時代の伝説の末子皇女エリザベート・F・ア・メディアスタ殿下が我が皇女の魔法の先生になってくださることになったことを。



「そうか。エリザベート皇女殿下に魔法を教えていただけるなんてこれ以上のことはない。よかった。本当によかった。ああ、ようやく皇家の未来に安心が出来る。よくやった、よくやったぞ、セラティー。


…しかし、そなたは、女性皇帝だから父の時よりも皇家の予算に余裕があるはずだ。なのにたった15倍とは、普通に予算の範囲内だな…。


セラティー、安く済んだではないか。我が姪皇女フィアレアラは一発OKだったということか?」


父上にその通りと返事をします。どうやらエリザベート皇女殿下は、私の時の魔法の先生の給金をフィアレアラいとこ姉上様に言ってなかったようでした、給金を提示する前に魔法の先生をお願いしたところ、忙しいからと始めは断られましたが、我が皇女の魔法の先生がフィアレアラいとこ姉上様ならば皇族五星の子供の魔法の先生の給金の10倍、エリザベート皇女殿下ならば15倍と提示した後は、どちらも一発OKだった、と、そう返事をしました。



「何?父は我が姪皇女フィアレアラの時はもう少し高くと言ってあったはずだ。エリザベート皇女殿下になったのだからまあよいが、エリザベート皇女殿下がフィアレアラにそなたが子供の時のことを言ってしまえば、それほど高くはないことがバレてしまうぞ。もしバレたらそなたは如何するつもりなのだ?」


「確かにそうですが、私の子供時代にエリザベート皇女殿下が受け取っていた給金には、お祖父様に支払われるはずの給金も含まれていたことはエリザベート皇女殿下もご存知だったとお聞きしてます。

それに加えて、同盟国の王子様王女様が我が帝国に留学するならば私が保護者となると言っています。留学費用は全額我が皇家が持つ、と。

たとえフィアレアラいとこ姉上様に提示した10倍の給金だったとしても、留学費用と合わせれば私の時よりも全然多いので大丈夫と思っています。」


「何?留学だと?どういうことだ?」


同盟国のザカラン国王陛下の正体がフィアレアラいとこ姉上様だと子供たちにバレたことを父上に説明します。我が帝国と同盟国の未来のために『祖』が同じであることを秘密にするのはお互いによくないと思い、子供たちに打ち明けたと。そして、私もザカラン国王陛下同様、いずれ我が皇女にも秘密を打ち明けるつもりでいることを。


「うむ、それはそうだな。秘密にすれば子孫が被り、失われてしまう可能性がある。人口、国力を考えれば、危険なのは我が帝国ではなく、同盟国であろう。我が帝国を守って下さった偉大なる大皇帝第50代エリザベート陛下の『父の国』である同盟国がそうなってしまえば子孫である我等はご先祖様に申し訳がたたぬ。」


「はい、父上。そして、留学に関しては、両国の交流のために子供たちを我が帝国に留学させたいとフィアレアラいとこ姉上様がおっしゃったのです。私は、我が帝国の皇子皇女が同盟国に留学するよりも、同盟国の王子王女殿下が我が帝国に来ていただける方がメリットがあると思いました。留学をご希望なされているのは、ザカラン国王陛下の第一子で、唯一人の四星であられます第一王女様です。五星王女様ならば他国に嫁ぐことはありませんが、四星王女様ですから、うまくいけば我が帝国に嫁いでくれる可能性があります。実際、歴史に出て来る同盟国の四星王女様が留学後に我が帝国の公爵家に嫁いで下さった前例もあります。下の王子様王女様であっても我が帝国に留学していただけるならば、今、一週間に1日程度しか我が帝国に帰って来ないフィアレアラいとこ姉上様がもっと我が帝国に居てくれるはずですから。」


「おおっ、それはいい。それはいい考えではないか。セラティー、よくやった。我が姪皇女フィアレアラは、我が帝国の皇族皇女であるにも関わらず、同盟国に居すぎだ。そなたの言う通り留学はフィアレアラとフィアレアラの子供たちを我が帝国に引き入れるチャンスだ。是非我が帝国に来て貰わねばならぬ。」


「はい、父上。フィアレアラいとこ姉上様には、同盟国の王家王族の子供が我が帝国に留学なさるのは歴史的大皇帝第50代エリザベート陛下の時代以降なかったことですから、まずは父上にご相談し、上位貴族とも対応を協議すると言ってあります。」


「ははははっ。何の協議が必要というのだ。セラティー、そなたが我が帝国の威信にかけて最大限のおもてなしをしろと命じればよいだけである。」


それはそうなのですが、これは私の作戦なのです。父上のおっしゃる通り、私は女性皇帝ですから、配偶者と子供の皇家経費に余裕があります。同盟国の王子様王女様を皇家に受け入れたとしても十分予算の範囲内です。そして、フィアレアラいとこ姉上様が同盟国に留学中は、同盟国の王家がフィアレアラいとこ姉上様の留学費用を全額負担してくれていましたから、我が帝国と致しましても皇家が留学費用を全額負担するのは当然のことなのです。それでも、男性皇帝の父上やお祖父様の時よりも皇家経費は少ないくらいだと、そう説明します。


ふふふっ。ふふふふんっ。


ここでさらに私の完璧な作戦を父上に説明致します。あの短い時間でよく思い付いたと我ながら自画自賛の作戦を。

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