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548.【番外編】皇帝セラティー・ヤ・マティス 4

幼い私にとって、父上は、厳格で、我が帝国の頂点に君臨するに相応しい威厳あるとても怖い皇帝陛下でした。その父上の趣味が…女装?父上が…、あのでっかい図体で髭面の私の父上が…。ピチピチつんつるてん女性用のドレスを、その身に纏うのです。父上が、女性用のドレスを、ドレスを…。

ううっ…。

父上の皇帝としての威厳は完全に消滅し、気持ち悪さだけが残ってしまいました。泣きそうです。



はっ。


フィアレアラいとこ姉上様とのお話の途中でした。危うく父上の気持ち悪い女装姿が脳裏から離れなくなってしまうところでした。


危ない、危ない。



「ですが、フィアレアラいとこ姉上様。同盟国のザカラン国王陛下の側近達は、ザカラン国王陛下がフィアレアラいとこ姉上様だとお分かりになられないのに、何故、第一王女殿下はお気付きになられたのですか?学生時代もザカラン国王陛下とフィアレアラいとこ姉上様が同一人物だと同級生に気付かれなかったとお聞きしています。

私も帝国国外代表五星の皇太子時代にザカラン国王陛下に何度かお会いいたしましたが、フィアレアラいとこ姉上様とは別人でした。」


私が高等学校を卒業し、帝国国外代表五星となった時のことです。同盟国の国王陛下の結婚式や子ども達が生まれた時などの慶事に、帝国国外代表の皇太子として出席した私は、同盟国の国王ザカラン陛下に何度かお会いしたことがあるのです。


ザカラン国王陛下は、フィアレアラいとこ姉上様とは少しお顔が違っていました。男らしい太くてキリリとした上がり眉毛に、少しタレ目のいとこ姉上様とは異なる鋭い目、その他お顔の全部のパーツをいとこ姉上様は少しだけ加工していました。


「実はね、数年前から加工を少しずつ減らしているのよ。代わりに髭を生やしたわ。一生顔を加工するのは難しいし、下の子ども達が私に似ていることもあるから。

髭で鼻から下の印象は変わるから、今はね、鼻と口は加工してないのよ。目と眉毛くらいね。で、それも人前に出る時だけ。子ども達の前では全く加工してないわ。

30歳手前の髭面の男と初等学校の女児だったフィアレアラの顔がそっくりなんて思わないもの。」



それはそうかも知れません。が、私は、現在のザカラン国王陛下のお顔が気になります。



「フィアレアラいとこ姉上様。私は、加工しているザカラン国王陛下と加工していないザカラン国王陛下のお二人にお会い出来ますか?自分の目で確認してもよろしいでしょうか?」


「ええ。セラティーに見て判断してもらおうかしら。」


幻影のザカラン国王陛下がパッと現れました。


「24歳くらいのセラティーの知ってるザカランよ。今のあなたと同じ年齢ね。」



ふぁああ〜。


加工しているのでフィアレアラいとこ姉上様とお顔の印象は全く違うのですが、かなりのイケメン…。


はぁ~、カッコいい…。


私もそうなのですが、皇家皇族のほとんどの者たち、皆、一様に背が高いのです。

一般的平均的男性の身長は175cm弱、女性の身長は160cm弱くらいなのですが、私もフィアレアラいとこ姉上様も180cm超え。特に私なんて185cm近くもあります。故に、その辺の男性よりも背が高く、私は、自分の配偶者二人よりも私の方がデカいのです。

配偶者のエスコートで会場に入場する時等、女性の私の方が男性の配偶者よりもデカ過ぎることも悩みのタネの一つです。が、男性になったフィアレアラいとこ姉上様は私よりも背が高い少し童顔の甘いマスクの超イケメン…。


ああ…、イケメンは正義です。

いい…。

すごくいいです…。


もしもしそこのイケメン皇子様、私を妃にして下さい…、と、言いたいくらいの超イケメンが目の前に…。


はぁ~〜。


壱の宮家の皇子エリック・マティス義伯父上様が幼少期にサミィレアラ伯母上様に一目惚れして以来、己の妃になって欲しいと言って執拗につきまとっていたというお気持ちが分かります。


フィアレアラいとこ姉上様は、絶世の美女だったらしい(もちろんお会いしたことはありませんが、父上もお祖父様もウィンダム叔父上様達もみんながそうおっしゃってました)サミィレアラ伯母上様にそっくりの超美女なのです。超美女が男性になれば超美男子になるのです。


そして、一年後、二年後、三年後…、と次々に幻影ザカラン国王陛下が現れました。


ヤバい。イケメンがたくさん。

いい…。

すごくいいです…。



「セラティー、これが今の人前に出る時のザカランで、こっちが全く加工してない子ども達家族の前のザカランよ。

ねぇ、セラティー、セラティーってば。

何?今日はぼんやりしてばかりね。寝不足なのかしら?」


はっ。


イケメンハーレムに危うくうっとりしてしまうところでした。

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